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「10歳差」とはどういうこと?
年の差カップルとはよく使われる言葉ですが、「10歳差カップル」とはどういう状態を指すのでしょう? それは男女それぞれ恋人との年齢が10歳ほど離れているカップルのこと。
そこでイメージされがちなのは、「年上彼氏と年下彼女」のパターン。でも「10歳差カップル」は「男性が年下で女性が年上」という関係性も同様です。ある程度近い年齢で付き合う人が多い中で、10歳も歳の差があるのはやはりちょっと特別。
男女それぞれの印象や、お付き合い・結婚などパターンによってリサーチしました。意外な視点に気づくこともあるかも。
10歳年上・年下の女性に対する男性の意見

まずは、男性が自分よりも「10歳年上の女性」、「10歳年下の女性」対して、どんな風に考えているのかリサーチしました。年齢について特に意識しない人もいれば、それなりに違いを感じる人もいるようです。
※アンケート20〜39歳の日本全国の男性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数121名(未回答含む)。
【男性に聞いた】10歳年上の女性に対する意見
まずは相手の女性が10歳年上の場合。恋愛において一般的には少数派と言われがちなので、どう思っているのかは気になるところですよね。
大人だと感じる
「大人っぽい」(30代・愛知県)
「大人で素敵」(30代・茨城県)
「大人な印象」(30代・福島県)
「大人な女性」(30代・福井県)
10歳年上の女性に感じる男性の感想として「大人っぽい」という回答が多く寄せられました。同年代の女性と比べると、落ち着いた印象を感じやすいのかもしれません。また、ある程度年相応のヘアメイクや、服装から余裕も感じられ、そんな部分からも大人だなという感想を抱くのでは。
お姉さんのように感じる
「お姉さん的」(20代・滋賀県)
「お姉さんという感じがする」(30代・福岡県)
同じ職場で仕事をしていたとしてもフランクな関係性であれば、先輩や上司でもお姉さんのように感じる人もいそうです。相手も年下なので、敬語を使わないことでさらにお姉さん感が増すことも。また、元々甘えん坊タイプの男性だったり、兄弟の末っ子だと、自分の憧れを投影してしまうこともあり得そうです。
年齢差を感じる
「かなり年齢差があるなと感じる」(30代・青森県)
「少し離れすぎ」(20代・神奈川県)
大人になると、男女の年齢差はあまり気にならなくなるもの。それでも10歳上の女性となると、それぞれのライフイベントが重らないことも多く、どうしても年齢差を意識せざるを得ないよう。また、お互いの友人との会話などでもギャップを感じ、違和感が生まれることもありそうです。そうなると、「ちょっと歳が離れすぎている」と感じてしまうのも仕方ないことかもしれません。
しっかりしている
「常識がある」(30代・千葉県)
「しっかりしていて落ち着いている」(30代・神奈川県)
ライフスタイルが整っていたり、経済的な基盤がしっかりしてくると多くの女性は精神的に自立してくるもの。自立している年上女性は、20代男性にとっては憧れの存在に思えるはず。経験からくるアドバイスや親身になってくれる包容力には安心感を抱きやすく、常識的な人だと感じるのかもしれません。
経験値が高い
「経験が豊富」(30代・千葉県)
「人生経験がある。自分の知らないことを知っていそう」(30代・東京都)
10歳年上の女性は、仕事でもある程度のスキルを身につけていて社会的な地位もあります。また、プライベートでも多彩な趣味を楽しんでいると人脈も広く、人としての経験値が上がりますよね。年下男性に教えてあげるような知識もさまざまに備えているもの。
落ち着いている
「落ち着いていて気品がある印象」(30代・奈良県)
「落ち着いていそう」(30代・千葉県)
社会経験豊富な年上女性の、仕事への姿勢や責任感に魅力を感じる人も多いようです。他愛もない会話や普段のやり取りの中でも余裕のある態度だったり、落ち着いて周囲を見渡せる姿には品のよさも感じられそう。
【男性に聞いた】10歳年下の女性に対する意見
「10歳年上の女性に抱く男性の考え」を聞いてきましたが、今度は「10歳年下の女性に対してどう思うか」についても教えてもらいました。10歳上の女性と比べると20歳もの差があるので、考え方も大きく変わりそうですよね。
かわいいと思う
「かわいいというイメージ」(30代・長野県)
「ひたすらかわいい印象」(30代・福島県)
「かわいい女性」(30代・愛知県)
「若々しさがありそう」(30代・神奈川県)
「若い」(30代・北海道)
「ピチピチしてる」(30代・愛知県)
