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2020.06.05

僭越ながらってどういう意味?【今さら聞けない言葉の意味】使い方もご紹介!

僭越ながらは、公の場、改まった場所でよく使う言葉なのではないでしょうか? しかし、よく使われる言葉であることから、「意味も知らずに使ってる…」「実は使い方、間違ってる…」可能性だってあります。本記事では、僭越ながらの正しい意味や使い方を解説していきます。

【目次】
今さら聞けない!「僭越ながら」ってどういう意味…
「僭越ながら」を使った例文3選
「僭越ながら」の誤った使い方は?
「僭越ながら」の類義語は
最後に

今さら聞けない!「僭越ながら」ってどういう意味…

(c)Shutterstock.com

ビジネスシーンで「僭越ながら」って言い回しを、使ったことはありますか? 何とも堅苦しい感じの言葉ですが、意外と使う機会が多い、この言葉。その意味はご存知でしょうか? 意味は知らないけど、定型句だから使ったことがあるという人もいるかもしれません。

「僭越ながら」は、公の場、改まった場所で使う言葉です。「意味も知らずに使ってる…」とか「使い方、間違ってる…」などと、思われ恥ずかしい思いをする可能性だってあります。

普段の会話で、頻繁に使うような言葉ではありませんが、使い慣れない言葉だけに意味や使い方を理解し、身に付けておく方が良いのではないでしょうか?

まずは辞書上の「僭越ながら」の意味を確認

「僭」は、音読みで「セン」と読みます。漢字の意味は、「身分不相応なことをする」「目上の人を軽んじてふるまう」「誇張した表現をする」等の意味があります。

「越」は、音読みで「エツ」と読み、「物事の範囲・程度をこえる」「順序をふまないで進む」、「とびこえる」を意味します。

2つの漢字を組み合わせた「僭越」には、「自分の身分や地位を越えて、出過ぎた事をすること」または、「そういう失礼な態度や行動」を意味する言葉になります。

「僭越ながら」と表現すると、「身の程をわきまえず、失礼ながら」「身の程をわきまえず、失礼ではありますが…」「失礼を承知の上で、出過ぎたことをいたしますが…」という謙遜した意味になります。

「僭越ながら」を使った例文3選

(c)Shutterstock.com

「僭越ながら」という表現は、公の式典などの祝辞、パーティーの乾杯のスピーチなどでは、冒頭の決まり台詞のように使われます。では、どの様な場合に、どの様な使い方ができるのかを具体的にご紹介しましょう。

1:「誠に僭越ながら、ご進言申し上げます」

こうした表現は、主に年齢が上の方や、ポジションが上の人に意見を述べたり、是正をお願いする際に用いる例です。「私のような若輩者が出過ぎた真似をして申し訳ありませんが、意見を申し上げます」という意味になります。謙虚さを示しながら、意見を言いたい場合に利用する事ができまます。

2:「僭越ながら、ご辞退させていただきたく存じます」

取引先のパーティーやレセプションなどへのインビテーション(招待)を受け取ったが、あいにく都合が悪く、参加できない場合にメールでお断りする時の使用例です。「出席したいのは山々なれど、“どうしても出席ができない”」という事情や心情を伝えたい場合などに用いる事ができます。

3:「今後、同じような事態が起こらないよう、僭越ながら是正をお願いする次第です」

取引先との間でトラブルが発生して、会社として是正を依頼する場合、手紙などで申し入れをします。しかしながら、取引先に「高圧的」とか「高飛車」などと受け取られ、今後の取引に影響が出ないようにする必要もあるでしょう。そうした場合には、謙虚な姿勢で是正や反省を促す必要があり、こうした表現を用います。

4:「僭越ながら、ご指名により乾杯の挨拶をさせていただきます」

出席したパーティーやレセプションなどで、急に乾杯の音頭を頼まれることもあるでしょう。上司に代わって乾杯の音頭をとることになるかもしれません。覚えておいて、損はないでしょう。

「僭越ながら、ご指名により乾杯の挨拶をさせていただきます」の後、簡単に祝辞を述べて「ご唱和をお願いいたします。乾杯」といたします。あるいは、「ご指名がございましたので、僭越ながら乾杯の音頭をとらせていただきます。ご唱和をお願いいたします。乾杯」と簡単に済ませることもできます。

こうした場合のスピーチの意図としては、「数多くの来賓や出席者がいるにも関わらず、出過ぎたことをいたします」「指名されたのでやむなく音頭をとらせていただきます」という意味合いが含まれた表現になります。

「僭越ながら」の誤った使い方は?

