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「傲慢」の意味は? 傲慢が入った四字熟語にはどんなものがある?
「傲慢」。「ごうまん」と読む、人間のある態度を表した言葉です。かなりネガティブな言葉で、「傲慢な人」は多くの人から厄介に思われてしまいますよね。
場合によっては自分では気づかずに、「傲慢な人」になっている可能性もありそう…。ビジネスシーンで「傲慢な人」にならないためにも、「傲慢」の意味や「傲慢な人」の特徴について改めておさらいしましょう。
◆「傲慢」の意味
まずは、「傲慢」の意味から。「傲慢」の意味は、「調子づいて人を馬鹿にしたり、人を見くびって礼儀を欠くこと」。偉そうにして人を見下す態度や、自分より下の人を馬鹿にするような行動をとる人のことを表すときに使われます。
「傲慢な人」や「傲慢な態度」といったように、「傲慢な○○」という使い方をされることが多いです。
◆四字熟語「傲慢不遜」とは
「傲慢」という言葉を含んだ四字熟語に、「傲慢不遜」という四字熟語があります。この四字熟語の意味は、「思いあがって人を見下し、礼を欠く態度」。「傲慢」と同じ意味を持つことから、「傲慢」という言葉の中には「無礼」の意味が含まれているとも言えますよ。
◆「傲慢」が入った作品は?
「傲慢」は、キリスト教の概念にある「七つの大罪」のひとつでもあり、実に多くの作品で「傲慢」をモチーフにしたキャラクターが出てきたり、「傲慢」そのものがテーマにもなったりしています。
例えば、若者に人気のアニメ、『Re:ゼロから始める異世界生活』。この作品にも、「傲慢」をモチーフにしたキャラクターが登場します。そのキャラクターの名前は、テュフォン。作品内では「傲慢の魔女」と呼ばれています。
また、中には作品名に「傲慢」が入っていることも。人気作家の辻村深月さんが著者の「傲慢と善良」もそのひとつです。この「傲慢と善良」は、婚活をテーマに、大人の恋愛を描いた物語となっています。興味のある方はぜひ一度読んでみてくださいね。
「傲慢な人」の特徴とは?
「傲慢」の意味についてのご紹介でした。続けて、「傲慢な人」の特徴についてご紹介です。紹介するような態度や行動をとってしまうと、周りの人に悪印象を植え付けてしまう可能性があります。十分に注意していきたいところ。
プライドが高く、自分が一番正しいと思っている
「傲慢な人」は、基本的にプライドがとても高いです。そのため、自分が相手よりも下だという状況が許せず、根拠がなくても「自分が一番正しい」という発言や行動をとります。周りの人のいうことを聞かなかったり、自分の都合のいいようにしか捉えなかったりするため、周囲と対立してしまいがちです。
周りの人に対して感謝の気持ちがない
「傲慢な人」は、「ありがとう」など感謝の気持ちを伝えることができない人が大勢います。それは、他人に手を焼いてもらうのが「当たり前」だと思っているから。そのため、周りの人に対して感謝の気持ちを抱かず、何かしてもらった「お返し」をすることもありません。
それに反し、自分が周りの人に何かをしてあげた際には「ちゃんと感謝しろ」といった態度をとってくる人が多いです。こういった態度は「傲慢な態度」と呼ばれ、周りから反感を買ってしまうことも。
常に周りの人を小馬鹿にしている
「傲慢な人」は、基本的に周りの人を小馬鹿にしています。それは、特徴のひとつ目で挙げた通り、自分が一番正しいと思っていることが一因です。「自分が一番正しい」と思い、アドバイスであったとしても、上から目線で話してきます。
また、他にも「自分は選ばれた人間だから、何を言っても許される」という考えがあるため、自然と人を小馬鹿にした態度をとったり、汚い言葉遣いになりがち。
「傲慢」の類語にはどのようなものがある?
「傲慢な人」の特徴についてのご紹介でした。続いては「傲慢」の類語についてのご紹介です。「傲慢」と同様に、ネガティブな使い方をすることが多い言葉ですので、誰かにこの言葉を使われることのないよう、生きていきたいところ!
横柄
「横柄」は、「おうへい」と読みます。意味は、「人を見下したように偉そうな態度」。「人を見下したような態度」というのは「傲慢」と同じですが、「横柄」の場合は「偉そうな態度」が加わりますよ。
高飛車
「高飛車」は、「威圧的な態度をとること」を表した言葉です。「高飛車な態度に出る」といった表現でよく使われます。また、「高飛車」の「攻撃的な様子」は、同時に「人を見下す様子」にもつながるため、「傲慢」の類語として一緒に挙げられることが多いです。
高慢
「高慢」の読み方は、「こうまん」。意味は、「うぬぼれが強く、人を見下している様子」です。「傲慢」に「自分の才能や容姿は他の人よりも素晴らしい」という「うぬぼれ」が加わると、「高慢」になります。
「傲慢」の対義語にはどのようなものがある?
続けて、「傲慢」の対義語についてのご紹介です。こちらは「傲慢」と異なり、ポジティブな意味合いを含む言葉が多いですよ。
謙虚
「謙虚」の意味は、「自分の能力や地位におごらずへりくだったり、相手の意見を素直に受け入れたりする態度や様子」。つまり、「控えめで慎ましい様子」を表していますよ。
謙遜
「謙遜」の読み方は、「けんそん」。「控えめな態度で、自分を低く評価すること」という意味です。態度は「謙虚」とよく似ていますが、「謙遜」は「謙虚」と違い、自分を低く評価する意味を含んでいます。
卑下
「卑下」の読み方は、「ひげ」です。「自分をわざと低い位置において、へりくだること」という意味があります。へりくだる様子は前のふたつと似ていますが、「卑下」は相手から「皮肉めいた印象」を与える可能性がある言葉です。そのため、あまり良い意味で使われる言葉ではありません。
「傲慢」の英語表現とは?
最後に、「傲慢」の英語表現についてご紹介です。「傲慢」の英語表現としてよく使われるのは、主にふたつ。ひとつは「傲慢な」「横柄な」という意味がある形容詞の「arrogant」、もうひとつは「自尊心」「うぬぼれ」という意味を持つ「pride」です。
「傲慢な人」のように形容詞で使いたいときは「arrogant」、単語として使いたいときは「pride」と使い分けるようにしましょう。
最後に
「傲慢」についてのご紹介でした。いかがだったでしょうか? 「傲慢な人」は、周りから厄介に思われることが大半です。いくら仲のいい人であっても、「傲慢な態度」をとり続ければ、誰だって離れていきます。常日頃から、「謙虚」な姿勢でいることが大切ですね。
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