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2025.06.20

茶飯事とはごくありふれたこと|読み方や由来、言い換え表現をまとめて解説

茶飯事とは、ごくありふれたことを意味する言葉です。なぜ「茶」と「飯」がありふれたことを指すのか、由来についてわかりやすく解説します。また、言い換えに使える表現もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

茶飯事とは?

茶飯事とは「ごくありふれたこと」を意味する言葉で、「さはんじ」と読みます。同じ意味で、「日常茶飯事(にちじょうさはんじ)」や「日常茶飯(にちじょうさはん)」という表現も使われます。

茶飯事の由来

毎日の食事のようによくあることという意味から、茶飯事は「ごくありふれたこと」を指すようになりました。

お茶やご飯は特別なものではなく、日常的な生活の一部とも呼べる食べ物です。お茶を飲むように、あるいはご飯を食べるようによくあるといった意味で、茶飯事や日常茶飯事は使われる傾向にあります。

さはん‐じ【茶飯事】
ごくありふれたこと。「日常—」

出典:小学館 デジタル大辞泉

茶飯事の使い方

茶飯事は、次のように使います。

・この街では喧嘩や暴力沙汰は日常茶飯事だ
・午前中に仕事を仕上げるのは、私にとって茶飯事だ
・今日も学校から電話がかかってきた。息子がトラブルを起こすのは茶飯事で、驚くことはない

ありふれているが故につまらないことや、トラブルや喧嘩のように好ましくないことにも「茶飯事」や「日常茶飯事」が使われることがあります。

茶飯事の言い換えに使える類似表現

茶飯事は、次の表現で言い換えられることがあります。

・月並み
・凡庸
・ありふれた
・一般的

いずれの表現も堅苦しさのない言葉のため、ビジネスや公的な場面だけでなく、日常会話にも用いられます。

人混み
(c)Adobe Stock

月並み

月並み(つきなみ)とは、新鮮みがなく、ありふれていて平凡なことを指す言葉です。

・月並みな言葉しかいえないけど、いつでも君を応援しているよ
・彼女の発想は月並みで、まったく面白みがなかった
・作家の新作は、月並みな言葉ばかりが並んだつまらない作品だ

また、月並みには、毎月決まって行われることや月に一度ずつあることといった意味もあります。この場合は「月次(つきなみ)」と表記されることもあります。

・月並み(月次)の句会に参加している
・今月は、月並み(月次)の会合に加え、新歓パーティもある
・月並み(月次)に定例会を開催しているが、そろそろ議題も尽きてきた

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凡庸

凡庸(ぼんよう)とは、平凡で取り柄のないことや人、様子を指す言葉です。

・彼女は凡庸で、取り立てて際立った能力を持たない
・凡庸な人間だが、人柄のよさで実際よりも高く評価されている
・彼は凡庸には見えない

凡庸はありふれた人を指しますが、茶飯事はありふれたものや事柄を指します。人を指して「茶飯事な人」「茶飯事だ」とは言わないことが一般的です。

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ありふれた

ありふれた(有り触れた)とは、どこにでもある、普通であって珍しくない、ざらにあるといった意味で使われる言葉です。動詞の「有り触れる」の連用形に、完了の助動詞「た」をつなげています。

・どこでも見かけるようなありふれたデザインだが、よく見るとそこかしこに工夫があり、極めて優れたデザインであるといえる
・ありふれたフレーズをつなげて詩を書いた
・個性がなく、ありふれた人生を送っているように感じている

ありふれるは人やものにも使える言葉ですが、茶飯事はもの・ことに限られることが一般的です。

一般的

一般的とは、特殊な事物・場合についてでなく、広く認められ行き渡っている様子のことです。

・その絵を見て「素晴らしい」というのが、一般的な意見だろう
・母集団や状況によって考え方は左右されるため、一般的な考え方というものは存在しない

一般的と類似する言葉に「普遍的」があります。普遍的とは広く行き渡る様子、極めて多くの物事にあてはまる様子を指す言葉です。

・追いかければ逃げられるのは、人間関係において見られがちな普遍的な事実でもある

「普遍的」はどちらかといえば書き言葉ですが、「一般的」は書き言葉だけでなく話し言葉として使われることも多いです。「茶飯事」と同様、会話の中でよく用いられます。

「茶」を使った慣用句・表現

中国が発祥とされる「茶」は、日本の生活にも深く浸透しています。

日常生活に根付いた「茶」は、「茶飯事」のように慣用句や表現にも多く取り入れられました。よく使われる慣用句・表現をいくつか紹介します。

抹茶わらび餅
(c)Adobe Stock

無茶苦茶

無茶(むちゃ)とは、筋道が立たず、道理に合わないことやその様子です。また、程度が甚だしいことや度を越していることといった意味でも使われます。

・無茶を言わないでください
・無茶な考えで後先考えずに行動すると、いつか大きな失敗をしますよ
・無茶な飲酒を繰り返すと、病気になってしまう

無茶苦茶(むちゃくちゃ)は「無茶」を強めた表現です。

・部屋の様子から察するに、無茶苦茶に暴れたのだろう
・彼女が言っていることは無茶苦茶だ
・無茶苦茶きれいな絵だねえ

なお、無茶も無茶苦茶もいずれも当て字であり、「茶」の意味はありません。

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茶化す

茶化す(ちゃかす)とは、真面目な話を冗談めかしてしまうことです。「茶にする」と表現することもあります。

・茶化さないで話を聞いてください
・何を言っても最後は茶化して終わりだ
・茶化されてばかりいると、本当のことを話したくなくなる

「茶化す」も当て字のため、「茶」の意味はありません。

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お茶の子さいさい

お茶の子さいさいとは、物事が容易くできることです。

・この問題も、君にとってはお茶の子さいさいだろう
・思ったより難しく、お茶の子さいさいとはいかなかった
・お茶の子さいさいと甘く見ていると、痛い目を見るよ

「お茶の子」とは茶菓のことで、食前でも簡単に食べられることや、お茶を淹れるわずかな時間で出せることを指します。なお、「さいさい」は囃子詞で、特に意味はないようです。

茶飯事の意味を理解して使いこなそう

茶飯事はありふれたことを意味する言葉です。一般的や普遍的といった言葉と置き換えられるケースもありますが、どちらかといえば話し言葉でカジュアルな印象があるため、状況に応じて使い分けるとよいでしょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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