【目次】
・はじめに
・まずは事前のイメトレが大事!
・施術前の自己処理はとても大切!
・痛みが気になる方は「麻酔」オプションを!
・施術時持っていくべきアイテムは?
・最後に
はじめに
「脱毛しなくても、必要なときだけ自分で毛の処理をすればいいじゃん!」「脱毛って、レーザーを当てたりするし、肌への刺激が強そう…」と考える方も多いかもしれませんが、実は「脱毛」は、自分でムダ毛の自己処理を続けるよりもお肌に負担がかからず、安全なのです。
カミソリでの剃毛や除毛クリーム、ワックスによるムダ毛処理は、肌表面の角質層にダメージを与えてしまいます。ムダ毛処理をする度にダメージは蓄積されていくので、カミソリ負けや埋没毛、色素沈着などの肌トラブルにも繋がってきます。
またアンダーヘアがあることで蒸れやすくなってしまったり、嫌な臭いの原因となったり、デリケートゾーンを清潔に保つ妨げとなることも。また、毎月の生理のときにアンダーヘアに経血が絡んだり、蒸れる・かぶれるといった不快な肌トラブル・ムダ毛の煩わしさから解放されて、とても快適に過ごしやすくなります。
そうしたことを聞くと、「VIO脱毛したい♡」と思う読者の方も多いかと思います。この記事では、医療脱毛専門院「リゼクリニック」で脱毛をしてみたことで分かった、リアルな「VIO脱毛」の心得をレポートしていきます!
まずは事前のイメトレが大事!
脱毛する前には、イメージトレーニングをしておいた方が、スムーズです。下記に具体例を挙げますので、参考にしてみてください。
どんなVIOのデザインにするのか考えておきましょう
そもそもVIOとは、この部分を指します。改めておさらいしていきましょう!
【Vライン(ビキニライン)】左右の腰骨の上を結んだ線より下部から、脚の付け根のラインより上部まで
【Iライン(性器周り)】女性器の周囲と女性器と肛門の間の部分※粘膜部分は照射できない
【Oライン(肛門周り)】肛門を中心に半径2センチの部分※Oライン(肛門周り)以外のお尻は含まれない
この部分にレーザーを当てて脱毛していくワケなのですが、理想とされる施術回数の5回を受け終わるまでに、どのようなアンダーヘアの形になっていたいかがとても重要!
全部ツルツル状態の「ハイジニーナ」にしたければまったく問題はないのですが、たとえばIラインだけ少し残したかったり、Iの近くのVラインも自然な形で残したい、などのデザインの希望があれば、カウンセリングの段階で看護師さんに相談しましょう。
ちなみに、リゼクリニックで一番人気のアンダーヘアのデザインは「ナチュラル」。自分のVラインを自然な形で残した状態で量を減らしていく「ナチュラル」は、やりすぎ感がなく、多くの女性から人気を集めているようです。
そして、まず知っておきたいのは、一度のレーザー照射だけでは毛はなくならないということ。
体毛には毛周期と呼ばれるサイクルがあって、一定の周期で常に生え変わり、毛周期は常に成長期・退行期・休止期の3つの段階のサイクルで進んでいます。
リゼクリニックのような医療脱毛クリニックの脱毛機は、エステサロンよりも照射パワーの強いものを使用していますが、最低でもつるつるになるまでには5~6回の照射が必要。
なので初回時は、VIO部位すべてにレーザーを当てて全体の毛の量を減らす、という人が多いのだそう。
しかし、回数を重ねるごとに希望のアンダーヘアのデザインに合わせてレーザーを照射していくので、「自分の理想のアンダーヘア像」を持つことはとても大切です!
わたしはもちろん、今回VIO脱毛は初体験。初回ということで、VIOすべての部分に当てました。
ちなみに私、まったくアンダーヘアの仕上がりのイメージをしていなかったことと、事前の自分の準備が足りておらず、とても看護師さんに迷惑をかけてしまったんです…。
26才女子が初体験。アンダーヘア脱毛って簡単? 痛い? イメトレが大事?【VIO脱毛リアルレポート1】
施術前の自己処理はとても大切!
脱毛の施術を受ける前には、事前に毛の自己処理をして、レーザーを当てる部分の毛をすべて剃らなければなりません。
毛が残っていたり毛が伸びすぎていると、その部分に熱エネルギーが集まり過ぎてしまって皮膚を火傷する可能性があります!
…とわかってはいたものの、やっぱりデリケートな部分にレーザーを当てるというのに抵抗があって、前日お風呂場で、「う〜〜〜ん、なにもVIO全部に当てなくても、Vだけでもいいかな…?」っていう迷いの気持ちが生まれてしまい、100%の状態の自己処理をすることができませんでした。
本当に大迷惑な話です。
当日、院長とのカウンセリングを受けて、「よし! やっぱりVIOすべてにレーザーを当てよう!」と決意したものの、前日の迷いの気持ちのまま、IラインとOラインの自己処理は中途半端な状態。
施術台に寝そべってから、看護師さんがカミソリでていねいに剃ってくださいました…。
脱毛してほしい部分の剃り残しに注意しましょう
リゼクリニックでは、VIO部位の施術時間は40分と決まっているので、しっかり自己処理をしていくことで、十分にレーザーを当てる時間があります。
そして、私のような葛藤が生まれてしまって準備不足、という状況を防ぐためにも、事前にカウンセリングを受けるということはとても大切!