年下女性については、やはり素直にかわいさを感じる男性が多いようですね。見た目はもちろん、ひとつひとつの仕草や行動がまだこなれていない部分もあり、つい気になってしまうのかも。そんな若さ溢れる年下の女性が彼女になれば、周囲の男性から羨望の眼差しを受け、優越感に浸れそう…なんて思う人もいるかもしれません。
若い・幼いと感じる
「若すぎる気がすることも」(30代・愛知県)
「まだ子供な印象」(30代・千葉県)
「子供っぽくて教えたくなる」(20代・北海道)
人生経験が少なく、大人とはいえまだ幼く見えるという意見も多数。そんな年下女性には、一生懸命な姿から思わず世話を焼いてしまう、なんていう男性もいそうです。初めての体験に素直に心から喜んでくれるような無邪気な一面に魅力を感じやすそうですよね。
元気がある
「活発、健康的でヘルシーな印象」(30代・茨城県)
「体力がある」(30代・千葉県)
「遊び盛り」(30代・静岡県)
10歳も年下の女性は、ハツラツとした元気さがトレードマーク。一緒にいると若者特有の言葉だったり、旬のトレンドについて耳にすることもあるはず。また、仕事の後に夜遊びができたり、休みの日には外でポジティブに過ごすなどといった体力の違いは感じざるを得ないかも。
話が合わない
「価値観が合わない」(30代・東京都)
「若すぎて共通の話題が見つけにくい」(30代・茨城県)
「世代間ギャップがある」(30代・千葉県)
10歳年下の女性だと、本来は“鉄板ネタ”とも言える幼少期の話でも、世代が違うことでピンと来なかったり、共通の話題が少ないことも多いよう。年齢差が大きいとジェネレーションギャップは避けられないようですね。また、若い人には新鮮で面白いと思えることも、何が楽しいのかわからないというような感覚の違いもありそう。
妹のような感覚になる
「妹という感じがします」(30代・福岡県)
「妹みたいな感じ」(30代・埼玉県)
女性が10歳下で、何かと頼られたりちょっとしたわがままを聞いてあげたりしていると、妹のように感じられてしまうこともあるよう。実の妹と年齢が近かったりすると、感覚的に重なる部分もありそうです。
面倒を見たい
「10歳下はお世話をしてあげたい年代」(30代・大分県)
「面倒を見てあげたくなる」(30代・兵庫県)
女性を守りたいという男性は多いですよね。そんな男性にとって、10歳下の女性であれば、何から何まで面倒を見てあげたくなるなんてことも。自ずと女性も甘えさせてくれると感じ、男性がリードすることにお互いに違和感を感じることもないかもしれません。
恋愛対象にならない
「結婚したくないし考えられない」(30代・山口県)
「恋愛対象外」(20代・東京都)
年齢に関係なく等身大の恋愛を求めるタイプの男性もいます。10歳も年下で、幼いタイプの女性だったり、男性に頼りたいような女性の場合は、鼻から恋愛の対象にはならないのかもしれません。
【男性に聞いた】10歳差カップルの上手な付き合い方

10歳差女性に対する男性からの意見がさまざま挙がりましたが、恋人としてうまく付き合っていく場合に心がけるべきことについても聞きました。
お互いを尊重する
「価値観の多様性の容認」(20代・大阪府)
「お互いへの尊重」(30代・大阪府)
「自分の趣味や価値観を共有し理解すること」(20代・東京都)
「互いに節度と敬意をもって尊重し合うことができれば長く関係を続けられる」(30代・東京都)
「お互いの趣味等を理解し合う」(30代・茨城県)
「お互いが認め合う」(20代・滋賀県)
年齢差によって主従関係のようなものができてしまうと、カップルとしてのバランスが崩れてしまうもの。10歳差カップルの付き合い方で大切なのは、相手をひとりの人間として尊重すること。さまざまなシーンで考え方の違いは起きそうですが、自分の意見を押し付けず、違いを認め合う姿勢が長続きの秘訣です。
価値観をすり合わせる
「価値観を合わせること」(20代・千葉県)
「価値観や体力面などの相違がどうしてもあるので、その差を理解し合う(認めあう)ことが大事」(30代・千葉県)
「お互いよく話して価値観の違いを認め合う」(30代・愛知県)
「価値観のすり合わせ」(20代・大阪府)
ものごとに対する考え方や価値を置くものの違いについては、時間とともに解決したりもしますが、「10歳も年齢差があるからこそ違いがあるのは当然」とお互いに受け入れやすいのは年の差カップルのいいところ。話し合いによって納得いくまで考えをすり合わせられれば、逆に強みになりそうです。
共通の趣味をもつ
「同じ趣味があり価値観が合う」(30代・千葉県)
「共通の趣味をもつ」(30代・静岡県)
「相手の趣味に合わせる」(30代・福島県)
