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「不得要領」の意味と読み方
「不得要領(ふとくようりょう)」は、物事の要点や核心がつかめない状態を指す四字熟語です。おもに、話がまとまっていなかったり、重要な部分が抜けたりしていて、聞き手にとって理解しにくい様子を表します。単に情報量が多いか少ないかという問題ではなく「本質が伝わっていない」状態を指す点が特徴です。
たとえば、説明が長くても要点が明確であれば「不得要領」には当たりません。反対に、情報量が多いにもかかわらず要点が曖昧な状態は「不得要領」といえるでしょう。
ビジネスでは、報告や説明に過不足がある場合、不得要領と評価される可能性も。「不得要領」の意味を理解すると同時に、話を受け取った側が混乱しないよう「要領よく伝える意識」を大切にしたいものです。
ふとく‐ようりょう〔‐エウリヤウ〕【不得要領】
出典:小学館 デジタル大辞泉
[名・形動]要領を得ないこと。要点がはっきりしないこと。また、そのさま。「不得要領な返事」
「不得要領」の使い方
「不得要領」は、おもに人の話し方や文章などに対して用いられます。話の要点が整理されておらず、相手に伝わらない状況に適した言葉です。
気を付けたいのは、やや否定的なニュアンスが含まれる点です。相手に失礼のないよう、その場の状況を判断しながら使用しましょう。
・彼の説明は不得要領で、何を言いたいのかわからなかった
・会議での発言が不得要領だったため、議論が停滞してしまった
・不得要領な報告では、上司に意図が伝わらない
・彼女の回答は不得要領で、質問への答えになっていなかった
・自分の説明が不得要領だったと反省している
・不得要領な話し方では、相手の理解を得るのは難しい
「不得要領」の類語や言い換え表現
以下の語句は、「不得要領」と似た意味を持ちます。いずれも「はっきりしない」「要点が不明確」といったニュアンスを持つ言葉です。
・曖昧
・うやむや
・不明瞭
正しい意味や使い方は、それぞれ微妙に異なります。シーンに応じた使い分けができるよう、使用例もあわせて確認していきましょう。

「曖昧」
「曖昧(あいまい)」は、物事の内容や態度がはっきりせず、どちらとも取れる状態を表します。「不得要領」と同じく、わかりにくさを指す言葉です。
異なるのは、意図的に話をぼかしている場合にも使われる点です。広い意味での不明確さを表し、日常会話でも使いやすい表現といえます。
・彼女の返事は曖昧で、賛成か反対かわからなかった
・曖昧な説明では、顧客の誤解を招く可能性がある
・曖昧な態度でごまかさないでください
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「うやむや」
「うやむや」とは、物事をはっきりさせないことです。漢字で「有耶無耶」と表記し、有るのか無いのかわからない状態を表します。
以下のように、物事が曖昧な様子や、いい加減な状況に対して使用してください。
・今後のためにも、今回の問題をうやむやにしてはいけない
・責任の所在がうやむやなままでは、また同じことが繰り返される
・彼女は意見をはっきり言わず、うやむやな態度をとったままだった
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「不明瞭」
「不明瞭(ふめいりょう)」は、物事の内容がはっきりしない状態を意味します。説明が理解しにくい場面でも使われ、「不得要領」とニュアンスが近い言葉です。
異なるのは「不得要領」は評価的なニュアンスが強いのに対し、「不明瞭」は状態そのものを表す点といえるでしょう。
「音声が不明瞭」「視界が不明瞭」のように、聞こえにくかったり、見えにくかったりなどの状態も表現できます。
・彼女の説明は不明瞭で、自分には理解できなかった
・会議の録音音声が不明瞭で聞き取れない
・大雨で運転席の視界が不明瞭な状態だ
「不得要領」のような「不」から始まる四字熟語
「不得要領」の「不」には、「~しない」「~でない」といった打消しの意味があります。「不得要領」は、要領を得ないことを表す四字熟語です。
同様に「不」を使った以下の四字熟語も、否定や不足、不完全さなどを表します。
・不言実行
・不協和音
・不知案内
四字熟語を知っていると、その場の状況を的確に伝えられます。表現の幅が広がり、自分の考えを示したいときに便利です。
「不得要領」とあわせ、それぞれの意味と使い方を押さえておきましょう。

「不言実行」
「不言実行(ふげんじっこう)」は、あれこれ言わずに黙って実行することです。言葉よりも行動を重視する姿勢を表します。
「不得要領」とは対照的に、肯定的な意味を持つ四字熟語といえるでしょう。
・新入社員の彼女は、不言実行の姿勢が周囲の信頼を集めている
・彼女は余計な発言はせず、結果で示す不言実行のタイプだ
・彼女は常に前向きで、不言実行の姿勢を貫いている
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「不協和音」
「不協和音(ふきょうわおん)」は、2つ以上の音がうまく調和しない様子を表します。転じて、人間関係や組織の不和を指すこともある言葉です。おもに、意見が食い違ったり、仲が悪かったりする様子を表します。
・意見の食い違いから、2人の間に不協和音が生じている
・業績悪化が原因で、組織に不協和音が広がっている
・会議中、彼女のひと言がその場に不協和音をもたらした
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「不知案内」
「不知案内(ふちあんない)」は、経験や知識不足による不安定さを表す言葉です。以下のように、物事の事情がわからない場面で使用できます。
・新システムについて質問されたが、あいにく不知案内でフォローできなかった
・思いがけず、不知案内な部署へ配属が決まった
・不知案内な分野だったが、資料作成に努めた
「不得要領」やその他の四字熟語を上手に使おう
「不得要領」は、説明や話し方のわかりにくさを表現できる四字熟語です。ビジネスでは、相手の説明が要点を欠いている場合や、自分の伝え方を振り返る際に役立ちます。
ただし、否定的な印象を与える可能性もあるため、使用時は注意が必要です。状況によっては、「曖昧」や「不明瞭」などへの言い換えを検討してください。
さらに、「不言実行」「不協和音」「不知案内」などの四字熟語もあわせて覚えれば、表現の幅が広がります。日常会話や文章に意識的に取り入れながら、上手に活用していきましょう。
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