主導権を握るのが女性でもいい。少し見方を変えると、選ぶ男性の範疇が格段に広がる
仕事ができる30代のテキパキB型女子の嘆きを聞きました。
「なかなか好きになれる男子がいないんですよー。ちょっといいなと思うとみんな結婚しているか、長くつきあっている彼女がいるし…。誰か素敵な人、いませんかね~」
ふむふむ。どんな人がタイプなの?彼女の答えは、「引っ張っていってくれる人!」ですと!!
「賢くてしっかり者のあなたを引っ張っていってくれる男子。そうそういないんだからさー、あなたが引っ張ってあげたらいいんじゃない?」って答えたら、
「そうなるとですよ。私は、仕事でもおうちでも引っ張っていかなきゃいけないのかと、ぐったりしちゃうんですけど~」と。確かにね。
でもね、でもね、やはり、できる人が仕切ったほうがいいのよ。長い目で見ると。
件の彼女は英語がペラペラ。ひとりでなんでもできるし、決断も早く、とっても仕事ができるタイプです。元気いっぱい。明るく楽しく人気者。彼氏がいないのが不思議なぐらい。
結構いるのですよね。かわいくて頭の良い、ちゃんとした女子に彼氏がいないパターン。なぜか。
仕切りたいタイプの男子、しっかり者の男子は、自分が仕切りやすい、ふんわりした天然女子を選びがちだから。生活のスタイル、そして自分らしさをしっかり持っているような女子とはぶつかりがちなのです。
以前、仕事ができる忙しい友達が占い師から言われた言葉があります。
「おばあさんは川で洗濯を、おじいさんが山に芝刈りに、って昔話あるけど、別に今の時代、おばあさんが芝狩りしてもいいわけよ。あなたみたいに外に出たい人は、川で洗濯してくれるような男子を選べばいいんじゃない」って。
そのときその友達は、そんなのやだよー、って返したらしいけれど、それって一理あると思う。
つまり、できる人がやればいいと。ヒモを探せとは言わない(←ヒモみたいに寄生する男子はだめ!!)。
けれど、引っ張っていってくれるリーダー格の男性だけが素敵なわけではないということです。
「僕はなんでもいいよ。君に任せるよ」なんていう穏やかで優しいタイプや、そんなに稼ぎは期待できないけれど趣味が合う人、また主導権を握るタイプじゃないけれど職人肌で落ち着いている人…。
部分的には頼りない面がある男性の中にも素敵な人はいるし、結婚相手としてアリなわけです。
要は、暮らしていくのに合う人と、好きな男性のタイプが違う女性って多いんですね。暮らしていくのに合う人、結婚しないまでも彼氏として自分にふさわしい人は、自分のできないことをできる人。自分ができることは自分がすればいいんです。
特に、稼ぎの多い女性がしばしばおちいる現象です。「自分より稼いでいる人じゃないと尊敬できないわ!」
うん、確かにそれはわかる。でも、この際、稼ぎも含めて主導権を握るのが女性でもいいよね。そういう考えもありだよね。そんな風に思うだけで、選ぶ男性の範疇は、格段に広がるんじゃないだろうか。
仕事と同じように、厳しく男子を見ているアナタ。
少し見方を変えてみては? 自分が引っ張るのも長い目で見たら意外とラクかもよ♪
ミキ オナリ Miki Onali
恋愛アクティビスト。
数多くの女性誌やwebでライターとしてファッションやカルチャーの記事を手がけるかたわら、これまで200人以上の悩めるアラサー女子にアドバイスをしてきた恋の伝道師。自身は、恋愛、結婚、離婚、再婚をすべて経験してきた40代。アラサー世代の姉御的存在として、日々恋愛相談にのっている。
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