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2022.06.24

「やっかみ」の意味とは?「やっかみ」する時の心理や類語などを詳しく紹介

「やっかみ」とは、ネガティブな意味で「他人をうらやむ」ことを意味する言葉です。「やっかみ」は、主に関東地方で使われる表現ですが、今回は、「やっかみ」の類語や「やっかみ」をする人の心理、「やっかみ」をしてくる人の対処法について、詳しく紹介します。

「やっかみ」とは?

「やっかみ」という言葉を聞いたことはありますか? 主に関東地方で用いられることの多い表現なので、関東地方以外にお住いの方はあまり馴染みのない言葉かもしれませんね。「やっかみ」は、相手に対するマイナスの感情を表す言葉なので、積極的に使いたくはない言葉ですが、語彙を増やす機会として、本記事をひとつの参考してみてください。

「やっかみ」の意味

まずは、「やっかみ」の意味について確認しましょう。「やっかみ」とは、「相手のことをうらやましいと思う気持ちから、相手のことを憎んだり、嫌ったりする行為」のことです。「同僚が何かにつけてやっかんでくる」「優秀過ぎる人はまわりからやっかまれて大変だ」などと使うことがあります。

「やっかみ」の語源

「やっかみ」は名詞ですが、そもそも「やっかみ」とは、「やっかむ」という動詞の連用形が名詞化したものです。「やっかみ」の語源は諸説ありますが、「やきもちをやく」と「噛む」が組み合わさって生まれたという説があります。

相手に対するねじれた感情を表す言葉だということが、語源の説から伺えるのではないでしょうか。

「やっかみ」の類語とは?

(c)Shutterstock.com

「やっかみ」と似た意味を持つ言葉がいくつかあるので紹介します。それぞれどう違うのかも考えながら、一緒に確認していきましょう。

1:妬み

「妬み」は「ねたみ」と読みます。「妬み」は、「やっかみ」と意味が非常によく似ている言葉です。辞書で「やっかみ」を引くと、「妬むこと」と出てくる場合もあります。「妬み」も「やっかみ」と同様に、「自分には持っていないものを持っている相手のことをうらやましく思い、憎く感じること」という意味です。

したがって、「やっかみ」と「妬み」は同じ意味と捉えることができます。では、「やっかみ」と「妬み」にはどのような違いがあるのでしょうか。

ポイントは地域です。「やっかみ」の意味で紹介しましたが、「やっかみ」は主に関東地方で用いられる言葉になります。一方、「妬み」は地域問わずに使われる言葉なので、意味自体に違いはありません。

2:嫉妬

「嫉妬」の「妬」の字は、「妬み」と同じ漢字が用いられていますね。「嫉妬」も、「やっかみ」や「妬み」と同じような意味を持っています。

しかし、「嫉妬」には、「自分が手に入れたいものを相手が持っていたり、奪われそうになったりするときの苦痛の感情」も含んでおり、奪われることへの恐怖というニュアンスもあるところがポイントです。

「やっかみ」をする人の心理とは?

(c)Shutterstock.com

自分が気付かないうちに、やっかまれていた経験をしたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、「やっかみ」をしてしまう人はどのような心理なのかを紹介します。

1:他人と比較しがち

「やっかみ」をしてしまう人は、自分と他人を比べて劣等感を抱きやすい傾向があります。自分の悪いところと、相手の良いところにフォーカスを当てるため、相手の持っている才能や能力に対して非常に敏感になるのです。

2:物事を相対的に見る

前述したように、「やっかみ」をしてしまう人は、物事を相対的に比較しようとしてしまうことが多いです。人だけでなく物事を相対的に見ようとするため、自分自身の良いところになかなか気づけないというデメリットが挙げられるのではないでしょうか。

3:承認欲求が強い

「やっかみ」とは、「相手の持っているものを、憎らしいくらいうらやましく思うこと」です。つまり、相手より自分が劣っていることに苦痛を感じると言い換えることができるのではないでしょうか。「やっかみ」をしてしまう人は、周囲より良い状態でいたい、認められたいという気持ちが強いといえるかもしれませんね。

4:自己肯定感が低い

承認欲求が強い一方で、自己肯定感が低いところも「やっかみ」をしてしまう人の心理のひとつといえるのではないでしょうか。「私なんて…」という自己肯定感の低さから、相手のことがうらやましく感じてしまうと考えられます。

「やっかみ」をする人への対処法を紹介

「嫉妬」や「やっかみ」を向けられると、人間関係が拗れてしまう恐れがあります。間違った対応をしてしまうと、更にヒートアップすることも。そんなときは、どのように対処するのが効果的なのでしょうか。ここでは、「やっかみ」をする人への対処法を紹介します。

1:スルースキルを身につける

「やっかみ」を向けてくる人は、「○○ができて良いね」というような嫌味を言ってくる場合があります。そんな場合には、「そんなことないよ!」などと謙遜してしまうと逆効果に。

「ありがとう! それでこの時の話の続きなんだけど」と、相手の言葉を素直に受け止めた後に、さりげなく話題を変えてみましょう。

2:聞き手にまわる

自分が主体で話をすると、気付かないうちに自慢話になってしまうことがあります。「やっかみ」やすい人は、相手の優れた部分を敏感に感じ取って自分と比べてしまいがちです。意図しないかたちで関係をこじらせてしまわないように、自分の話をする際は気をつけましょう。

「やっかみ」の気持ちをセーブするためには?

(c)Shutterstock.com

「やっかみ」を受けて悩んでいる方もいれば、反対に「やっかみ」の気持ちを抱くことに悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、最後に「やっかみ」の気持ちをセーブするための方法を紹介します。

1:人と自分を比較しない

「やっかみ」は、自分と相手を比べることで湧き上がってくるマイナスの感情です。人にはそれぞれ良いところがあります。自分のアイデンティティを見つけて、「これが私なんだ」という気持ちを大切にしてみましょう。

2:SNSから距離を置く

SNSは他人の生活が垣間見えたり、色々な情報を得ることができたりする便利なツールです。しかし、そのことが自分と他人を比較するきっかけになってしまうことがあります。「やっかみ」をしないコツは、「他人と比べないこと」。

SNSは時として、自分の精神衛生に悪影響を与えてしまうことがあるため、使うタイミングや用途を自分で調整することで、「やっかみ」をセーブできるのではないでしょうか。

最後に

「やっかみ」とは、「相手のことを憎むほどうらやましいと思う気持ち」のことです。マイナスな感情として考えられがちですが、この気持ちがプラスに向けば、自分を成長させるモチベーションにすることも可能なはず。

自分や相手の良いところを受け入れて、「やっかみ」や「嫉妬」の気持ちと上手に付き合っていきたいですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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