恋愛はいちばんの人生勉強。他人は変えられないけれど、自分は変われる
ある女の子が喧嘩の最中、彼からこう言われたそうだ。
「なんでも白か黒に決めなきゃだめ?グレイッシュなときだってあるでしょ」と。
色で語るといえば、雨上がり宮迫さんのオフホワイトが記憶に新しいところですが、グレイッシュってなに? 女性は正義感が強いし、立場や立ち位置、未来のことなど、なんでもはっきりしてほしい、そんなふうに思うことが多い。だから、
「私たちって付き合ってるよね?」とか「私たちっていつが付き合った記念日?」とか、「前の彼女とは絶対会わないで」とか、「今言った意味はどういうこと?」とか、「私と会いたいのか会いたくないのかはっきりして!」とか、とかとか色々質問する場合があり…。
曖昧を嫌うのはわかるのだけれど、なんでもかんでも自分が大事にされているか、自分の存在意義や立ち位置をマーキングしたいがために、彼氏を責めては彼も息が詰まってしまう。
恋愛上手な人は、瞬間瞬間を大切に楽しんでいる女の子。未来が不安でキリキリして、彼をすぐに追い込む女の子より、大らかで、一緒にいるのがいつも楽しい、そういう女の子に、知らず知らず男子はハマっていくものです。
せっかく彼ができても、なかなか長続きしたい人は、もしかしたら彼をとことん追い詰める癖があるのかも。点と点がつながって将来に向かうわけで、一番大切なのは彼と過ごす一緒の時間。
たとえ喧嘩をしたときも、「白? 黒?」「Yes?or No?」」と彼を攻め上げて勝とうとする女子は、彼を疲弊させてしまいます。抜け道や逃げ道を作ってあげないと彼にだってプライドはある。
もちろん言うべきことは主張すべきですが、高校生の恋愛と違って、今決められないことや、今はっきりさせるのが難しいことを白黒つけさせるのは、大人の場合、酷なときがあります。
たとえば、付き合って間もないときに、前の彼女(またはまだ切れてないかも?)との関係をしつこくしつこく詮索するのは逆効果。自分は新しい登場人物で、新しい方がいいに決まってる、そんなふうに前向きに考えて、白か黒か問いただすのは機が熟してからに。最初からあせって、あせりすぎてしまったら彼も逃げ腰になっちゃうよ。
モテる男性と付き合うなら、それなりに面倒なこともたくさんある。いろんな女性がまわりに登場するだろうし、嘘もつくかもしれない。でも、彼はしょせん他人。あなたが言った言葉でそうそう変わるわけがない。
なら、自分が大らかになるしかない。相手は変えられないけれど、自分は変えられるのだから、まずは人のせいにしないで自分自身をチェック。彼よりひと回りもふた回りも大きな器にならないと。
でも、そんな中で大事なのはなめられないこと。大らかさとなめられることは全然違いますからね。要所要所、手綱はしっかり引き締めつつ、大きな器で対処する。攻めるときと引いて待つとき。その見極めが絶妙なオンナはいいオンナです。
これって仕事の進め方とも似ていますね! 恋愛はいちばんの人生勉強。恋愛上手はお仕事上手なのかもしれませんね♪
ミキ オナリ Miki Onali
恋愛アクティビスト。
数多くの女性誌やwebでライターとしてファッションやカルチャーの記事を手がけるかたわら、これまで200人以上の悩めるアラサー女子にアドバイスをしてきた恋の伝道師。自身は、恋愛、結婚、離婚、再婚をすべて経験してきた40代。アラサー世代の姉御的存在として、日々恋愛相談にのっている。
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