仕事を楽しいと感じるのはどんなとき?
達成感を感じたとき
難しい仕事や初めて挑戦する仕事。最初は不安が募るものですが、何かしらの結果を得られた後の達成感は相当なものです。
人は達成感を感じると、自分に自信がつき自己肯定感が高まります。自己肯定感が高まれば気持ちに余裕が生まれ、精神的な安定感からその後の仕事もスムーズに進みやすくなります。
これが良い循環を生み、さらなるチャレンジ精神を鍛えることに繋がり、仕事がどんどん楽しく感じていくのです。
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人から感謝されたとき
同僚や同期、お客さまなどから自分が行った仕事に対し感謝されると、人はもっと頑張ろう、もっと人の役に立とうとモチベーションが上がります。
「ありがとう」「おかげさまで」といった言葉が仕事の原動力になっている人は少なくありませんよね。
職場の環境や人間関係が良いとき
仕事をスムーズに進められる環境にいるときや、上司・同僚・部下との人間関係が良好なときも、仕事の楽しさを実感できるもの。
わからないところを躊躇せず聞ける環境、キャパオーバーになる前に相談できる人がいる環境、連携が取れているチーム編成、挨拶やコミュニケーションがしっかりできている人間関係 …etc.。
1日の多くを過ごす職場が居心地のいいものだと、自然と仕事も捗り楽しさを感じることが増えます。
仕事が楽しいと思える人の共通点とは
好きなことを仕事にしている
好きなことというのは時間を忘れて没頭できますよね。仕事が楽しいと感じられる人は、自分が好きなことを仕事にしていて、その仕事に夢中になって取り組んでいる場合が多いです。
待遇に不満がない
待遇に不満がないのも、仕事が楽しいと感じられる要因のひとつ。
しっかりとお休みがもらえている、給与が仕事内容に見合っている、定時で帰ることができるなど、ベストな働き方ができている人ほど「今の仕事が楽しい」と思えるもの。
逆に仕事内容と賃金が見合っていない、労働時間が見合わないという環境だと「やりたくないことを我慢してやっている」という感覚になり、ストレスが募っていきます。
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ポテンシャルが高い
ポテンシャルが高い人も、自分の仕事を楽しむことができます。
ポテンシャルが高い人というのは、何事にも興味を持ち新しい知識を学ぼうとする積極性があります。仕事で学んだこと、自分で立てた計画をすぐ実行する行動力もあるため、自分自身を成長させるのが得意。
目標や夢が実現しやすい上、同僚や上司からの賛同も得やすくなり「仕事が楽しくてしょうがない!」という気持ちが高まりやすくなります。
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仕事が楽しくないと感じる人の共通点
給料が低い・休みが取りづらい
お金は働くことの対価。
もともとやりたかった仕事ができていたり、お給料が生活に不自由しないくらいもらえているなら良いけれど、お給料が低すぎる、どんなに頑張ってもお給料が上がらないといったことが続くとどうでしょうか。
どんどん不満が溜まり、しまいには「早く辞めたい」が口癖になってしまいます。
また定時で帰ることなどほとんどできず毎日が残業、休日返上は当たり前、あるはずの有給が取りづらい… など仕事をするためだけに生きるような毎日も、心と体を蝕みます。
心と体が健康でいられない状況では、楽しさを見つけるという方が難しいかもしれません。
人間関係が良好じゃない
理不尽な上司や、顔を合わせるのも憂鬱なほど苦手な人… それぞれ信じる正義や正しいやり方があるため、どうしても合わない人というのは出てくるでしょう。
それでもお互いに歩み寄る気持ちがあれば良いですが、自分が歩み寄っても相手にそれを拒否されると、ストレスは溜まっていく一方。
仕事自体に不満はないものの、人間関係に耐えられず仕事を辞めるという選択をする人は少なくありません。
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毎日が同じ仕事の繰り返しでやりがいがない
昨日も今日も明日も、そして10年後も毎日同じ仕事の繰り返し。いつも変化のないルーティンワークでやりがいを感じることができないと、仕事を楽しいと思うことも難しいものです。
とくに電話に出てコピーをしてお茶を出して… といった事務職の人に、そう感じる人が多いよう。
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仕事が楽しいと感じられないときの対処法
成功体験を積む
