【目次】
・【100人に聞いた】ズバリ自分のことが好き?
・自分を好きになれない理由とは
・自分を好きになるメリットとは
・自分を好きになる方法とは
・自分を好きになるために読みたい本をご紹介
・最後に
【100人に聞いた】ズバリ自分のことが好き?
※アンケート20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
20〜30代の女性100人に自分のことが好き? と質問したところ、はい… 40%/いいえ… 60%という回答に。
残念なことに、いいえと回答した人のほうが多く、現代を生きる女性たちの自己肯定力の低さを感じる結果になりました。
自分に悪いところがあるのは、人間だから当たり前のこと。そんなところも自分らしい! と思えたら最高なのですが、受け入れるには時間が掛かりそうですね。
自分を好きになれない理由とは
自分を好きになれないことが原因で、私なんかじゃだめだ… と大きなチャンスを逃してしまっているかも。
どんどんネガティブな気持ちに追われないように、好きになれない理由を見付けて、向き合っていけるように努力しましょう。
【1】長所がない
自分の長所は何かと聞かれてもぱっと答えられないときもありますよね。面接などに備えてあらかじめ考える機会などがないと、日常的に発するタイミングもないのが実際のところ。
本当は長所もあるはずなのに、短所ばかりが目に付いてしまい、自己嫌悪に陥ってしまうこともあるでしょう。
「自分のいいところがわからない」(30代・佐賀県)
「自分を持っていない」(30代・島根県)
「本当に何も出来ない人間だから」(20代・滋賀県)
「平凡だから」(30代・茨城県)
「良いところが浮かばない」(20代・東京都)
「周りと比べると自分のダメなところしか浮かばなくて嫌いになってしまう」(30代・神奈川県)
【2】外見が良くない
最近は、InstagramやTwitter、Facebookなどさまざまなツールでコミュニケーションをとれる時代になりました。
良い情報をすぐに収集できて便利な反面、可愛い子が溢れている画像を見て羨ましく感じたり、自分への劣等感を感じたりしてしまうことも増えているよう。
いろいろな人の投稿を見て、みんなはこんなに可愛い、努力している! と解釈し、自分はだめだと比べてしまった経験がある人もいるのでは?
「顔が可愛くない」(30代・茨城県)
「見た目」(30代・東京都)
「胸が小さい。顔がかわいくない。華奢じゃない」(30代・東京都)
「肌が汚い」(30代・東京都)
「容姿や性格、ダメなところが沢山ある」(30代・北海道)
【3】性格が良くない
人という生き物は自分を1番可愛い、大切だと思っているので、自分中心の思考になってしまうのは仕方がないこと。
ただ、その中でも人と共存して生きていくならば、寄り添っていく意識も必要ですよね。それが意外と難しく、人を振り回したり、自分の考えを押し付けてしまったりする場合もあるかもしれません。
「性格、見た目」(20代・石川県)
「性格が悪い、顔も」(30代・北海道)
「性格が悪い」(20代・埼玉県)
「良い性格になれない」(30代・大阪府)
「よくないと思うところがいつまでたってもなおらない」(30代・茨城県)
【4】ネガティブ
ネガティブは多くの人が抱える悩みでもあります。
上手くコミュニケーションが取れずマイナス思考になってしまったり、慎重すぎるが故になかなか一歩を踏み出せなかったり、大事なタイミングを逃してしまったり、内容は人それぞれ。
物事を真剣に考えるのは素敵なこと。でも考えすぎて悪い方向に流されてしまうことや、自分を責めてしまうことはよくないですよね。
「ネガティヴだから」(20代・東京都)
「もっとポジティブにサバサバいきたい」(30代・兵庫県)
「暗くてネガティブだから(30代・静岡県)
「控え目な性格、自分の意見を言えない」(20代・神奈川県)
「消極的でコミュ力がないから」(20代・富山県)
【5】自信がない
幼少期での経験が、自信のなさに繋がってくることも多いようです。人前で恥をかいた、大きな失敗をした、親から過度に叱責されたなどのトラウマが原因で、自分に自信がないという事例も。
自信がないとマイナス思考になりやすく、人への不満や愚痴に溢れる毎日になってしまうかも。
言霊(ことだま)という言葉があるように、自分が発した言葉の通りの人生になってしまいます。
「なんなんとなく自信がないから」(30代・山形県)
