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2022.06.25

「鴛鴦」はなんと読む? 実は言葉のイメージと全然違う! 読み方や知識を解説

「鴛鴦」はなんと読むか知っていますか? 言葉やビジネスマナーに詳しい鶴田初芽が解説します。

鶴田初芽

「鴛鴦」なんと読む?

6月といえばジューンブライド。6月の花嫁は幸せになれると言われていますよね。

そんな仲睦まじい夫婦を指すのに用いられる「鴛鴦」なんと読むかわかりますか?

(c)Shutterstock.com

鴛鴦は「おしどり」と読みます。

鴛鴦夫婦とは、オシドリの雌雄がいつも一緒にいるところから、仲むつまじい夫婦をいう語。

芸能人など、仲良し夫婦をおしどり夫婦として特集されることがありますね。

でも実は鴛鴦はいつも一緒じゃない?

(c)Shutterstock.com

すっかり仲むつまじい夫婦を表す言葉として定着している「鴛鴦夫婦」ですが、鴛鴦は繁殖期の前につがいとなり、繁殖期を過ぎるとつがい関係は解消するのだそう。

そのため、実際は1月から5月の5ヶ月間を共に過ごし、翌年の繁殖期にはまた新たにつがい関係を形成するといわれています。

また、メスがメインで抱卵からヒナを育てる役割までを担います。ずいぶんイメージと違いますよね。

オスは繁殖期に華やかな見た目に!

(c)Shutterstock.com

鴛鴦と聞くと、色鮮やかな羽を持つ姿を思い浮かべる方もいるかと思いますが、実はそれはオスの繁殖期限定の姿なんです。

オスも繁殖期以外はメスに似た茶色の羽なのですが、繁殖期は色鮮やかな羽に生え変わっているのです(なおメスは一年中茶色の羽)。

そして、1月から5月は色鮮やかなオスと茶色のメスがつがいとして共に過ごすため、オスとメスで寄り添う様子を認識しやすいことで鴛鴦は仲むつまじいと考えられたのではないかといわれています。

* * *

鴛鴦は「鴛」「鴦」とそれぞれの漢字一文字だけでも「おしどり」と読むことができ、鴛がオスのおしどり、鴦がメスのおしどりを意味します。

加えて「夫婦仲のむつまじいことのたとえ」で鴛鴦の契り(えんおうのちぎり)という表現もあります。鴛鴦も生態と言葉の意味の相違にびっくりしているかもしれませんね。

鶴田初芽

都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!

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