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母の日とは? 2025年はいつなのかも紹介

母の日は、どのように感謝の気持ちを伝えていますか? 毎年、メールやLINEなどで簡単に済ませている人も多いのではないかと思いますが…今年は、日々家族のために頑張ってくれているお母さんに、精一杯の「ありがとう」を伝えましょう。
母の日について
そもそも母の日とは、いつから始まり、どのような由来があるのか知っていますか? みなさんもご存知のとおり母の日は、母親の日頃の苦労を労い、感謝の気持ちを表す日。国によって由来も日付もさまざまですが、日本の母の日はアメリカと同じ、5月の第2日曜日と定められています。
なぜ、同じなのかと言いますと…ずばり、日本の母の日は、アメリカから伝わった風習だからです。1905年、1人のアメリカ人女性「アンナ・ジャービス」が母親の死をきっかけに、「生きている間にお母さんに感謝の気持ちを伝えるべきだ」と働きかけたことが母の日の始まりでした。
母を思うアンナに感動・共感した人々が、彼女とともに、さらに母の日を普及させようと動きました。そして、その流れがアメリカ全土に広まり、1914年には当時の大統領であったウィルソンが、5月の第2日曜日を「母の日」として定めたのです。
このような経緯で、母の日はアメリカから全世界へと広まります。ひとりの女性の母親を思う気持ちが、100年以上経った今でも受け継がれているのですね。

アンナの母「アン・ジャービス」は、夫との間に少なくとも11人~13人の子どもを産みました。しかし、その内成人したのは4人のみで、そのほかの子どもは主に病気で亡くなってしまったのです。そんなつらい状況の中、4人の子を育て上げ、さらに、病気で苦しむ人や貧しい人たちのために募金活動・食品検査などを行う社会活動家でもありました。
また、南北戦争時には南北双方の兵士を看病したり、双方の敵意をなくそうと試みたイベントを興し、大成功を収めたそうです。まだ女性の地位が低く認められていなかった当時のアメリカにおいて、アンの活動は社会的改革になったことでしょう。
そんな強い母親の背中を見て育ったアンナだからこそ、たくさんの人たちの気持ちを動かし、「母の日」をアメリカの国民の祝日として確立出来たのかもしれませんね。
2025年の母の日は5月11日

ゴールデンウィークが終わり、すっかり暖かくなった頃にやってくる母の日。連休疲れで、母の日のことをすっかり忘れていた…なんて経験はありませんか? 母の日は、毎年「5月の第2日曜日」。2025年、今年の母の日は5月11日ですので、忘れないように覚えておきましょう。
ちなみに、初めて日本で母の日が定められたのは、1931年(昭和6年)だと言われています。大日本連合婦人会が結成されたことをきっかけに、香淳皇后の誕生日である3月6日を「母の日」として定めましたが、当時は認知度が低く、普及することはありませんでした。
しかし、1937年(昭和12年)に、お菓子メーカーである森永製菓が「森永母の日大会」と称して、大々的な告知を行ったことで、全国的に母の日が知られるようになったのです。そして、その後の1949年頃(昭和24年)から、アメリカにならい5月の第2日曜日が母の日として定められました。
また、あまり知られていませんが、5月5日の「こどもの日」も、実は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、“母に感謝すること”」が趣旨とされているんですよ。知っていましたか? 母の日に限らず、日頃から母親に感謝することが大切なのですね。
母の日定番の「カーネーション」の意味は

母の日を象徴する花といえばカーネーションですが、そのルーツは先述した「アンナ・ジャービス」にあります。彼女が亡き母を追悼する会を行った際に、溢れんばかりの白色のカーネーションを祭壇に飾ったそうです。それは、亡母・アンの大好きな花でした。その話が多くの人に伝わったことで、カーネーションは母の日のシンボルとなったのです。
当初、贈るカーネーションの色は、亡くなられている場合は白色、ご健在であれば赤色とされていました。しかし、この決まりは母のない子どもにとって酷だ、という意見が増えたため、統一して赤いカーネーションを贈る風習に変化していったようです。
カーネーションの花言葉や色の意味
母の日のシンボル、カーネーションの花言葉は、「女性の愛」や「感覚」、「感動」、「純粋な愛情」などです。また、色によって花言葉は変わります。あなたは、どの色のカーネーションをお母さんに贈りますか?

◆赤
母の日に贈る定番色、赤いカーネーションの花言葉は「母への愛」や「母の愛」「純粋な愛」「真実の愛」などです。カーネーション各色の花言葉の中で、最も母親への想いが込められています。
◆ピンク
かわいいピンクのカーネーションの花言葉は、「感謝」や「気品」「温かい心」です。赤いカーネーションと同様に、母の日にぴったりの言葉ですね。
◆オレンジ
あたたかなイメージを与えるオレンジのカーネーションの花言葉は、「熱烈な愛」や「純粋な愛」です。愛に溢れていますが、母親に対してというより、どちらかというと恋人向けの言葉ですね。
また、贈り物としては注意が必要な色もあります。たとえば、深い赤色のカーネーションの花言葉は「私の心の哀しみ」、黄色のカーネーションの花言葉には「嫉妬」や「軽蔑」といったネガティブな意が含まれます。定番カラーの赤や、もしくはカーネーション自体を避けたい場合は、贈る花の花言葉をよく調べてから渡してくださいね。
母の日のプレゼント「花以外」の人気アイテムは?

伝統的に「母の日といえばカーネーション」という強いイメージがあるため、無難に花を贈る人も多いはず。洋服やアクセサリーなどは個人の好みもありますし、セレクトするのも難しく、悩んでしまいますよね。
花に次ぐ人気のプレゼント候補は、甘いお菓子など人気店のスイーツでしょう。それにあわせて、コーヒーや紅茶を贈るのもいいですね。母親と同居していたり、近所に住んでいる場合は、一緒に食べるのもおすすめです。お母さんもプレゼントを受け取るだけでなく、あなたと過ごす時間を楽しむことが出来るでしょう。
また、毎日、家事を頑張るお母さんは、自分のケアにまでなかなか手が回りません。忙しい中でも癒される入浴剤やハンドクリーム、スキンケア商品も人気です。ただ何を選ぼうと、母親の身体を気づかうあなたの気持ちに、いちばん喜んでくれるのではないでしょうか。
母の日のプレゼントはいつ渡す? どれくらいなら過ぎてもOK?

母の日のプレゼントを渡すのは、当日がいちばん! 遠方に住んでいても配送日時を指定をすれば、母の日当日にプレゼントを届けることが可能です。
しかし、タイミングを逃すと「母の日に間に合わなくなってしまった…」なんてハプニングもありますから、やはり早めの準備をオススメします。ギリギリになってしまった場合、必ず事前に配達日などを確認しておきましょう。
特に義母に贈る場合は当日に渡せるよう、準備を怠りなく。
とびきりの感謝の気持ちを伝えて

母の日の由来や、どうして母の日にカーネーションを贈るのか、どんな贈り物がおすすめかなどをご紹介してきました。とはいえ、母の日には、何か特別な決まりがある訳ではありません。あまり頑張りすぎないで、あなたらしく日頃の感謝を伝えましょう。
母の日にいちばん大切なことは、“カタチ” ではなく “キモチ” です。あなたの、母親を思う気持ちさえあれば、きっとお母さんは喜んでくれるはず。これを機に、母の日に関わらず、日頃からお母さんには「ありがとう」や「大好き」を伝えてあげてくださいね。
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