「自信のなさ」(30代・栃木県)
「自分に自信が持てない」(30代・広島県)
【6】理想と違う
自分を好きになれないと思う方は、完璧を求めすぎているからかも。自身の理想が高すぎるが故に、そうなれない自分を許せないと思ってしまうのでしょう。
完璧でなければ失敗と高いハードルを掲げることは控えて。良い結果を出す前に自分を精神的に追い込んでしまい、理想とは程遠い結果になってしまうことも考えられます。
「理想と程遠い」(30代・福島県)
「理想の自分になれていないから」(20代・広島県)
「思うように行かない。理想と遠い」(30代・熊本県)
【7】人の目を気にしてしまう
他者からの評価に敏感な人は、人の目を気にしてしまいがち。相手に嫌われていないか、どうしたら良い印象を残せるか考えすぎてしまっているのかもしれません。
自分の意思を大切にしないと、本当はどうしたいか、何が大切なのかを見失ってしまいます。一般的な基準に合わせようと努力し過ぎてしまうのが裏目に出てしまう場合もあるのです。
「人付き合いが苦手でいつも人の目を気にしているので」(30代・香川県)
「人と比べてしまう性」」(20代・鳥取県)
「評価を過剰に気にしてしまう」(30代・東京都)
自分を好きになるメリットとは
自分を好きになることで得られるメリットは複数あります。
そのメリットのお陰で、人生が生きやすくなったり、自分らしくなれたりすると言っても過言ではありません。
では、具体的にどんな内容があげられているのか、確認していきましょう。
【1】自分に自信がつく
自分に自信を持てると人生が大きく変わってくるもの。
考え方がポジティブになるので、自己肯定感が高まりチャレンジ精神にも火が付きます。
今までなら何事に対しても不安な気持ちばかり強くなってしまっていたのが、自信がついたことにより自分ならできる! と前向きに考えられるようになるのです。
自分からいろいろなことに挑戦できるようになると、自身の成長にも繋がり人間的な魅力もグンと高まります。
【2】人付き合いに積極的になれる
自分を好きになることで、今の自分を肯定できるようになり、素直な気持ちで人と接することができます。
隠すことなく、自分らしさを存分に表現できるので積極的な姿勢が好印象だと感じてもらえるでしょう。
多くの人と関わることでさまざまな価値観に触れることができるので、知識や経験も豊富な素敵な女性へと成長できます。
【3】心に余裕が生まれる
心に余裕が生まれると、周りからの意見を聞いたうえでしっかり自分なりの考えを持てるようになります。
そして、自分と価値観が違うことがあっても否定はせずに他の人は他の人、自分は自分と割り切れるようになるので、周りに対する不満や愚痴がなくなります。
人の目も気にしなくなるので、さまざまなことを心から楽しめるように。
【4】愛に満たされ幸福度が上がる
自分を好きになるということは自分を大切にできるということ。また、自分を大切にできれば、自身の周りにいる人も大切にできるので、愛され上手な人間になれるのです。
言動も一気に変化し、日々の中にある小さな幸せに気付くこともできて、穏やかで温かい毎日を過ごせるようになります。
自分を好きになる方法とは
自分を好きになることは難しいと考えている方も多いようですが、意外とシンプルでチャレンジしやすいことも多いのです。
6つの大事なポイントを紹介するので、自分ができそうなところから少しずつ取り入れてみて。
【1】自分を認める
自分を好きになれないからといって、邪険に扱っていませんか? いつもパーフェクトを目指さなくてもいいのです。自分の気持ちを優先して行動する、その行為が大切。
今日はこれができた! 今日はこれを頑張れた! と自分で自分を認めることを習慣化すると、自信に繋がりやすくなります。
日記やメモなど記録に残しておき、気持ちが落ち込んだ時に確認してみるのもいいかも。
「些細なことでも偉いぞ自分と褒めてあげる」(20代・東京都)
「自分はこういうもんだと思って諦めるというか受け止めて、どうにか自分をやりこなす」(30代・茨城県)
「自己肯定感をあげる」(30代・兵庫県)
「自分のことを1番に考える」(20代・東京都)
「自分を大切にすること」(30代・東京都)
【2】好きなことをみつける
趣味や習い事など、自分自身が楽しくいられる時間や物事を見つけてみるのもオススメ。過去にハマったものや普段から気になっていることからヒントを得て、自分の興味を引き出してみるとGOOD!
