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LIFESTYLE

2022.09.16

「泥仕合」ってどんな状態? よく使われるシチュエーションや「泥試合」との違いを解説

「泥仕合(どろじあい)」とは、「お互いに弱点や秘密を暴き立てて、争うこと」。スポーツの試合などで「泥試合」と表記されることがありますが、正しくは「泥仕合」です。今回は、「泥仕合」の意味や使い方、類語、英語表現を解説します。

「泥仕合」とは?

「試合はひどい泥仕合になった」などの表現を耳にしたことがあるはず。この時「泥試合」という漢字を使ってはいませんか? 果たしてどちらが正しい表記なのでしょうか。今回は、「泥仕合」の意味や使い方、類語、英語表現について解説します。

サッカーの試合をする子どもたち
(c)Shutterstock.com

意味

「泥仕合」は、「どろじあい」と読み、「お互いに弱点や秘密を暴き立てて、争うこと」を意味します。なかなか決着がつかない試合や選手同士が暴言を吐いてけなし合うなど、内容のひどい試合のことを「泥試合」と言いますよね。

しかし、「泥試合」という言葉は辞書には載っておらず、「泥仕合」が正しい表記です。スポーツの世界で使われることが多いため、間違った表現が浸透してしまっています。ですが、本来は「泥仕合」であることを覚えておきましょう。

由来

もともと「泥仕合」は、歌舞伎の演出用語でした。江戸時代に隆盛を誇った歌舞伎界では、演目を盛り上げるために様々な仕掛けを作っていました。中には、屋根を作って立ち回る「屋根仕合」や、水の中で立ち回る「水仕合」もあったのだとか。

その中の一つが、「泥仕合」と呼ばれ、舞台上に泥田を作り、役者は泥だらけになって演じました。演目の中で役者たちが泥にまみれ争ったり、激しい動きをすることから、やがて醜く争うことを「泥仕合」と呼ぶようになったそうです。

使い方を例文でチェック!

「泥仕合」は、スポーツや恋愛、人間関係のいざこざなど様々な争いの場面で使われます。それぞれどのように使われるのかシチュエーション別にみていきましょう。

言い争いを止める男性
(c)Shutterstock.com

1:この間のサッカーの試合では、選手同士が反則技を使ってひどい泥仕合だったよ。

スポーツの争い事にも「泥仕合」を使うのが正しい表記です。「仕合」には、「〜しあう」という意味があるので、お互いに技を仕掛けたり、優劣を競い合う時にも使われます。お互いがミスを連発してみていられない試合や、乱闘騒ぎになった場合に「泥仕合」を使ってみましょう。

2:浮気相手と一緒にいるところを彼女にみられて、一気に泥仕合になってしまった。

「泥仕合」は、浮気がバレて言い争いになったり、同じ相手を取り合う三角関係などにも使われます。激しい口論になったり、なかなか双方の折り合いがつかず収拾がつかないことも珍しくありません。

3:祖父の遺産をめぐって、親戚同士の泥仕合が始まった。

「泥仕合」は、遺産相続や保険金などのお金のまつわるトラブルにも用いられます。それまで仲が良かった身内でも、お金の問題になると一気に人間関係が崩れてしまうこともあるものです。

類語や言い換え表現とは?

「泥仕合」の類語には、「罵り合い」「小競り合い」「修羅場」などがあります。いずれも、他人と争い合う時に使われるので、あまり良い意味ではありません。意味や使い方をチェックしてみましょう。

1:罵り合い

お互いがひどい言葉で悪口を言い合ったり、喚き立てることを「罵り合い(ののしりあい)」と言います。一方的に悪口を言う場合は「罵る」と言いますが、お互いが言い合っている場合は、「罵り合い」を使うのが適切です。とにかく大声で非難したりして騒がしい様子がイメージできますね。

・酒の席でカップルが口汚く罵り合っていた。
・町内会の老人たちの罵り合いが続いていた。

2:小競り合い

「小競り合い(こぜりあい)」とは、「小さな揉め事や、喧嘩」のこと。例えば、同じチーム内で成績を競い合ったり、見知らぬ人と肩がぶつかって揉み合いになった時に使います。ほんのちょっとしたことがきっかけで、トラブルが起きてしまう場面が想像できますね。

・また近所同士の小競り合いが始まった。
・警察とデモ隊の間でまたもや小競り合いが起きたようだ。

他の女性に気をとられる男性をせめる女性
(c)Shutterstock.com

3:修羅場

「修羅場(しゅらば)」はもともと仏語で、戦いの神・阿修羅と帝釈天が争う場所のことを指しました。しかし現在では、恋人に浮気現場を目撃されて喧嘩になるなど、男女間の痴情のもつれに対して使われるのが一般的です。

・浮気相手とのメールを見られて、その場が一瞬にして修羅場と化した。
・恋愛経験豊富な彼女は、数々の修羅場を経験してきたらしい。

4:暴露

他人の秘密や悪事を公にさらすことを「暴露」と言います。バラされたら困ることや恥ずかしいことなどを他人に言いふらされたら、感情的になることもあるでしょう。これをきっかけにお互いの悪事を暴き立てて争う「泥仕合」に発展することも少なくありません。

・人気政治家の秘密を記者に暴露してしまった。
・元社員は会社の内情を暴露し始めた。

英語表現とは?

お互いが醜く争う様子を英語で表現したい場合、「泥」「悪口、中傷」などを意味する「mud slinging」「mud fight」を使ってみましょう。海外では、恋愛や金銭面のいざこざだけでなく政治面の争いにおいても使われているようです。

・The mud fight between Mr. Suzuki and Mr. Tanaka began in this election campaign.(今回の選挙戦で鈴木さんと田中さんの泥仕合が始まった)
・The match turned into a mud fight with the players yelling at each other.(試合は選手同士が罵り合う泥仕合になった)
・I’m sorry for getting into a mud slinging like this.(このまま泥仕合になるのはごめんだよ)

最後に

今回は、「泥仕合」の意味や使い方、類語、英語表現までをみていきました。今まで「泥試合」と勘違いして使っていた方も多かったのではないでしょうか? 「泥仕合」は、歌舞伎の演出方法に由来があったことも意外でしたね。スポーツや恋愛、お金にまつわるトラブルなど、人の争いの場面で「泥仕合」という言葉を使うことを覚えておきましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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