【目次】
・甘酒の気になる働きとは?
・「めぐり」を良くする甘酒
・風邪をひいたときでも飲んでOK?
・甘酒ドリンクで簡単においしく栄養補給
甘酒の気になる働きとは?
米麹や酒粕のパワー
■甘酒の主原料の米麹
発酵過程で100種類近い酵素が含まれている米麹は、特に消化吸収しやすい状態に導きます。また、ビタミンB1・B2・B6などの健康維持に不可欠なビタミンを多量につくり出し、糖質や脂質の分解・代謝を助けて新陳代謝を促進すると言われています。
■糖分の働き
一気にビタミンB群がエネルギーに転換して、余計な糖質を体内に残さないようにする働きが。その吸収率は、なんと90%以上!
■酒粕の働き
食物繊維や、葉酸などの栄養が豊富な酒粕は、油分を消化吸収する前に体外へ排出するたんぱく質の一種(レジスタントプロテイン)も含まれているため、便秘解消も期待できます。
不足しがちな栄養を補給
教えてくれたのは… ビューティ系PR:新井ミホさん
(多岐にわたるPR活動をパワフルにこなす日々)
■滋養強壮におすすめ
甘酒にはビタミンや必須アミノ酸が豊富に含まれていて、健康や美容効果への注目が高まっています。
夏バテにもおすすめ
\教えてくれたのは… 国際中医薬膳師 漢方アドバイザー:大木さと子さん/
■甘酒の薬膳的効能
・食欲不振
・疲労回復
・産後の回復
・関節痛 など。
甘酒には体を温める作用が期待でき、栄養学的にもアミノ酸とビタミンが豊富なため、夏バテの症状にもぴったりな栄養価。ホットでなくても、夏の栄養補給に向いている飲み物と言えます。
夏バテの際には、意識すべきなのは体を冷やすことではなく、胃をいたわりながら「必要な水分」と「栄養の補給」を行うこと。まさに甘酒がピッタリなのです。
「めぐり」を良くする甘酒
胃腸を整えたいときに
■「気」を生み出して身を守る
甘酒などの発酵食品は、胃腸の環境を整えて、花粉などの外的ストレスから身を守る「気」を生み出してくれます。
自然の力を取り入れて花粉症ケア! 薬に頼りたくない人におすすめ【花粉症対策】
疲れがたまって「気力」がないときに
■気力を充実させる食材を
寝ても疲れが抜けないときは、甘酒や、鶏肉・イモ類・きのこ類などの食材で「気力」を満たしましょう。
「血」のめぐりが悪いと感じるときに
■顔全体のくすみ改善にも
甘酒は血のめぐりを良くするとされ、「血をサラサラにする」と言われています。シミは血のめぐりが滞っている「瘀血」の状態と、漢方では考えられています。
紫外対策にも! 内側から【シミ・くすみケア】してくれる旬食材たち
風邪をひいたときでも飲んでOK?
免疫を上げたいときの救世主
教えてくれたのは… 女性専用「優ウィメンズクリニック」:板橋聖子先生
(東京女子医科大学予防学科兼女性科 非常勤講師)
■免疫を上げて風邪予防
腸内の善玉菌のエサになるオリゴ糖や食物繊維・ビタミンB群が豊富に含まれている甘酒は、免疫力アップにも効果的です。
風邪予防に有効な5つの方法【女医が回答】絶対に倒れられない日のために…
デメリットな飲み方ってあるの?
教えてくれたのは… 一般内科医:成田亜希子先生
(日本内科学会 日本感染症学会 日本公衆衛生学会所属)
■風邪をひいてるときはコップ1杯ならOK
酒粕をお湯などに溶かして飲用されているのが甘酒。身体をポカポカと温める効果があり、風邪の回復をサポートするビタミン類やミネラルを豊富に含んでいるため、風邪の時にも効果的だと思われがちです。
しかし、それでも酒粕には微量のアルコールが含まれています。コップ1杯程度であれば飲んでもかまいませんが、多量に飲むのは控えましょう。
※ただし、同じ甘酒でも米麹で作られたものはアルコールを含みませんので、体調が悪いときは米麹のものがおすすめです。
■アルコールを多量に飲んだ際のデメリット
・睡眠の質が低下して身体が休まりにくくなる。
・アルコールの脱水作用によって水分が失われる。
・アルコールの刺激で喉の粘膜にダメージが加わる。
・(薬服用中の場合)アルコールの作用で薬の効果が弱まってしまうことも少なくない。
風邪… だけど飲み会。風邪でも飲んでいいお酒、ダメなお酒って? 女医が言うには…
甘酒ドリンクで簡単においしく栄養補給
福光屋|酒蔵仕込み 純米 糀甘酒
▲写真:4
保存料・着色料・砂糖・食塩を一切使用していないこだわり製法。契約栽培米と、酒蔵に湧き出る恵みの百年水だけで仕込んだやさしい甘みと、さらりとした後味が特長の甘酒です。ノンアルコール。温めても冷やしても◎
すりおろしりんご甘酒
■材料(1人分)
甘酒 … 1本(190g)
りんご(※100%りんごジュースでも可)… 60g
■作り方
1. 甘酒をカップに入れて温めます。
2. [1]に皮をむいてすりおろしたりんごを入れ、よく混ぜたら完成!
ココア甘酒
■材料(1人分)
甘酒 … 1本(190g)
粉末ココア … 小さじ山盛り1杯(※量はお好みで)
■作り方
1. 甘酒をカップに入れて温めます。
2. [1]にココアを入れ、よく混ぜて溶けたら完成!
甘酒とブルーベリーのスムージー
■材料
甘酒(100ml)
ブルーベリー(50g)
■作り方
材料すべてをミキサーに入れて撹拌するだけ! 甘酒の優しい甘みとベリーの酸味が見事にマッチ。
■おすすめポイントは「朝飲む!」
エネルギー代謝を高めるともいわれている甘酒は、朝に飲めば一日の基礎代謝も上がり、脂肪や糖を効率よく燃焼する効果が期待できます!