甘酒のカロリーは高い?

甘酒のカロリーは100g(小さめのコップ1杯)あたり76kcalほど。一般的によく見る缶は1缶190gなので約144kcalとなります。
| カロリー | |
|---|---|
| 甘酒100g(コップ小) | 76kcal |
| 甘酒190g(1缶) | 144kcal |
甘酒に含まれるその他栄養素
糖質や脂質、タンパク質量についてもチェックしてみましょう。
| 糖質量 | 脂質量 | タンパク質量 | |
|---|---|---|---|
| 甘酒100g(コップ小) | 17.9g | 0.1g | 1.7g |
| 甘酒190g(1缶) | 34.0g | 0.2g | 3.2g |
脂質はほとんど含まれておらず、糖質が高めであることがわかりますね。
本当にダイエットにいい? 甘酒の効果
代謝をサポートしてくれる
甘酒には、ビタミンB1やB2、B6、ナイアシンなど、ビタミンB群が含まれています。
実はビタミンB群は「代謝ビタミン」とも言われ、糖質や脂質、タンパク質からエネルギーを作る、代謝に欠かせない補酵素。ビタミンB群が不足すればエネルギー代謝が滞るため、脂肪燃焼効率が悪くなり、痩せにくい身体になってしまう恐れがあります。
甘酒だけでビタミンB群を十分に摂取するのは難しいですが、栄養素はさまざまな食品から少しずつ摂るのが大切。その一助として、甘酒を活用するのがおすすめです。
筋肉を作ってくれる
甘酒にはアミノ酸が含まれます。アミノ酸は、筋肉を作るタンパク質の原料となるもの。
アミノ酸の中でも体内で合成できないものを「必須アミノ酸」と言いますが、甘酒はこの必須アミノ酸全9種類を含んでいます。
筋肉の成長や疲労回復、脂肪の分解、代謝アップ、美肌効果など、ダイエット中にうれしい効果が期待できます。「飲む点滴」とも呼ばれ、実はアスリートにも注目されている飲料なのです。
腸内環境を整える
腸内環境の改善に役立つ栄養素と聞いて思い浮かぶものはありますか? 食物繊維やオリゴ糖などではないでしょうか。
甘酒にはこの両方が含まれています。
食物繊維には腸内環境改善や血糖値の急上昇抑制、食べ過ぎの防止などといった効果が、オリゴ糖には善玉菌を増やし腸内環境を整える働きが期待できます。
腸内環境の乱れは便秘につながり、お腹が張る不快感だけでなく、代謝の低下、むくみ、肌荒れなどの不調につながる恐れもあります。健康的にダイエットを続けるためにも、腸内環境は整えておきたいものですね。
甘酒の効果的な飲み方とは

1日コップ1杯を目安に
健康やダイエットにうれしい効果が期待できる甘酒ですが、飲んで勝手に体重が減るものではありません。あくまでもダイエットを有利に運ぶ身体作りに活用するのであって、飲めば飲むほど痩せやすくなるような魔法の飲料ではあないのです。
甘酒はカロリーや糖質をしっかり含みます。飲み過ぎは体重増加につながるため、多くても1日コップ1杯(200g以内)を目安にしましょう。
食前や食間に飲む
甘酒を飲むタイミングは、ダイエット中なら食前や食間がおすすめです。
食前に甘酒を温めて飲めば満足度がアップし、食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。食間に飲めばお菓子の無駄食いを防ぎながら不足しがちな栄養素をチャージできます。
どのタイミングで飲むのが、自身にとってプラスに働くかを考慮して取り入れてみましょう。
例えば朝ごはんを抜きがちな方は朝食として、いつもお菓子を食べてしまう人は間食として、一度食べると止まらない方は食前30分前に。
1日の総摂取カロリーや糖質量が気になる場合は、甘酒を取り入れる分、ごはんやパンの量を控えめにしてくださいね。
砂糖不使用のものをセレクト
どんな甘酒を飲むかも重要です。
甘酒は本来、麹とお米を原料とした砂糖を使わない発酵食品。しかし市販品には砂糖を使って甘みを足した商品も多々あります。
砂糖を添加した甘酒はカロリーや糖質がさらにアップし、体重増加だけでなく、腸内環境の悪化や糖尿病リスクの増加につながる恐れも。
さまざまな種類の甘酒がありますが、購入時はまず「砂糖不使用」であるかどうかを、ぜひチェックしてみてくださいね。
甘酒で美と健康をサポート!

甘酒は美容・健康効果が高い飲料。「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価が高く、ダイエットのサポート役にもぴったりです。ただしあくまでサポート役であることを忘れないようにしましょう。甘酒だけを飲むダイエットでは栄養が偏って痩せづらい体質になってしまいますし、栄養バランスを考えない食事にただプラスするだけでは、カロリーや糖質過多に陥ります。ご自身のライフスタイルにどう活用するのがベストか、よく検討して活用しましょう。

りの
栄養士・運動実践指導者・ダイビングインストラクターとしてフィットネス業界に10年勤務。趣味は筋トレと海外旅行(渡航国数50カ国以上)。現在はWebライターとして世界中でノマドライフを満喫中。著書『拝啓、世界であわてふためく女子たちへ』。