年齢差をカバーするのに有効なのが同じ趣味をもつこと。年上だから上手くできる、なんてこともないのが趣味の面白いところです。共通の趣味を通してお互いが対等でいられる有意義な時間を自然とつくれると、その分絆も深まりいいこと尽くめに。
相手を思いやる
「相手を常に思いやる」(30代・神奈川県)
「思いやりの気持ちを忘れない」(30代・兵庫県)
「お互いに優しく接する」(30代・北海道)
年齢差関係なく、付き合う相手に対して思いやりの気持ちをもつのは大切なこと。相手の気持ちを理解したり、丁寧に心の内を共有することで、年の差なんて忘れるくらい親しい関係が築けそうです。
相手のことを知る
「相手に興味をもち続けること」(30代・北海道)
「お互いのことをよく知ること」(20代・埼玉県)
10歳差があるから「違いがあるのは当たり前」と相手を理解しようと努力することをやめてしまったら、深くつながるのは難しくなってしまうかも。意識的に相手のことを知ろうとする心がけは重要なこと。細やかなやりとりを続けることで、自分にはない魅力に気づき、より相手に惹きつけられることもあるはずです。
細かいコミュニケーションをとる
「細かいことでもよく話すこと」(30代・東京都)
「結婚や仕事などで価値観のズレが生じやすい気がするので、細かなコミュニケーションをとる」(30代・青森県)
10歳差カップルにとっては、恋愛にありがちな「言わなくても伝わる」とか「察してくれるはず」なんていうのは通用しづらい傾向が。お互いの当たり前がズレてしまうことを避けるためには日々のコミュニケーションが欠かせません。お互いに言葉を尽くして理解し合えれば、歳の差を超えてぐっと絆を強くしていくことができるはず。
年齢の差は気にしない
「年齢を考えず同じ人として思えばいいです」(30代・福岡県)
「あんまり歳は気にしないほうがいい」(20代・埼玉県)
10歳差カップルだからこそ、お互いの違いを楽しむ意識も大切。「世代のギャップ」をネガティブに捉えるのではなく、新鮮な発見として受け入れることができればより関係は豊かになります。付き合っているからには年齢は関係なく、対等なパートナーでいることが何より大切。
【男性に聞いた】10歳差カップルの「結婚」におけるメリット・デメリットは?

10歳差カップルも長く付き合えば、結婚が視野に入ってくるもの。でも、恋愛と結婚とでは少し性質が違いますよね。メリット・デメリットを知っておくことが幸せな結婚に至るカギになるはず。しっかり確認していきましょう。
10歳差結婚のメリット
10歳とお互いに年齢が離れているからこそ感じられる、結婚のメリットについてご紹介します。結婚に対する気持ちを後押ししてくれるかも。
視野が広がる
「考えが幅広い」(20代・滋賀県)
「自分とは違った目線の意見が聞けそう」(30代・東京都)
「いろいろな価値観の共生」(30代・大阪府)
「新しい考え方が学べる」(30代・宮城県)
「今までしたことがない新しい経験ができる」(30代・奈良県)
10歳差のパートナーと共に過ごすと、自分だけでは得られなかった人生観に触れられることが多いもの。年上の深みのある経験や、年下の瑞々しい感覚が相互に刺激となり、視野を広げてくれます。結婚生活ではそれらが問題解決のヒントになることもあったり、人としても成長できそう。
支え合える
「お互い支え合える」(20代・東京都)
「どちらかが人生経験が豊富だから、悩んだときでも乗り越えられそう」(20代・長崎県)
「お互い補えることがある」(30代・高知県)
「協力できる」(30代・埼玉県)
年齢が異なる分、結婚生活においてお互いの強みを補い合いやすいのも10歳差結婚の大きな魅力。それぞれの視点を取り入れることでより安定した家庭を築けるでしょう。
経済力がある
「年下側から見れば、同世代に比べ経済的に豊かなパートナーである可能性が高い」(30代・千葉県)
「経済の余裕は心の余裕」(30代・愛知県)
「年上の方は経済的に豊かなことがある」(30代・新潟県)
10歳差婚だと年上パートナーが安定した収入を得ている場合が多く、経済的に安心できるのもメリットです。結婚において経済力は大切な要素のひとつ。将来設計を考えるうえでの支えにもなり、無理のない余裕をもった結婚生活を送れそうです。
違う価値観に触れられる
「長い生活の中で、いろいろな価値観を感じられる」(20代・千葉県)
「それぞれの価値観を共有できる」(30代・福島県)
年齢差があると、そもそもの考え方に相違があることも多いですが、逆にその違いこそが結婚生活を新鮮に保つスパイスになってくれることも。世代の差を越えた話題が会話を広げ、互いに学び合える関係を築けるでしょう。長く一緒に過ごすためには大きな強みになるはず。
喧嘩が少ない
「喧嘩が少ない」(30代・兵庫県)