初めてリゼクリニックに来院する方は、施術無しのカウンセリングのみの予約が可能となっているので、まずはカウンセリングを受けて、ちょっとした悩みや痛みの心配、施術を受ける前の自己処理の方法などを伺うと、とても安心だと思います。
アラサーのアンダーヘア事情。自己処理不足! VIOの毛の剃り残しに大後悔…【VIO脱毛リアルレポート2】
失敗しない自己処理方法をチェック!
今回はリゼクリニック新宿院・院長の大地まさ代先生に、VIO部分を剃る際のポイントを教えてもらいました。
当日に処理をすると、カミソリによって肌に赤みがでてしまう、ということも。カミソリ負けや皮膚の状態によっては、照射を断られてしまうこともあります。VIO部分はデリケートなので、前日の夜に剃毛を行い、半日はお肌を休ませましょう!
ポイント1. 保湿
毛の処理をする前後は、いつもお顔に使っているスキンケアアイテムや、自分の肌に合ったボディクリームなどで剃毛部分の保湿をしておくと、カミソリ負けの予防になります。
ポイント2. まずはハサミで切る
最初からカミソリを当てようとせず、まずはハサミなどである程度長さを短くカットします。毛が長い段階でカミソリを当ててしまうと、上手に剃毛ができません。
ポイント3. カミソリ<電動シェーバー
毛の処理をする際は、カミソリまたは電動シェーバーで剃って下さい。カミソリよりも、電動シェーバーのほうが比較的安全に剃毛できます!
ちなみに私は、IラインとOラインの処理までは手が回っていなかったのですが… Vラインの自己処理は頑張ったんです!! 前日夜の自己処理のときに使ったのがこの貝印の電気シェーバー… その名も「ムダ毛トリマー」!
私は、このシェーバーでだいたいの毛の長さを5mmくらいまで整えました。5mmまでカットできるスキコームが付いているので、お肌に直接当たる心配がなくて、とてもお手入れしやすかった… その後、電動カミソリでツルツルになるまで剃りました。
ドラッグストアのカミソリコーナーを見てみると、いろいろな毛の部位別にカミソリが展開されているので、みなさんもこれを機に1つ持っておいてもよいかもしれません!
希望のアンダーヘアの形がある場合には、この自己処理の段階で理想の形に整えてくださいね◎
ポイント4. 剃るタイミングは、お風呂上がりがベスト
お風呂上がりに剃毛すると、毛が柔らかくなるだけでなく皮膚も柔らかくなるため、剃りやすくなります。入浴後、少し身体が冷えてからの剃毛をするのがおすすめ。
ポイント5. 剃り方のコツ
剃毛の目安は、指で触ってチクチクしない程度まで行ってください。クリームやワセリン等を使用し、毛の生える方向に沿って、1本1本剃るくらいの気持ちで短いストロークで行うことで、怪我のリスクを軽減するとともに、お肌へのダメージを抑えることができます。
剃毛後には、しっかり保湿を行ってくださいね。
ポイント6. 見にくい部分には、必殺・手鏡!
とくにIやO部分は、なかなか見にくいですよね… そこで院長に教えてもらった便利な方法が、「手鏡」を使うこと!
鏡を「見ながら」剃毛する必要はないですが、最後に手鏡を使用して確認することで、剃り残しを防ぐことができます!
実際剃った部分がどうなっているかを最後に確認することで、剃り残しがあったらどうしよう… という不安な気持ちも拭うことができますよ♪
VIO部位の毛を全剃りするときの正しい自己処理方法って?【VIO脱毛リアルレポート3】
痛みが気になる方は「麻酔」オプションを!
「とってもデリケートな部分だし… VIOの脱毛って絶対痛いでしょ!!」と思っていた筆者。
やはりVIOやワキなど、皮膚は繊細なのにしっかりとした毛が生えている部分は、痛みの程度も強くなるようです。
さらに、手や足の指などの骨に近い部分も、痛みを感じる方が多い部位なのだそう。また人によっては脛や太ももなどの「下半身」にもしっかりとした毛が生えている人は、下半身の脱毛にも強い痛みを感じる方もいるんですって!
