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2026.01.23

大人の語彙力アップに!「千思万考」の意味・使い方・関連語をきちんとおさらい

千思万考は「あれこれと思い考えること」を意味する四字熟語です。読み方が同じ「千紫万紅」があるため、間違えて使わないように注意が必要です。
今回は、千思万考の読み方や意味、使い方・例文を解説します。さらに、類語・対義語などの関連する表現もあわせて参考にしてください。

「千思万考」とは? 言葉の基礎知識をまとめて解説

「千思万考」をはじめ、四字熟語にはほかにも「千」や「万」を含むものが多く、見た目が似ていて混同しやすい表現も。混同してしまわないように、まずは千思万考の基礎知識をしっかりと確認していきましょう。

それでは、千思万考の読み方や意味、四字熟語などに「千」と「万」を使う意味、使い方・例文を見ていきます。

千思万考の読み方

千思万考の読み方は「せんしばんこう」です。まったく同じ読み方の四字熟語があるため、漢字変換をする際などには間違えてしまわないように気をつけましょう。「せんしばんこう」という同じ読み方をする四字熟語に関しては、また後述します。

千思万考の意味

意味は「あれこれと思いをめぐらすこと」また「その思いや考え」です。

「千思」と「万考」には、それぞれ次のような意味があります。

・千思…さまざまな思いをめぐらすこと
・万考…あれこれと深く考えること

このように、いずれも似た意味がある言葉です。あえて近い意味を持つ語を重ねることで「よく思い考える」というニュアンスを強めた表現だといえるでしょう。

せんし‐ばんこう〔‐バンカウ〕【千思万考】
[名](スル)あれこれと思いをめぐらすこと。また、その思いや考え。千思万慮。

出典:小学館 デジタル大辞泉
考えている男女のイラスト
(c)AdobeStock

四字熟語などに「千」と「万」を使う意味

「千」と「万」は、なにも「実際に一千・二千や一万・二万といった数がある」というわけではありません。「それくらいにたくさん」という数量の多さを強調するために使われているものです。

四字熟語には「千」と「万」を使ったものが複数あります。その表現が用いられている理由を知っていると、知らない四字熟語であっても意味を検討したり覚えようとしたりする際の取っ掛かりになるでしょう。

「千」と「万」を使った四字熟語には、千思万考のほかにも「千差万別」「千変万化」「千言万語」「千思万慮」などがあります。

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千思万考の使い方・例文

千思万考は名詞で「ーする」という形で動詞化して使われることもあります。実際の使い方を例文で簡単にチェックしていきましょう。

・千思万考の結果、今回は業務提携を見送ることになった
・プレゼンで用いる資料を最高のものにしようと千思万考したが、これ以上の案は浮かばなかった
・ミーティングやメールの返信をするときなど、彼が何かにつけて千思万考するのをよく見かける。彼が優柔不断だという噂はあながち間違いではないようだ

千思万考に関連する言葉もチェック!

(c)Adobe Stock

あわせて千思万考に関連する言葉も確認し、さらなる語彙力アップを目指しましょう。ここでは、千思万考の類語・言い換え表現と読み方が同じ四字熟語である「千紫万紅」、対義語表現の意味などを解説します。

千思万考の類語・言い換え表現

千思万考の類語・言い換え表現は、以下のとおりです。

・沈思黙考(ちんしもっこう)
沈黙し、深く考えること。

深謀遠慮(しんぼうえんりょ)
遠い将来のことまで考えたうえで、周到にはかりごとを立てること。

千思万慮(せんしばんりょ)
千思万考と同じ。

「沈思黙考」は、千思万考と同じように、名詞で「ーする」の形を付けて用いられています。

「深謀遠慮」の説明文にある「はかりごと」とは、「物事が上手くいくように考えた計画や方法、目論見」を意味する言葉です。

これらの類語・言い換え表現のなかでも、とくに「千思万慮」という四字熟語は、言い換えがしやすいものだといえます。千思万慮は、千思万考の意味の一例としても挙げられるものです。また、辞書によっては千思万慮の意味を「=千思万考」と載せているものもあります。

それほどに、千思万慮は千思万考とほぼ同じような意味の表現だと考えていいでしょう。

千思万考と読み方が同じ「千紫万紅」

「千紫万紅」は、千思万考と同じく「せんしばんこう」という読み方をする四字熟語。読み方だけではなく、1字目と2字目に「千」と「万」を使った四字熟語である点も同じです。

ただし、意味は千思万考のものとは大きく異なります。千紫万紅とは「色とりどりの花が咲き乱れる様子」のことです。

どちらの表記にするのが正しいかを判断したいときは「千」と「万」以外の文字に注目するとよいでしょう。

「せんしばんこう」を漢字変換したとき、表示された「千」と「万」以外の文字が「思」や「考」であれば、「あれこれと思いをめぐらすこと」などを意味する千思万考です。

もしも「色とりどりの花が咲き乱れる様子」を意味する千紫万紅であれば、「紫」と「紅」という色に関する漢字が用いられているため、イメージがしやすいでしょう。

なお、千紫万紅と同じように「色とりどりの花が咲き乱れる様子」を表す言葉には「千紅万紫」もあります。

せんし‐ばんこう【千紫万紅】
さまざまの色。また、色とりどりの花の咲き乱れていること。千紅万紫。「千紫万紅の南海の楽園」

出典:小学館 デジタル大辞泉

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千思万考の対義語表現

「いろいろと思いをめぐらせること」を意味する千思万考は、対になるように焦点を当てる部分によって対義語の考え方が変わります。千思万考ははっきりとした対義語表現は確認できませんでしたが、対照的な概念の表現として以下が挙げられます。

【「いろいろと」の部分に焦点を当てた対義語表現の例】
・軽挙妄動(けいきょもうどう)……じっくり考えずに軽はずみな行動をすること。

【「思いをめぐらせる」の部分に焦点を当てた対義語表現の例】
・無念無想(むねんむそう)……あらゆる邪念を振り払って無我の境地に到達した状態。

千思万考を理解しよう!

千思万考は「いろいろに思い考えること」や「その思い、考え」を意味する四字熟語です。「千思万考の結果」「千思万考する」「千思万考した」などと用いられます。

また、類語・言い換え表現には「沈思黙考(ちんしもっこう)」や「深謀遠慮(しんぼうえんりょ)」などがあります。同じように「せんしばんこう」と読む「千紫万紅」という四字熟語があるため、漢字変換をする際などは使いたい場面に合う表現を選ぶよう注意しましょう。

この記事を参考に、千思万考という言葉や関連表現への理解を深めてはいかがでしょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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