「喧嘩しない」(30代・千葉県)
互いに異なる分野に強みをもっている、とも言える10歳差カップル。結婚後も「相手から学べる」と思える関係は、尊敬と信頼を育んでくれます。同年代同士だと競い合いがちな場面でも、10歳差カップルなら“補い合い”に変わりやすいのが特徴。お互いを尊敬できることで喧嘩の少ない結婚生活を送れそうです。
10歳差結婚のデメリット
続いて、10歳年齢が離れているがゆえに、結婚で感じてしまうデメリットを紹介します。事前に把握しておくことで役に立つことがあるかも。
価値観が合わない
「価値観が合わない」(20代・千葉県)
「価値観の違いが生じる可能性がある」(30代・奈良県)
「許容できない価値観の違い」(30代・神奈川県)
「仕事や結婚に対する価値観のズレが大きく、すれ違いが増えそう」(30代・青森県)
育ってきた社会環境が違うため、お金の使い方や生活スタイルに差が出ることも。例えば、「家事は女性がするもの」とか、「経済的に引っ張っていくのは男性」などのジェンダーギャップは代表的。結婚生活を円滑に進めるためには、スタート時点でお互いがもっている結婚生活のイメージを具体的に話し合い、すり合わせをしておくことがポイントになりそうです。
ジェネレーションギャップ
「ジェネレーションギャップがデメリットだと思う」(20代・埼玉県)
「世代間ギャップを感じること」(20代・大阪府)
「世代間の共通認識が異なる」(30代・新潟県)
「ジェネレーションギャップなどの見解の相違」(30代・福島県)
「ジェネレーションギャップが生まれやすいこと」(20代・長崎県)
10歳差があると、世代の違いから流行や文化でギャップを感じることもあります。例えば年下の相手が、SNSにふたりのことをアップしたり、ネットの情報しか信じないような姿が見られると、年上の人は一抹の不安を感じることも。結婚するなら「知らない」「わからない」で距離を置きっぱなしにするのではなく、思いを共有し合うことが大切です。
将来像のズレ
年齢差があることで、ファイナンシャルプラン、育児、キャリア形成など重要なライフステージにおける考えにズレが生じることもあるでしょう。ある程度落ち着いた生活基盤を整えたい年上の相手に対して、年下の場合はまだ挑戦を続けたいと思うのは自然の流れ。結婚前からお互いのライフプランをしっかり話し合うことが、デメリットをカバーする第一歩です。
老後の不安
「老後の介護とか」(30代・千葉県)
「どちらかが高齢になったとき少し大変そう」(30代・東京都)
「介護が大変」(20代・青森県)
「寿命。どちらが先に亡くなるか」(30代・熊本県)
「年齢からくる身体面の差」(30代・茨城県)
10歳の年齢差があることは、どうしても年上の相手の老後や健康面に関する不安を抱きやすくなります。また、まだ若い時期に義理の親の介護の問題が発生することも。相手にとっては想像していた未来も、いきなりことが起こると年下の相手は不安になりますよね。同世代婚の人たちよりも、老後については真剣に考えておく必要がありそうです。
周囲からの偏見
「出産や世間のからの見られ方」(30代・茨城県)
「周りから何か言われる」(30代・山形県)
「周りから気にされる」(20代・埼玉県)
10歳差カップルは「年の差婚」として注目されることもあり、ときには周囲から偏見をもたれることも残念ながらあるもの。特に、職場での結婚報告時などの際に驚かれることも少なくないようです。でも、大切なのはふたりの信頼関係。周囲の声に流されず、ふたりで選んだ結婚を大切にできる強さが必要です。
ふたりで選んだ未来を信じて揺るぎない信頼関係を築いて
10歳差カップルについて、男性がどのように考えるのかを深くリサーチしてきましたが、男性の意見には本音もチラチラと垣間見えましたよね。自分が当てはまるなら、実際どう見られているのかは知っておいて損はないはず。その上で、10歳差カップルが上手に付き合うための方法をしっかり心がければ、ふたりの関係はぐっといい方向に向かっていくでしょう。
そんな10歳差カップルの結婚については、恋愛というふたりだけの関係を一気に飛び越え、周囲を巻き込む現実的な課題もはらんでくることがわかりました。そんな中でも、10歳差カップルは表面的なことだけでなく、お互いの内面にもしっかりフォーカスしながら付き合ってきたという強みがあります。
固定観念にとらわれることなく、また外野の声にも惑わされず、ネガティブな部分を少しずつ減らしていく努力を続けることが大切。「自分たちなら大丈夫!」と信じて、ふたりで築く未来に自信をもつことが10歳差カップルの結婚を成功へ導く鍵となるでしょう。
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