【目次】
・洗濯物の効率のいい干し方とは?
・洗濯物別おすすめの干し方
・さらに時短! 洗濯物を早く乾かす干し方
洗濯物の効率のいい干し方とは?
アーチ干しで空気の通り道を作る
アーチ干しとは両端に長めの衣類を干し、内側に向かって短めの衣類を干すやり方です。
ライオン株式会社のお洗濯マイスター・大貫和泉さんによれば、このようなアーチ干しをすることで空気の通り道が生まれ、洗濯物を効率よく乾燥させることができるのだそうです。
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室内での洗濯物は高い位置に干す
日本一の洗濯屋「洗濯ブラザーズ」のお三方によると、室内で洗濯物を干すときは、高い位置の方が乾きやすいのだそう。
室内での乾かし方ポイントには3つあるそうで、ひとつが「温度が高いこと」、ふたつめが「湿度が低いこと」、3つめが「風通しが良いこと」なのだそう。
高い位置の方が温度も高いので、洗濯物が乾きやすくなるそうです。
洗濯物は外で日光に当てて干さない
洗濯物を干すとき、日光に当てて衣類を干してしまいがちですが、直接日に当てて干してしまうと、洗濯物は紫外線によって色落ちしてしまうのだそう。
とくに色の濃いものは日光に弱いので、色褪せてしまいやすいのだとか。そのため、洗濯物を干すときは「部屋干し」が理想だそうです。
また、風通しが良い窓際に干したほうがいいと考える人も多いかもしれませんが、窓際は屋内でも直射日光が届いてしまい、洗濯物を痛めてしまう可能性があるのだそう。
また、カーテンレールやカーテンなどにはニオイの原因となる菌が増殖していることがあり、それが付着し洗濯物に生乾き臭を与えてしまう可能性もあるのだとか。
そのため、洗濯物を部屋干しする際は、窓側も避けるのが好ましいそうです。
脱水時間は無理に長くしない
洗濯物を早く乾かそうと、脱水時間を長くしてしまいがちですが、これは衣類の小じわの原因になり仕上がりが悪く、かえって手間になってしまうのだそう。
デリケートな素材の衣類は、傷んだり形が崩れたりする場合があるそうで、脱水時間の設定は慎重に行うべきなのだそうです。
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洗濯物別おすすめの干し方
タオルは囲み干しがおすすめ
大貫さんによると、バスタオルなど乾きにくいタオルは囲み干しが効率的だそう。
洗濯物は上側から乾いていくため、横方向に長く干すことで乾燥時間の短縮になるのだそうです。
シャツはシワを伸ばして干す
シャツは下手に干すと、乾いた後のアイロンがけが大変です。上手に干すポイントは、まずは干す前に振りさばきしっかり引っ張ること。
ハンガーにかけたら、身頃のシワも伸ばしましょう。
襟や前立てのシワも軽く引っ張って伸ばします。このひと手間で、乾いたときの仕上がりがグッと美しくなります。
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ニットは型崩れを防ぐため平干しに
ライオンのお洗濯マイスター・片木徹也さん曰く、ニットやセーターを干すときは、型崩れ防止のため「平干し」にするのが理想なのだそう。
干す前に軽く手でシワを伸ばしたり編み目を整えたりし、できれば「平干し専用ネット」の上に広げて干すのが良いと言います。もしなければお風呂の蓋の上など、とにかく「平らに干す」ことが大切だそう。
竿にかけて干す場合でも、袖がもたれないように注意しましょう。
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デニムには2種類の干し方がある
スタイリスト・川上さやかさんによると、デニムには2種類の干し方があるのだそう。
筒干し
ひとつめの干し方が「筒干し」。履いたときに丸みを感じるような、立体的なフォルムのデニムパンツの干し方におすすめだそうです。ウエスト部分の4点をピンチでつまんで筒状にするのがGOOD。
かけ干し
ふたつめの干し方は「かけ干し」。平たいストレートやスキニーのようなデニムパンツは、ハンガーにデニムの両足をかけ、フラットに近い状態で干すのが良いのだそう。
かけ干しには横長ハンガーがぴったりだそうです。
どちらも裏返しのまま干し、ポケットや内側の縫い代などを外に出したほうがしっかりそして早く乾かすことができるそうです。
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パーカーは専用のハンガー使用がおすすめ
パーカーなど、いびつな形状のお洋服は、専用のハンガーを使用するとストレスなく干すことができます。
パーカー専用のハンガーは、乾きにくいフード部分を広げて通気性を高め、全体を素早く乾かすことが可能です。
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スーツは袖口にタオルを入れて干す
大貫さんによればスーツを干すときは基本的に、肩幅に合わせたハンガーにかけて干すのが良いのだそう。
もしなければタオルをハンガーに巻きつけて厚みを出したり、タオルを丸めて袖口やズボンの裾に入れたりなどして工夫すると、シワや型崩れを抑えることができるのだそうです。
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さらに時短! 洗濯物を早く乾かす干し方
洗濯物の表面積を広げて乾かす
洗濯家・中村祐一先生によると、衣類を乾かすときは「服の表面積を広げること」と「空気の流れ」がポイントなのだそう。
そのため、重なりあった部分は乾きにくくなってしまうので、重なりをできるだけなくして洗濯物の表面積を広げて干すことが大切なのだそうです。
例えばシャツなら襟を立てたりボタンを外したりして干す、パンツなら筒状にしたり裏返したりすることで繊維の重なりを軽減できると言います。
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扇風機を活用する
工夫した干し方にプラスして、扇風機の風を当てることでさらに乾燥の効率がアップするのだそう。
湿度や温度にも左右されますが、この合わせ技が素早い乾燥、さらには部屋干しのニオイのリスクを低減させてくれます。
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乾燥機を使用する場合は乾いたバスタオルを入れる
『ムダ家事が消える生活』(本間朝子著:サンクチュアリ出版)によれば、乾燥機を使用するのであれば、乾燥機に乾いたバスタオルを入れることで乾燥時間が短縮できるのだそう。
乾燥したタオルが湿った衣類に触れることで、水分を吸って乾燥時間を短縮できるのだそうです。タオルは大きければ大きいほど効果大なのだとか!