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2026.05.14

「狭き門より入れ」は聖書の言葉|日常で使うキリスト教由来の表現もまとめてチェック

「狭き門より入れ」とは、聖書に由来する言葉です。天国に行くためには、困難な道を選ばなくてはならないという意味で使います。「狭き門より入れ」以外にも、日常で使うキリスト教由来の表現は少なくありません。よく使う言葉もまとめて紹介します。

「狭き門より入れ」とは?

「狭き門より入れ」とは、天国に行くためには困難な道を選ばなくてはいけないという意味の言葉です。聖書由来の言葉ですが、日常生活では「価値のある成果を得たいならば、楽な道ではなく難しく思える道を選ぶべきだ」などの意味で使われます。

「狭き門より入れ」の原文は?

「狭き門より入れ」は聖書由来の言葉といわれています。新約聖書のマタイによる福音書7章には、「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は大きく、その道も広々としてそこから入る者は多い。しかし、命に通じる門は狭く、その道も細く、それを見出す者も少ない」と記されているとされます。

狭き門より入れ
キリスト教で、天国に至る門は狭く道は細いが、神の救いを得るには、苦難の道を歩まなくてはならないことをいう。
[解説] 「新約聖書―マタイ伝・七」および「ルカ伝・一三」に見えることば。
〔英語〕Enter by the narrow gate.

出典:小学館 ことわざを知る辞典
3つの扉
(c)AdobeStock

「狭き門」の意味は?

「狭き門」とは、キリスト教では救いに至る道が困難であることのたとえに使われています。救いに至る道は狭く、その道につながる門も狭いことから、困難を極めた状態だといえるでしょう。

また「狭き門」は、競争者が多くて就職や入学などが困難なたとえにも使われます。

・狭き門だからこそ、チャレンジする価値はある
・今年の受検倍率は40倍を超えた。まさしく狭き門と言えるだろう
・狭き門より入った君たちは、日本を代表する優秀な頭脳の持ち主だ

「狭き門」は特にネガティブな意味はないため、日常生活のさまざまな場所で使うことが可能です。

せまき‐もん【狭き門】
[連語]
1 キリスト教で、救いに至る道が困難であることをたとえた語。マタイによる福音書7章およびルカによる福音書13章のイエスの言葉による。
2 競争者が多くて就職や入学などがむずかしいことのたとえ。

出典:小学館 デジタル大辞泉

「狭き門より入れ」以外の日常で使う聖書の言葉

「狭き門より入れ」のように、キリスト教の聖書を由来とする言葉は多数あります。たとえば次の言葉は、いずれも聖書由来といわれています。

・豚に真珠
・目から鱗
・禁断の木の実
・羊の皮を着た狼
・笛吹けども踊らず

それぞれの言葉の意味を見ていきましょう。

本を読んでいる人のイラスト
(c)AdobeStock

豚に真珠

「豚に真珠」とは、貴重な物であっても、価値の分からない者にとっては無意味であることのたとえです。「狭き門より入れ」と同じく、新約聖書のマタイによる福音書第7章の言葉です。

聖書には「聖なる物を犬に与えてはいけません。また、真珠を豚の前に投げてはいけません。犬や豚はそれらを足で踏みつけ、向き直ってあなた方を噛み裂きます」といった旨が記されています。日常生活では、次のように使います。

・わたしがこのブランドのネックレスを着けても、豚に真珠だわ
・豚に真珠って言いたいの? 失礼ね
・豚に真珠とも言うけれど、馬子にも衣装って言うから、やはり上質なものを着たいわ

「猫に小判」と同じ意味で使われる表現です。

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目から鱗

「目から鱗」とは、何かがきっかけで急に物事の実態などがよく理解できるようになるたとえです。新約聖書の使徒行伝第9章に記載されています。

・トマトソースを作る際に砂糖を入れるとコクが出るのですね。目から鱗です
・彼の話を聞いて、目から鱗が落ちるような思いだった
・教授に指摘されて、目から鱗が落ちた

なお、本来の表現ではない「目から鱗が取れる」を誤用する人が多いとされているため注意が必要です。

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禁断の木の実

「禁断の木の実(このみ)」とは、禁じられているが、非常に誘惑的な快楽のことを指します。旧約聖書の創世記では、神から禁じられていた知恵の木の実(禁断の木の実)を食べた人間が、神の怒りに触れて楽園から追放されたエピソードが紹介されています。

・仕事をしなくてはいけないのは分かっているが、ついスマホに手が伸びてしまう。現代人にとってスマホは禁断の木の実だ
・「禁断の木の実は甘し」と言うけれど、禁じられているからこそ甘そうに見えるのであって、本当に甘いとは限らない

笛吹けども踊らず

「笛吹けども踊らず」とは、手を尽くして勧めても、応えてくれる人がいないことをたとえた言葉です。

・毎日夜遅くまで準備したが、笛吹けども踊らず、学園祭は期待するほど盛り上がらなかった
・親が口を酸っぱくして勉強しろと言っても、子どもが勉強をするとは限らない。まさに笛吹けども踊らずといったところだ
・立派な話をしたからと言って、すぐに賛同してもらえるわけではない。笛吹けども踊らず、人の心は簡単には動かせないものだ

新約聖書のマタイによる福音書第11章の「笛を吹いたのにあなたたちは踊らなかった。弔いの歌を歌ったのにあなたたちは悲しまなかった」に由来しているとされます。

聖書由来の言葉の意味を押さえておこう

日本は無宗教の国とも言われますが、宗教を含め、さまざまな文化や言葉を柔軟に取り入れる国でもあります。日本で生まれた宗教ではないキリスト教に由来する言葉が日常生活に根付いているのも、その表れと言えるでしょう。

聖書関連の言葉の意味や由来を知っておくと、語彙力や表現力をさらに高めることが可能です。気になる言葉の本来の意味や由来、関連するエピソードなどを調べてみるのも面白いかもしれません。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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