達成感は仕事のモチベーションに直結しています。小さな達成感でも感じることができれば、それが自分の自信となり自己肯定感アップにも繋がります。
とはいっても「成功体験なんてどうやって作ったらいいの?」という人は多いかもしれません。
いきなり大きなことに挑戦する必要はなく、毎日のTo Do Listを作り、今日やるべきこと、そして1ヶ月後クリアしたいことなどをリストアップして、達成できたものをチェックしていくというやり方でOK。
最初は些細なことで構いません。
少しずつ立てた目標を達成した!という成功体験を積み、自分が成長していく過程を楽しみましょう。
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悩みは「達成感のため」と思考チェンジする
ミスして怒られたり、トラブルに巻き込まれたり、仕事が計画通りに進まず心が折れそうになったり…。そんなお仕事での悩みや苦悩で「もうイヤだ!」と投げ出したくなるときもありますよね。
でもそんなときは「悩みは達成感のタネになる」ことを思い出してみましょう。
悩んだ分だけ達成感も大きくなると思えば、モチベーションが下がっていた気持ちに再度火がつき、やる気を奮い立たせてくれるのではないでしょうか。
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今やってる仕事の「得意」「好き」を見つける
「仕事がしんどい」「向いていないかも」そう思うことは誰しもあるもの。
精神科医の名越康文さんによると、そんなときは「自分の仕事を細分化」して得意分野を磨くほうが、唯一無二の仕事を生み出せると言います。
「江戸時代に遡ってみると、実は今よりも職種が多かったといわれているのをご存じですか? たとえば、日本刀ひとつとっても『刀工』『鞘(さや)師』『鐔(つば)師』『金工(きんこう)師』といった具合に、部品ごとに職人がいました。
現代はというと、大量生産で工程を簡略化する傾向にありますし、これからもAIに仕事がまわるなどして、職種はますます少なくなってゆくのではないでしょうか。そう考えると、仕事を選ぶ幅というのも当然、狭まってきます。
昔に比べて、現代のほうが実は職業選択の幅は狭まっている、というのが僕の実感です。その狭いバリエーションの中に自分を無理に当てはめなければならないのですから、その息苦しさは万人がどこかで感じていてもおかしくはないのです」(名越さん)
「そこで、みなさんの携わっている仕事を、もうワンランク細分化してみることをおすすめしています。伝票処理、スケジュール管理、営業、企画立案、交渉… など、ひとつの仕事にもいろいろな業務がありますね。それをジャンル分けしてみてください。きっと5つくらいには区別できるはずです。
そうしたら、自分で自分の通知表をつくる気持ちで採点しましょう。すると、自分の得意なものとまでいかなくても、好きな分野が見えてきます。そうしたら、意識してそこを伸ばしてみるのです。日本人は苦手だったり、嫌いな部分に目が行きがちですが、『ここは得意・好き』という部分を意識して広げてゆくと、意外に仕事の見え方、自分の見え方が変わってきます」(名越さん)
名越さん曰く、仕事に向き不向きは実際のところあると言います。ですがだからと言ってすぐに「転職だ!」となるのはもったいことだそう。
「自分の欠けているところを補うことも大事ですが、完璧を目ざすのではなく、好きなものに磨きをかけてみるのも有効な一手です。そうしてゆくうちにまず自信が蘇ります。
自分自身を自分が認められること、これが仕事のリズムを取り戻す上で重要なポイントなのです。もちろん無理は禁物ですが、向いてないと思った仕事も、こうして整理して考えると、意外に捨てたもんじゃないと思えるかもしれません」(名越さん)
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働く環境がどう考えても悪いなら転職を
「いろいろ試してみたけれど、どうしても仕事が楽しいと思えない」「明らかに職場の環境がブラック」といった場合は、転職を考えるのもあり。環境の良い会社はあなたが思う以上にたくさんあります。
肉体的・精神的限界がくる前に、勇気を出して辞める決断を。
ただし「仕事がつまらない」「やりがいを感じない」「上司を尊敬できない」などといった、ネガティブな理由が多すぎる場合は注意しましょう。
働く場所を変えれば今感じている悩みが本当に解決するかどうか、一度紙に書き出してみてください。環境ではなく問題が自分自身の中にあった場合、転職回数だけ増えて何も変わらない可能性があります。
もしも前向き・ポジティブな理由なら次のステージへ行く合図。スタートはなんでも勇気がいりますが、思い切って新しい道へと進みましょう。
一度きりの人生です。自分に嘘をつかない後悔ない選択を!