その洗濯方法、実は間違っていたのかも…!
「これが常識でしょ!」と思い込んでいるその洗濯方法… 実は間違いかもしれません。間違いだらけの洗濯方法を続けていると、気になる汚れや臭いもそのままに。
今回は、日本一の洗濯屋「洗濯ブラザーズ」のお三方が正しい洗濯方法をみなさんに伝授。チェックリストを見ながら確認していきましょう。
洗濯の知識、いくつ知ってる?
まずは、洗濯ブラザーズ監修の洗濯知識テストをしていきましょう!
◆「洗濯知識」10のテスト
□ 室内で洗濯物を干す際には高い位置の方が乾きやすい
□ 服が汚れた際にはおしぼりで拭いておくと、洗濯時に汚れがとれやすい
□ 洗濯時にはお風呂の残り湯を使った方が汚れが落ちやすい
□ 粉末洗剤と液体洗剤だと、液体洗剤の方が洗浄力が高いことが多い
□ マスクの洗濯は柔軟剤を使った方が良い
□ 洗濯物を入れる際はシーツやタオルなど重たいものを下に、下着やハンカチなど軽いものは上の方が良い
□ 洗濯物は、日光に当てて干すのが理想的である
□ 部屋干しをする際には風通しが良い窓際に干す方が良い
□ 脱水時間を長くすれば、乾燥・仕上げが楽になる
□ 洗濯機に入れる順番は「洗濯物」→「洗剤」→「水」である
【テスト結果】
・0~3問正解のあなたは… 間違った知識のもと日頃洗濯をしている可能性大! 少しの工夫で汚れ落ちや臭いなど気になるポイントが解消できるかも!?
・4~7問正解のあなたは… 合格点ですが、より満足のいく仕上がりになる洗濯ができる余地あり!
・8問以上正解のあなたは… 洗濯優等生!
いかがでしたか? なんと、8問以上正解した洗濯優等生は回答者のうちたったの約1割という結果に…! 中でも不正解率がもっとも高かったのは「部屋干しをする際には風通しが良い窓際に干す方が良い」の回答です。あなたは正解できていたのでしょうか? では早速正解の解説をしていきます。
あなたは何問正解できた?
◆室内で洗濯物を干す際には高い位置の方が乾きやすい
正解は「○」でした!
室内で洗濯物を干す際のポイントが3つあります。それは温度が高いこと・温度が低いこと・風通しが良いことです。高い位置の方が温度が高いので洗濯物は乾きやすくなります。
◆服が汚れた際にはおしぼりで拭いておくと、洗濯時に汚れがとれやすい
正解は「×」でした!
おしぼりには塩素が含まれており、服を拭くと色落ちの可能性があります。服が汚れた際は乾いたティッシュで水分だけを拭き、帰宅後シミ取りをする方が無難です。
◆洗濯時にはお風呂の残り湯を使った方が汚れが落ちやすい
正解は「×」でした!
残り湯には垢や汗が含まれています。それらが服に付着することでむしろ服を汚してしまうことになります。残り湯の活用は水道代の節約に繋がりますが、汚れの落ちやすさという観点では好ましくないでしょう。
◆粉末洗剤と液体洗剤だと、液体洗剤の方が洗浄力が高いことが多い
正解は「×」でした!
液体洗剤よりも粉末洗剤の方が、汚れを落とす成分が濃縮されていて、皮脂や汗汚れに強く、洗浄力が高いと言われています。液体洗剤で皮脂汚れを落としたい場合は、弱アルカリ性で、洗浄力の高いものを選ぶと良いでしょう。
◆マスクの洗濯は柔軟剤を使った方が良い
正解は「×」でした!
マスクによっては柔軟剤の使用を想定していない製品もあるので、使用しないのが無難でしょう。また、柔軟剤はある程度マスクに残るので、デリケートな肌のことを考えると入れることはおすすめしません。
◆洗濯物を入れる際はシーツやタオルなど重たいものを下に、下着やハンカチなど軽いものは上の方が良い
正解は「○」でした!
洗濯機の構造上、水と洗剤が入った洗濯槽のなかで衣類が回れば回るほど洗浄力が強くなります。そのため、シーツやタオルなどの重たいものは下に入れる方が好ましいでしょう。
◆洗濯物は、日光に当てて干すのが理想的である
正解は「×」でした!
日光にあてて衣類を干してしまうと、紫外線によって色落ちが起こってしまいます。特に色の濃いものは日光に弱く、色あせてしまいます。そのため部屋干しする方が理想的です。
◆部屋干しをする際には風通しが良い窓際に干す方が良い
正解は「×」でした!
窓際は、屋内でも直射日光が届き、紫外線が服を傷めてしまいます。また、窓際のカーテンレールやカーテンなどには臭いの原因となる菌が繁殖しているケースがあり、それが洗濯物に生乾き臭を与えてしまいます。そのため、部屋千しする際は窓際を避ける方が好ましいでしょう。
◆脱水時間を長くすれば、乾燥・仕上げが楽になる
正解は「×」でした!
脱水時間を長くしてしまうと、衣類の小じわの原因になり、仕上げが大変になってしまいます。特に、デリケートな素材の衣類は、傷んだり、形が崩れたりする場合がありますので、慎重に脱水時間の設定を行う方が無難でしょう。
◆洗濯機に入れる順番は「洗濯物」→「洗剤」→「水」である
正解は「×」でした!
実は繊維にとって水は刺激物で縮みの原因になります。衣類を真水に触れさせるのは好ましくありません。そのため、水と洗剤をよく混ぜてから衣類を入れるのが理想的な順番です。
いかがでしたか? 常識だと思い込んでいたものも間違えていたかもしれません。もし洗濯をしても汚れや臭いが気になっていたという人は、これを機に正しい洗濯方法に切り替えましょう!
提供:リンナイ株式会社
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洗濯ブラザーズ
茂木貴史、茂木康之、今井良の3人で結成し、毎日の洗濯を楽しくハッピーにするための活動をするプロ集団。横浜でクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA(リブレ ヨコハマ)」を経営するかたわら、劇団四季、シルク・ドゥ・ソレイユ、クレイジーケンバンドなど国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを行う。また、オリジナルのナチュラル洗剤を開発し、好評を博している。