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2021.09.09

「中秋の名月」2021年はいつ? 意味や別の呼び名・満月についてもご紹介

中秋の名月とは、旧暦の8月15日に出る月のことを指しています。また、十五夜のことを意味しており、そちらの方が馴染み深いかもしれませんね。中秋の名月は毎年決まった同じ日ではなく、その年で異なります。本記事では、2021年の中秋の名月の日付や、関連する風習などを解説していきます。

【目次】
中秋の名月とは? 意味や由来を知ろう
中秋の名月が満月とは限らない理由
中秋の名月以外に月はこんなに呼び名がある
最後に

中秋の名月とは? 意味や由来を知ろう

(c)Shutterstock.com

澄んだ空に浮かぶ綺麗なお月様。みなさんも一度はうっとりして、心を奪われたことがあるはず。一年の中でも「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」は特別です。

毎年、秋のお月見を楽しみにしている方も多いのでは? とはいえ、意外と知られていない「中秋の名月」の意味や時期。この記事では、そんな「中秋の名月」について詳しく解説していきます。

◆中秋の名月(十五夜)の意味と由来

「中秋の名月」とは、旧暦の8月15日に出る月のことを指しています。もしかすると「中秋の名月」よりも「十五夜」という言葉の方が馴染み深いかもしれませんね。

実は、どちらも同じことを意味しています。また、別名「芋名月」ともいいます。これは、里芋やサツマイモなどを中心に、芋類の収穫物を月に供える風習から生まれた言葉です。

しかし、なぜ夏真っ盛りの8月15日に出る月のことを「中秋の名月」と呼ぶのでしょうか。不思議ですよね。それは、旧暦の秋は現在とは異なり、7月から9月のことを指すからです。

よって、7月、8月、9月の中間にあたる8月のことを「中秋」と呼んでいました。そのことから「旧暦の8月15日に見られる月」のことを「中秋の名月」と呼ぶようになったのです。

月を愛でる風習が日本に伝わったのは平安時代。もともとは中国がルーツとされています。貴族の間で「観月の宴」が催されるようになり、月を眺めながらお酒を酌み交わし、舟遊びをしながら和歌を詠むなどの楽しみ方が主流でした。

そして江戸時代になると、庶民たちも同じように月を楽しみ、愛でるようになります。旧暦の中秋の頃は稲が育ち、収穫が始まる時期。そのため「中秋の名月」は、秋の収穫を喜び、感謝する祭りとして広く知られるようになりました。

(c)Shutterstock.com

◆2021年の中秋の名月は9月21日

もしかすると「中秋の名月」は、毎年決まって同じ日だと思っている方も多いかもしれませんね。しかし、毎年、月の満ち欠けによって日にちは異なり、2週間ほどの振れ幅があります。2020年の「中秋の名月」は10月1日(木)でしたが、2021年の「中秋の名月」は9月21日(火)です。

◆中秋の名月にはお月見をして過ごす

「中秋の名月」と聞くと、多くの人がお月見をイメージするでしょう。みんなで月を眺めるだけでも風情がありますが、今年は一味違う楽しみ方をしてみませんか?

そもそもお月見には、秋の収穫に感謝する意味合いも込められています。そのため、月や収穫物にちなんだものを食べたり、お供えしたりするのが昔からの習わしなのです。

みなさんご存知の通り、お月見といえば月見団子。月見団子は、月餅という中国のお菓子がルーツとされています。丸いお団子が満月を連想させることから、「中秋の名月」にお供えする風習が定着しました。

また、別名「芋名月」といわれるほどですから、里芋やサツマイモなどの芋類を用意してお供えしても良いでしょう。そのほか、枝豆や栗、果物などの秋の収穫物。

水や酒なども、お月見のお供え物として選ばれます。お供え物は、お供えが終わったらみんなで美味しくいただきましょう。お供え物を食べることによって、月や神様の力、恩恵を心身に宿すとされています。

お供え物のほかに、忘れてはならないのが定番のススキを含む「秋の七草」。「秋の七草」は名前の通り7種類の草花のこと。「ススキ」をはじめ、「キキョウ」、「クズ」、「ナデシコ」、「オミナエシ」、「フジバカマ」、「ハギ」です。

お月見の際に「秋の七草」を供えられれば良いのですが、7つの草花を全て用意するのは難しいですよね。そんな場合はお月見の定番、ススキだけでも大丈夫。

「中秋の名月」にススキを供えると災いや邪気を遠ざけると信じられてきました。地域によっては、お月見でお供えしたススキを軒先に吊るしておくと、魔除けになるという言い伝えもあります。

中秋の名月が満月とは限らない理由

中秋の名月というと、満月のお月さまというイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、実際には満月ではなく少し欠けていることが多いです。それは、旧暦と新暦の違いが大きく関係しています。

旧暦すなわち太陰暦では、新月から次の新月までを1ヶ月としていました。旧暦でいくと、1ヶ月は大体29.5日になります。よって、旧暦では1ヶ月のちょうど真ん中にあたる15日が満月になるというわけです。もちろん、多少の誤差はあるものの、ほぼ満月でした。

しかし、現在は新暦つまり太陽暦が用いられています。その違いによって、多少月の欠けることも出てくるのです。例年、実際に満月となる日と「中秋の名月」を比較すると、1~2日程度のずれが見られますが、2021年は満月となる日と「中秋の名月」は同日の9月21日なのです。

年に一度の「中秋の名月」をお家時間に楽しんでみましょう。

中秋の名月以外に月はこんなに呼び名がある

(c)Shutterstock.com

日本には「中秋の名月」のほかにも月の呼び名がたくさんありますのでご紹介しましょう。ぜひ、「中秋の名月」と合わせて覚えてくださいね。

◆「十三夜」

「中秋の名月」から約1ヶ月後となる旧暦の9月13日の月のことを「十三夜」または「後(のち)の月」といいます。実は、この日にもお月見をする習慣があります。日本では「十三夜」も「中秋の名月」と同様に大切にされてきました。

「中秋の名月」が見られる9月中旬から10月上旬頃は、台風の影響で天候が悪いことが多い時期。しかし「十三夜」は例年晴れることが多く、「十三夜に曇り無し」と言われるほどです。ちなみに、2021年の「十三夜」は10月18日(月)です。

◆「十六夜」

「中秋の名月」の翌日の月を「十六夜(いざよい)」といいます。「いざよう」とは「ためらう」という意味。前日の「中秋の名月」よりも遅く、ためらうように出てくることから「十六夜」と呼ばれるようになりました。2021年の「十六夜」は9月22日(水)です。

◆「スーパームーン」

みなさんも「スーパームーン」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。「スーパームーン」とは、一年のうちでもっとも大きく見える満月のこと。2021年の「スーパームーン」は5月26日(水)でした。

最後に

(c)Shutterstock.com

いかがでしたか、「中秋の名月」の意味や時期について伝わったでしょうか。また、「中秋の名月」の別名や、ほかの満月の呼び名についてもご紹介しました。昔の人たちにとって、月がいかに神聖で特別な存在であったかが分かりましたね。

現代を生きる私たちは、ふと月を見上げる機会も少なくなっています。ぜひ、今年の「中秋の名月」には、お供え物を準備してお月見を楽しみ、お月様に感謝しましょう。家族や友人と、また大切な人と、きっと特別な夜を過ごせるでしょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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