体調などによっても痛みの感じ方は大きく異なるようで、脱毛の痛みの感じ方って、ホントに人それぞれなのだなあ… としみじみ。
私が体験取材に伺ったリゼクリニックでは、希望者は麻酔(2種類から選べます、併用も可能◎)を受けることができるということで…「ちょっとでも痛みが和らぐならば!」と、麻酔を使ってVIO脱毛を受けることにしました。
疾患を持っている方によっては麻酔を使用することができない場合もあるので、カウンセリングの段階で事前に相談して、自分に合った麻酔を選んでくださいね。
麻酔クリーム
レーザーを照射する範囲に塗布するクリームタイプの麻酔で、痛みの感じやすいVIO・顔の部位のみ使用することができます。塗布してから30分程で効果が現れてきます。
笑気ガス
いっぽうこちらはガスタイプの麻酔で、特殊な機械で吸入していきます。吸入すると、次第にお酒に酔ったようなほわ~んとした状態になることによって、痛みに対する不安を感じなくなり、痛みそのものも感じにくくなる、というもの。
麻酔クリームで使用している「エムラクリーム」は、歯科の麻酔を使用して血圧が下がるなどの症状が出た方には使用ができない場合があるのだそう! その場合、希望によって笑気ガスを選ぶことができます。
脱毛クリニックによって麻酔の取り扱いがあるのか、どんな麻酔を使用するのかはクリニックによりけり。カウンセリングの段階で相談してみてくださいね。
… そして私は今回、看護師さんと相談して笑気ガスを選びました!
施術台のベッドに上ってから、看護師さんがガスマスクのようなものを付けてくださいます。
イメージとしては、こんなようなもの。ベッドに寝そべってこのようなマスクをつけて、なんだかプチ入院のよう。
マスクを装着すると、すこーしずつガスが流れて来て、段々とふわぁっとした気持ちに。まさに、お酒を1〜2杯飲んだときの心地良い感覚でした。
看護師さんいわく、「お酒に強い方は、笑気ガスは効きにくいかもしれないです」ということ。
自分はお酒、強いぞう! と思う方は、もしかしたら麻酔クリーム、もしくは麻酔クリーム+笑気ガスの併用を選んだ方が効き目があるかもしれません◎
VIO脱毛の、痛みの軽減策に! 塗る麻酔と吸う麻酔ってどんなの?【VIO脱毛リアルレポート4】
施術時持っていくべきアイテムは?
まず正直言って、VIO脱毛、痛みには個人差がありますが、人によってはかなり痛みを感じる人もいるそうです。
私も、いざレーザーを照射してみたら、思わず「ぎゃーーー」と声を上げたくなる部位(主にIラインでした…)がありつつも、事前に行っていた「笑気ガス」の力もあってか、なんとかすべての部位に当て終えることができました。
終わった後の充実感ったらもう。
「やってやったぞ!!」という感じです。そして、痛みを感じたときに止まらなくなるのが、「汗」。この汗対策として持っていった方がいいアイテムをご紹介します。
Tシャツで上半身の汗対策
VIOの脱毛は下半身になるので、上半身は自分が着て来た服のままで施術を受けることができます。
それが仇になり、冬でセーターを着た状態のままベッドに横になってしまったものですから、もう汗が! ドバドバ出て来て! 終わる頃には汗びっしょり。
皇居ラン1周(約5km)走ったときの汗と同じくらいの汗をかいていて、まさか真冬に室内でこんなに汗をたらすだなんて… と衝撃。
「これならTシャツを持って来て、着替えればよかった〜!」なんて話しを看護師さんにしたところ、複数回目の施術にいらっしゃる方は、やっぱり汗対策でTシャツを持ってくる方も多いんですって!
ぜひ1枚、バッグに忍ばせて行ってください!
そして施術中は、靴下も脱ぐこともおすすめ。私は汗っかきということもあるかもしれませんが、手先から足先まで全部びっしょりしちゃいました(汗)。
デートの約束は入れない
VIO脱毛のあとにはデートの約束は入れないほうがいいかも…。髪の毛も汗でびっしょりしてしまうので、髪の毛のセットがくずれる可能性があります!!
リゼクリニックにはパウダールームがあるので、メイク直しはバッチリできますけどね◎
VIO脱毛、赤裸々レポ! 「びっしょり」を防ぐために持っていくべきもの【VIO脱毛リアルレポート5】
最後に
ここまでさまざまな切り口でVIO脱毛のレポートをお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
私は今回、VIO脱毛を受けるのが初回だったので、剃毛から施術まで、なにからなにまで新鮮でした。そして受け終わってから早1ヶ月と半月… 少しずつ毛が生えてきていますが、まだ依然として「ツルっと感」があります。もちろん個人差はあるでしょうけどね。
そして脱毛してからというもの… まずいつもの下着の着け心地が違って、そしてムレが減りました! 下半身を冷やさないようにタイツを履いたり、腹巻きしたり、さらにホットパンツを履いたりするので冬にもムレを感じることもあったのですが、その不快感が軽減されたように感じています。
敷居が高く感じたり、やっぱりコワい… と思っている方、ムダ毛の悩みを抱えている方、まずはクリニックに相談してみるのもひとつの手。冬の露出が少ないこの季節から脱毛を始めれば、今年の夏、いつもよりも自分に自信をもって過ごすことができるかもしれませんよ♪
取材協力/リゼクリニック
取材/サワダユキコ
初出:しごとなでしこ
TOP画像/(c)Shutterstock.com