(c)Shutterstock.com

「来賓や参加者のだれよりも先に、スピーチをする」こと、あるいは「順序を越えて挨拶をする」ことを「僭越」と解釈していると、誤った使い方をすることになります。

具体的な例として「僭越ながら、お先に失礼します」とか「僭越ですが、お先に戴きます」「僭越ですが、お先に使わせていただきます」などのような表現は誤りです。

また、祝賀会などの場において主賓的立場である人、列席者の中でも上位的立場の人が、スピーチにおいて「僭越ながら」を使うのも、誤った使い方になります。

「僭越ながら」という表現は、あくまでご自身の立場・身分に照らし合わせて使用する表現ですから、社会的な地位のある方、組織の中にあって上位的立場の方が使うと、妙にへりくだった言い回しになってしまいます。かえって嫌味にならないように気を付けましょう。

「僭越ながら」の類義語は

あなたの年齢や立場、或いは状況によっては「僭越ながら」を使わない方がいい場合もあります。そうした場合に、「僭越ながら」に置き換えて使うことのできる言葉をご紹介しておきましょう。

・及ばずながら

「及(およ)ばずながら、お力添えいたします」といった使い方をいたします。時代劇では、仇討ちのシーンなどで「及ばずながら、拙者が助太刀いたそう」などという台詞に登場します。

「及ぶ」には、匹敵する、達する、普及するという意味があり、「及ばずながら」と表現すると、「力不足ではありますが…」とか「期待には応えられないかもしれませんが…」という意味になります。謙遜の意を含め、援助を申し出るときの表現として用いられますよ。

(c)Shutterstock.com

・微力ながら

「微力ながら、ご支援申し上げます」などの使い方をいたします。「微力(びりょく)」とは、自分の能力についてへりくだって表現する言葉です。「力が弱いこと」「能力が低いこと」を表す言葉になります。

「微力ながら」と表現する場合、自分の能力・力量についての謙譲語として使い、「僅かばかりの力ですが」「十分なお力にはなりませんが…」といった謙虚な気持ちを伝えたい時に便利な表現です。

この「微力ながら」は、定型句としてビジネスにおいても頻繁に用いられます。若い方にとっては、「僭越ながら」よりも年齢にふさわしく、使いやすい言葉かもしれませんね。

・憚りながら(はばかりながら)

「憚りながら、私もメンバーの1人です。自分に出来る事をやります」などの使い方をいたします。読み方が、少し難しいですが「はばかりながら」と読みます。この表現も時代劇では、お馴染みの台詞で「憚る」には「遠慮する」「気を遣って控える」「敬遠する」といった意味があります。

「憚りながら」は、「出過ぎたことですが・生意気な言い分かもしれませんが」という意味で、目上の相手に対して意見を述べる時などの表現として用いることができます。

・出過ぎた真似を/出過ぎたことを

「出過ぎた真似をいたしました。お許しください」「出過ぎたことを申しますが、どうかお聞きください」などの使い方をいたします。

「出過ぎた」とは、自分の立場をわきまえない言動。つまり、「でしゃばり」「差し出がましい行い」といった意味があります。謙虚な言い方ではありますが、へりくだったニュアンスもありつつも、「お節介かもしれませんが…」という感じの言い回しになります。

また、使う場面によっては、少々嫌味な表現にもなりますので、十分に注意しましょう。

・失礼を承知の上で

「失礼を承知の上で申しますが、その態度は改めるべきです」などの使い方をいたします。「失礼を承知の上で」は「失礼を承知の上で、出過ぎたことをいたしますが」「身の程をわきまえず、申し訳ありませんが」という意味になります。

この「失礼を承知の上で」に続いて述べる内容が、「相手にとって失礼に当たるだろうが、それでもなお言わなくてはいけない」といった感じの意味合いで使用する表現です。

目上の人に対して、注意をしたり、換言したり、是正を願いでる場合には、「失礼を承知の上で申しますが…」と、先ずは述べるのが、相手への気遣いとしてのマナーになります。

最後に

(c)Shutterstock.com

さて、長い説明になりましたがいかがでしたでしょう。「僭越ながら、あなたの“僭越ながら“の使い方には、いささか誤りがあるようです」などと誰かに指摘されるようなことはなくなりましたでしょうか?

言葉には、それぞれTPO(ティーピーオー:time(時)、place(場所)、occasion(場合))があり、その事を意識し、きちんと考え、配慮しながら使い分ける必要があります。

また、ある程度の年齢になれば、年齢にふさわしい言葉づかいも求められます。ポジション(立場)によっても、使う言葉を十分に考え、選んで使わなければならない事もあるでしょう。

今回、取り上げた「僭越ながら」という言い回しも、TPOをわきまえ、自分の年齢やポジションを考慮して使わなければならない表現の1つです。あなたの「言葉のマナー」向上の一助にしていただけましたら幸いです。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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