梅雨でもスッキリ洗濯する3つのコツ
梅雨時期の洗濯。雨で外に干せず、部屋干しをするものの、臭いや乾くスピードなどが気になりがち…。
実際に、リンナイ株式会社が全国20~60代の男女1,000人を対象に実施した「洗濯に関する調査」によると、部屋干しの悩み第1位は「洗濯物が乾きづらいこと」(49.7%)。その後、僅差で「独特の臭いがすること」(49.5%)が続き、それぞれ約半数が悩んでいることが判明。
Q.あなたが思う部屋干しの悩みにはどのようなものがありますか?(複数回答 N=1,000)
また、梅雨時期の洗濯で意識していることを聞いたところ、第1位が「晴れの日に一気に洗濯をする」(32.4%)となり、雨の日には洗濯物をためる方が多いようです。
Q.あなたが梅雨時期の洗濯で意識していることは何ですか?(複数回答 N=1,000)
少しでも悩みを解決し、梅雨時期でも気持ち良い洗濯ができるよう、洗濯家・中村祐一先生に3つのポイントを教えてもらいました。
◆1.洗う前に菌を増やさない&こまめに洗う
臭いの原因菌は、汚れがあって、湿っている状態が続くとどんどん増殖します。それを防ぐために、できるだけこまめに洗うことがポイント。汚れもついてからの時間が短ければ短いほど落ちやすいですし、部屋干しを前提にしてしまえば、天気に左右されずに毎日洗濯できるため、どんどん洗ってしまいましょう。
どうしても毎日洗濯できないという場合は、汚れた部分だけでも洗っておいたり、汗やお風呂あがりの水分などで湿ったものがある場合は、洗濯機やかごに入れずに一旦干しておくことも有効。
◆2.汚れや菌が落ちやすい洗い方をする
この方法に1番効果的なのが「お湯」を使うこと。繊維や皮脂汚れが緩んで落ちやすくなり、また洗剤も働きが良くなります。40℃くらいのお湯がベスト。
さらに、お風呂の残り湯を使うのもおすすめ。ただし、お湯が明らかに汚れている場合は使わないようにしましょう。洗剤がお湯の汚れに作用してしまい、服の汚れに作用しづらいことが考えられますし、洗濯物に余計に汚れをつけてしまう可能性も。もし、入浴剤を使った場合は、洗濯に使えるかパッケージで確認しましょう。
残り湯を使う時は入浴直後に使うのもポイント。お湯がだいぶ冷めてしまっている場合は洗浄力アップの効果が出にくいです。また、時間を置いた残り湯は菌がかなり増殖している可能性が高いため、使う場合はお湯が温かいうちに!
◆3.速く乾きやすいように、干し方を工夫する
衣類が乾くときにポイントとなるのが「服の表面積を広げること」と「空気の流れ」。重なり合った部分は乾きにくくなってしまいます。重なる部分をできるだけ無くして、洗濯物の表面積を広げて干すことが大切。
たとえば、シャツであれば襟を立てたりボタンをはずす、パンツであれば筒状にしたり裏返すことで繊維の重なりを軽減、風に当たりやすいようにしましょう。
洗濯物の表面積を広げた状態にしておき、換気扇をつけて湿った空気を逃したり、扇風機や除湿機、乾燥機などを併用すると◎。
梅雨時期の3つのポイントを実践すると、ジメジメな梅雨でも気持ちよく洗濯をすることができそうですね。洗濯物がキレイに片付けば、気持ちもスッキリするはず♡
【調査概要】
調査:リンナイ株式会社
調査時期:2019年4月25日~5月7日
調査方法:インターネット調査
調査対象:20~60代の男女1,000人
調査エリア:全国47都市
教えてくれたのは… 洗濯家 中村祐一先生
長野県伊那市のクリーニング会社「芳洗舎」3代目。「洗濯でセカイを変える」という信念のもと、日本中の家庭に洗濯を伝え続ける、日本を代表する洗濯家。多くの人がイメージし日々行っている洗濯は「洗濯風」だと説き、家庭における「洗濯」という文化の再定義に取り組む。これまでにのべ3,000人を超える人々、芸能人、一部上場企業などへも洗濯に関するアドバイスを行う。