何かに一生懸命になれると達成感を感じ、明日へのモチベーションも高くなります。自分が夢中になれる時間や、笑顔でいられる瞬間を大切にしてみましょう。
「何かに一生懸命になる」(20代・東京都)
「自分のやりたいことに一生懸命になること」(20代・大阪府)
「やりたいことを見つけそれに向けて頑張る」(30代・埼玉県)
「自分が好きなことに素直になる」(30代・福島県)
「やりたいことを思いっきりやる。(どんな結果であれ自分を褒めてあげる)」(20代・埼玉県)
【3】自分磨き
自分磨きは外見や内面にさまざまな変化を与えて、自分を輝かせてくれます。また、女性として重要な女子力も補うことができるので一石二鳥!
食生活の見直しや軽い運動、早寝早起きなど生活習慣を整えていくと、精神的にも安定するはず。
髪型やメイクなど容姿に気を配ったり、本を読んで多くの人の価値観に触れて知識を増やしたりすることも大事なポイント。
「可愛くなる」(20代・山口県)
「自分磨きをして綺麗になる」(30代・静岡県)
「整形」(20代・岐阜県)
「ダイエットや化粧を覚える」(30代・千葉県)
「好きなファッション、メイクをする」(30代・大阪府)
【4】考え方を変える
すぐにネガティブな考え方をしたり、マイナスな捉え方をしてしまったりする場合は、考え方を変えるところから始めましょう。
冷静になる、結果を受け入れる、客観的に見るこの3つのポイントを意識して、自分の感情をコントロールできるようになるとスムーズです。
また、周りに自分をマイナスな気持ちにさせる人がいる場合は、すぐに関係を断つなど環境を変えてみるのも手。新たな場所で快適に過ごすように切り替えてみましょう。
「ポジティブなことを考える」(20代・神奈川県)
「ポジティブに考える」(20代・東京都)
「自信を持つこと」(30代・兵庫県)
「自分のいいところを書き出し、自信をもつ」(30代・東京都)
「周りと比べない」(30代・福岡県)
【5】理想をイメージする
誰でも自分の中で「こうなれたらいいな~」「こういう方は素敵だな~」という理想や憧れを持っていると思います。あとは、その気持ちを具体的に形にしていく努力が必要です。
理想の姿に近付くためには、何をするべきなのか、どうしたら良いのか細かく落とし込むことが成功への近道。
大きな目標を決めてしまうと失敗してしまう可能性もあるので、簡単に達成できそうな目標から設定し、小さな目標をコツコツ達成していくことをおすすめします。
また、「○ヶ月後まで」「○歳まで」などと目標達成日を決めておくと進めやすいです。
「こうなりたい自分をイメージして一つずつ自分を変えていく」(20代・広島県)
「理想の自分になる」(30代・広島県)
「自分の理想の自分になれるように努力する」(20代・鳥取県)
「強い女性を目標にする」(30代・長野県)
【6】周りとの関係を大切にする
自分を好きになれないタイプの方は、ひとりでいる時間が長いとマイナスな思考に走りがち。
そんなときは、恋人、友人、家族などとの時間を増やして好きなことに触れる時間を大切にして。
周りから明るい言葉を投げかけてもらうことで自己肯定感も高まり、こんな自分でもいいんだと思えるようになるはず。そこから少しずつ、自分を認めてあげられる自分を構築していきましょう。
「人と会って褒めてもらう」(20代・神奈川県)
「人に好かれること」(30代・京都府)
「人に優しくする」(30代・大阪府)
「家族や友人と楽しい時間をたくさん過ごす」(30代・茨城県)
自分を好きになるために読みたい本を紹介
ここで紹介したいのは、新しいスタートを切りたい・自分を好きになりたい・変わりたい! そんな人の心がすっと軽くなるような本2冊。
身も心も軽やかに、凝り固まった考えをアップデートして新しい一歩を踏み出す準備をしていきましょう。
【1】『完璧じゃない、あたしたち』
ーなんでも打ち明けられる友達みたいな本ー
