あなたの身の回りに「この人、無愛想だな」と思う人はいますか? 職場や学校などにそっけない態度をとる人がいると、ちょっと付き合いづらい… と感じることもあるかもしれません。そこで今回は、「無愛想」な人の特徴や心理、付き合い方のポイントを伝授。当てはまる人の特徴を理解して、うまくコミュニケーションをとってみましょう。
「無愛想」の意味とは?
まずは、「無愛想」の意味から見ていきましょう。「無愛想」とは、「愛想のないこと。そっけない態度をとること」をいいます。「無愛想」は、「愛想」に打ち消しの「無」をつけた言葉で、人に対して冷たい態度をとったり、話しかけにくい雰囲気を持っているような人のことです。それに対して、愛想が良い人は、笑顔が多く、親しみやすいイメージを持っています。
「無愛想」な人の特徴とは?
他人から「無愛想」に見られる人にはどのような特徴があるのでしょうか? 具体的な態度や表情についてチェックしていきましょう。
無表情になりがち
「無愛想」な人は、表情があまり変わらず、無表情でいることが多いようです。相手から挨拶させたり、話しかけられたりしても、どこかツンとしていて笑顔を見せることがありません。そのため、相手からは「もしかして怒ってる?」と勘違いされてしまうことも。会話をしていても、目を合わさず、つまらなさそうにしていることも多いので、付き合いにくいと思われていることも多いでしょう。
目を合わせない
「無愛想」な人は、相手と話しているときに目を合わせない傾向も。愛想の良い人は、人の目を見て話したり、話の合間に笑ったりしてコミュニケーションをとります。しかし、「無愛想」な人は他人と話すのに緊張して視線が泳いでしまうことも少なくありません。なるべく人と目を合わせたくないという気持ちから、伏し目がちだったりよそよそしい態度を取ってしまうことが考えられます。
冷静で落ち着いてみられる
「無愛想」な人は、気分の浮き沈みや考えていることが表に出にくいので、周囲から冷静な人にみられます。たとえ内心はドキドキしていたとしても、それが態度に影響することがないので、どっしりと落ち着いているイメージを持たれるのです。仕事場で、何かトラブルがあっても、いつもと変わらず冷静に対応できるので、周囲に安心感を与えることもあるでしょう。
「無愛想」な人の心理とは?
なんとなく偉そうに感じることもある「無愛想」な人ですが、実は意外な一面も? 「無愛想」な人に隠された心理を深掘りしていきましょう。
人見知り
他人からすると堂々としているように見える「無愛想」な人ですが、実は人見知りであることも。特に初対面の人や異性に対しては警戒心が強く、話しかけられてもうまくリアクションがとれないこともあるようです。冷静なように見えて、内心では緊張しているのかもしれません。
面倒なことに関わりたくない
「無愛想」な人は、人付き合い=面倒くさいと考えていることも少なくありません。人に話を合わせたり、無理してテンションを上げるのが疲れるため、自分から距離をとっているのです。もしかしたら、過去に人から傷つけられたことや、本心を受け入れてもらえなかったなどのトラウマがあり、人を避けてしまうということも考えられます。
プライドが高い
「無愛想」な人の中には、プライドが高く、自分が一番偉いと考えている人もいるようです。そのため、自分から人に話しかけたり、笑顔を見せたりするのは自分が負けたように感じられてしまうことも。たとえ仕事でわからないことがあったり、困ったことがあっても、素直に教えてもらうことが苦手なところがあるのです。
「無愛想」な人との付き合い方とは
「無愛想」な人は、いつも表情が変わらず、話しかけても反応がないこともあるので、どう付き合ったら良いかわからないとお悩みの方もいらっしゃるはず。ここでは、「無愛想」な人との付き合い方や考え方のポイントを紹介します。
仲良くなるタイミングを探る
人見知りタイプの「無愛想」な人の場合、他人に慣れたり、心を開くのに時間がかかるケースが多いです。まだ、知り合って間もない人がこのような性格だった場合には、すぐに関係を改善しようとはせず、時間がかかるものと心得ておきましょう。
例えば、会社でのイベントの時や深夜まで仕事仲間で残業したときなどに、「お疲れさま」と言ってドリンクなどを渡すのも一つの手。少しずつ相手と話す回数が増えていけば、徐々に態度が変わっていくかもしれません。
あまり気にしない
「無愛想」な人は、話しかけても笑わなかったり、リアクションが薄いことが多いので、「もしかして嫌われてる?」「なんか悪いこと言っちゃったかな?」などと振り回されてしまいがち。ですが、本人にとっては特に意味はなく、普通に接しているだけの可能性も高いです。そのため、「無愛想」な人と接するときは、相手の態度をいちいち気にせず、他の人と変わらない態度で接するのが良いでしょう。
適度な距離感で接する
「無愛想」な人は一人でいることも多いため、他人から見ると少し寂しそうに見えることも。しかし、「無愛想」な人の中には人付き合いが面倒で、あえて単独行動をしている人もいます。そのため、気を遣って話しかけたり、ご飯に誘ったりすると、かえって迷惑に思われてしまうこともあるでしょう。相手の様子を見ながら、適度な距離感で接するのも大切かもしれません。
相手のことを理解しながら付き合うことが大事
「無愛想」な人の特徴や心理、付き合い方のポイントは理解できましたか? 「無愛想」な人は感じが悪いと受け取られてしまいがちですが、実は人見知りであったり、コミュニケーションをとるのが苦手な一面も。今までと違う視点で見てみることで、相手を受け入れやすくなったり、付き合うのが楽になっていったりするかもしれません。今後の人付き合いのヒントにしてみてはいかがでしょうか?
TOP画像/(C)AdobeStock