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「自己紹介が苦手」と感じるのはなぜ？
自己紹介に苦手意識を持つ人は少なくありません。そもそも自分の話をするのが恥ずかしいと感じる人、注目されるのが苦手という人、どこまで話せばいいのか分からないという人や面白おかしく話せないと思っている人など、相手にどう思われるかを気にしすぎて抵抗感を覚えてしまうようです。
こうした悩みを解決する根本な方法は、「どんなテーマで話すか」。テーマを決めておけば、迷わず自然に話せるようになります。
なぜ「自己紹介のテーマ」が大切なのか？
言葉に迷いがなくなりスムーズになる
自己紹介のテーマを決めておくと、ふいに自己紹介をする場面になっても、言葉に迷いがなくなります。どんなことを話すかときっちり決めておくのも良いですが、特にビジネスシーン、営業や交渉の場面では相手によって臨機応変にアレンジすることも大切です。そこで、おおまかに「こんなことを話そう」というテーマを決めておくと良いでしょう。
緊張しても焦らず話せる
事前にテーマを考えておけば、初対面の場でも落ち着いて話せます。その場で急遽考えてしまうと、緊張でうまく言えなかったり、言わなくていいことまで言ってしまったりして、あとで「ああ言えばよかった」と悔やんでますます自己紹介が苦手になります。
咄嗟の場面でも、話すべき軸があれば、たとえ多少言葉が詰まっても伝えたいことはブレません。
「この人どんな人？」が一言で伝わる
ざっくりと当たり障りのないことを伝えるだけでは相手の印象に残りにくいものですが、テーマを決めて自己紹介をすると「この人はこういう人なんだな」と明確に伝わり、関係性を深める際にも会話のきっかけが生まれやすくなるのです。
自己紹介のテーマ、どう選ぶ？代表的な3パターンと例文
それでは、自己紹介のテーマとはどういうものでしょうか。自己紹介に使うテーマには、大きく分けて3つのパターンが考えられます。
1.仕事内容を軸にする
職種や業務内容に加えて、仕事への思いやどんな姿勢で取り組んでいるかを添えると、ただの肩書き紹介にならず人柄が伝わります。
＜例＞
「営業を担当しています。人と話すことが好きで、課題解決を一緒に考えるのが得意です」
「誰かのサポート役でいることがとても好きなので、営業事務になりました」
2.人柄・価値観を軸にする
自身が大切にしている考え方、仕事上のポリシーを自己紹介に加えると、「こういう人と仕事したいな」「この人なら信頼できるな」などと安心感を持て、覚えてもらいやすくなります。
＜例＞
「仕事においては、丁寧に進めることを心がけています」
「チームで協力することを大切にしています」
3.「最近の関心」を軸にする
趣味や生活にまつわる話題など、仕事以外の一面を見せることで、相手との距離が縮まりやすくなります。カジュアルな場では特に効果的です。推しやペットの話題など多くの人に当てはまるような内容を選ぶのもよし、反対にあっと驚かれるようなワードをフックにするのも良さそう。
＜例＞
「最近犬を飼い始めて、毎朝の散歩が日課になっています」
「実は温泉巡りが趣味で、週末ごとに周辺の温泉に行っています」
シーン別、自己紹介テーマの使い分け
シーンによっても自己紹介のテーマを使い分けるといいでしょう。
社内ミーティングやプロジェクトの初回
協働しやすい印象を与える”仕事中心”のテーマが適しています。これから一緒に働く人たちに、自分がどんな強みを持っているかを伝えることで、スムーズに協力関係を築けます。
＜例＞
「◯◯部の△△です。データ分析が得意で、数字をもとに提案するのが好きです」
社外との打ち合わせや取引先との場
自分の役割やプロジェクト参加への姿勢を簡潔に伝え、「どんな目的で関わるのか」を明確にしましょう。相手の立場に立った言葉を選ぶことで、信頼感が生まれます。
＜例＞
「◯◯株式会社の△△です。御社のプロジェクトを円滑に進められるよう、丁寧にサポートさせていただきます」
カジュアルな交流会やイベント
最近の関心ごとを交えて、会話が広がるテーマを選ぶと効果的です。共通の話題が見つかれば、そこから自然に会話が弾みます。
＜例＞
「最近は朝活にハマっていて、カフェで読書してから出社しています。同じ人がいらっしゃいましたら声をかけてくださいね」
やってしまいがち…NG自己紹介パターン
自己紹介は「自分をアピールする場」ではなく、「相手との関係を始めるための言葉」です。そのため、内容や情報量をバランスよく紹介することが大切です。
情報を詰め込みすぎて長くなる
あれもこれも伝えようとすると、かえって印象がぼやけてしまいます。短く、テーマを絞って話す方が記憶に残ります。
冗談でごまかして印象がぼやける
緊張をほぐすために冗談を言うのは悪くありませんが、それだけで終わってしまうと「結局どんな人？」が伝わりません。
謙遜しすぎて印象が薄くなる
「大したことはしていませんが…」といった謙遜は、相手に自信のなさを感じさせてしまいます。自然体で、事実を丁寧に伝えましょう。
テーマを持つことで、言葉が相手に届く
自己紹介がうまくいかないのは、話し方の上手下手ではなく、「どんなテーマで話すか」が定まっていないだけです。仕事、人柄、関心ごと——どれをテーマにするかを決めておけば、短い時間でも相手に印象を残せます。そして、その印象が、その後の関係をつくる第一歩になります。
次の自己紹介では、ぜひ「テーマ」を意識してみてください。あなたの言葉はきっと相手に届くはず！
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コマツマヨ
WEBサイトライティングをメインに、インタビュー、コラムニスト、WEBディレクション、都内広報誌編集、文章セミナー講師など幅広く活動。