恋愛でも仕事でも家族関係でも「ちょっと我慢しすぎなんじゃないの? あたしたち」と思う。
いつも他人に合わせて自分の気持ちを抑えつけてしまいがちな人は、王谷 晶(おうたにあきら)の短編小説集『完璧じゃない、あたしたち』の中の「Same Sex,Different Day.」を読んでみてほしい。
好き同士なのにセックスできない朝子と茉那美(まなみ)の話だ。女同士だから行為による区別はつけにくいけれど、ふたりは自分が抱くほうだと思っている。お互いに譲りたくても譲れない。
話し合った末に、茉那美が〈あーさん抱きたいけど、抱かれてるあーさんが我慢してるなーって思ったらもうそこで萎える。あ、この『萎える』も謎ですよね。どこが萎えんだ。萎えるとこないわ〉と言うくだりが最高。
自分の欲望のために相手を我慢させて平気な人は、きっとだれのことも愛していないのだ。恋に限らず、無理せず一緒にいられる人を見つけたい。
『完璧じゃない、あたしたち』には、性について率直に描いた作品も多い。滅多に人には言えないようなことも打ち明けられる友達みたいな本だ。
しかもトークの切れ味がすごくて、笑いのセンスも抜群。おしゃべりするようにページをめくっているうちに、心の中のもやもやが晴れる。
『完璧じゃない、あたしたち』
著/王谷 晶(ポプラ社)
驚くべき姿に変身した友人と主人公の会話がおかしくも切ない「友人スワンプシング」、ある屋敷に勤めていた老女とお嬢様の因縁を描いた痛快な復讐劇「ばばあ日傘」など、女同士のさまざまな関係を生き生きとした文章で描いた短編集。全23編を収める。
【2】『臆病な詩人、街へ出る。』
ーありのままをさらけだす詩人が清々しいー
今の自分が嫌い、変わりたいという人は、文月 悠光(ふづきゆみ)のエッセイ集『臆病な詩人、街へ出る。』をどうぞ。
文月さんは〝詩の世界の芥川賞〟と言われる中原中也賞を史上最年少の18歳で受賞した。そんな才能がある人に〈わ… 私、何もないんです〉と悩まれてもねえ… と思ったのだ、はじめは。
ところが、20代半ばを迎えて崖っぷちに立たされた彼女の、不器用で生真面目すぎる奮闘に、だんだん引き込まれていく。
八百屋での買い物からテレビ番組出演まで、文月さんは未体験のことに挑む。それで臆病を克服できた、という簡単な話ではない。街へ出ても自意識過剰で空回りする滑稽な姿を、彼女はありのままにさらけだす。
危なっかしくてハラハラするけれど、失敗を繰り返しながらも戦うことをやめず、暴力的な言葉には本気で抗う勇敢な一面もある。
冒険を経たあとの「あとがき」は清々しい。変わりたいように変われなくても、自分を好きになることはできると教えてくれる一冊だ。
『臆病な詩人、街へ出る。』
著/文月悠光(立東舎)
18歳で中原中也賞を受賞した元「JK詩人」は、20代半ばになって、世間知らずで平凡な自分に気づく。現実に向き合うために、彼女は街へ冒険に出る。初詣からストリップ鑑賞、本屋でのアルバイトまで、未知の世界に体当たりでチャレンジしたエッセイ集。
【新しいスタートを切りたい・自分を好きになりたい・変わりたい!】そんな人におすすめの本は…
最後に
自分を好きになるためには、好きになれない理由は何なのか理由を見付けて、それとどう向き合っていくか考えることが必要です。
改善できる部分は、小さな目標を作ってコツコツ自分のペースで日々達成していくことが◎!
いつの日か大きな達成に繋がっていき、また習慣になることで、無意識になりたい自分になれているのかもしれません。
そうやって自信をつけて、自分を好きになってくださいね。自分を大切にできる人間は心に余裕が生まれるので、他人に優しくでき、物事も丁寧に扱うことができるはず。
人間や女性としての魅力も高まり、人間関係も良好になってゆくことでしょう。
幸せに満ち溢れた毎日を過ごせるよう、応援しています。あなたはひとりしかいないのだから。
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