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この記事のサマリー
・勿忘草はムラサキ科ワスレナグサ属の花で、春から初夏に小さな5弁花を咲かせる植物です。
・英名は “forget-me-not” で、和名の「勿忘草」もその意味を踏まえた呼び名です。
・園芸ではノハラワスレナグサが広く親しまれ、日本では一年草として扱われることもあります。
ふと目に留まる、小さな青い花。「勿忘草(わすれなぐさ)」という名前には、どこか切なさとやさしさが同居していて、意味や由来まで知りたくなる人も多いのではないでしょうか?
花言葉はもちろん、どんな花なのか、いつ咲くのか、どんな種類があるのかまで知ると、この可憐な花の見え方が少し変わってくるかもしれません。
「勿忘草」ってどんな花?
まずは、どんな花なのかを確認すべく、基本情報を見ていきましょう。

基本情報
「勿忘草」は「わすれなぐさ」と読み、ムラサキ科ワスレナグサ属の植物として親しまれている花です。春から初夏にかけて、小さな5弁花を咲かせます。ヨーロッパ原産で、日本では矮性(わいせい)種を花壇などに植え、一年草として扱うことがあります。多年草に分類されるものの、日本の気候では夏越しが難しいことがあるためです。
英名は?
青い花の印象が強い「勿忘草」ですが、園芸種には白やピンク系の花も見られます。英名は “forget-me-not” で、和名の「勿忘草」もその訳語として知られていますよ。
友愛や誠実の象徴として親しまれてきた花でもあります。
参考:『日本大百科全書』(小学館)
「勿忘草」の花言葉とは?
「勿忘草」は、英名の “forget-me-not” から連想される「私を忘れないで」という印象と強く結びついた花。また、友愛や誠実の象徴として親しまれてきたことも押さえておきたい点です。

ドイツに伝わる伝説
「勿忘草」の由来としてよく知られているのが、ドイツに伝わる恋人たちの伝説です。川辺の青い花を取ろうとした男性が急流に巻き込まれ、最後に花を岸へ投げて「私を忘れないでください」と叫んだ、と伝えられています。英名の “forget-me-not” は、この伝説に結びつけて語られることがあります。
切ない伝説が語られる花ではありますが、勿忘草そのものは不吉さを強く帯びた花というより、誰かを忘れずに思う気持ちや、友愛、誠実さを重ねて受け止められることの多い花です。
参考:『日本大百科全書』(小学館)
「勿忘草」の主な種類
勿忘草という名前は広く親しまれていますが、実際にはワスレナグサ属の中にいくつかの種類があります。園芸上よく見かけるノハラワスレナグサ、日本で分布が知られるエゾムラサキ、和名として整理されるシンワスレナグサなど、名前や位置づけを分けて見ると理解しやすくなりますよ。

ノハラワスレナグサ
園芸上もっとも普及しているものとして挙げられるのが「ノハラワスレナグサ」です。草丈は15~20センチメートルほどで、4~5月に淡青色で中心が淡黄色の小花を咲かせます。つぼみの時期には淡い桃色を帯びることもあり、秋まき一年草として扱われるのが一般的です。
エゾムラサキ
主に、日本の中部地方や北海道の湿地に生えている品種。水辺に咲く植物で、湿り気のある場所を好み、水切れをすると傷みます。花は青色で、中心が白・黄色になっていることが特徴です。
シンワスレナグサ
「シンワスレナグサ」は、“Myosotis scorpioides” の和名として扱われています。種小名の “scorpioides” は「サソリに似た」という意味で、花序がサソリの尾のように曲がっていることにちなむとされています。
参考:『日本大百科全書』(小学館)
「勿忘草」の育て方
「勿忘草」は、秋に種をまき、春に花を楽しむ育て方が一般的です。9月中旬に播種し、一度移植してから冬を越し、春に花壇へ植え出します。暑さが苦手な花として理解しておくと育て方の見通しが立てやすくなりますよ。
育てるときのポイント
育てる場所は、日当たりを確保しつつ、乾きすぎない環境を意識したいところです。湿った場所を好む花として親しまれているため、水切れには気をつけながら管理すると育てやすくなります。
その一方で、水がたまりすぎる環境では傷みやすいため、過湿に偏りすぎないように整えることも大切です。
参考:『日本大百科全書』、『日本の歳時記』(ともに小学館)
「勿忘草」の贈り方
林に自生していたり、花壇や鉢植えで育てるイメージのある「勿忘草」ですが、花束にしてみるのもおすすめです。花がとても小さいので、たくさん集めて束にして、まるで小花が群れて咲いているようにアレンジしてみましょう。他の葉と組み合わせて、色味を足してもいいですし、「勿忘草」のみの素朴なブーケにしてもよさそうです。
ロマンチックな花言葉を添えて、恋人へのプレゼントにしてみてはいかがでしょうか?

「勿忘草」に関するFAQ
ここでは、「勿忘草」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 勿忘草はどんな花ですか?
A. ムラサキ科ワスレナグサ属の植物として親しまれている花です。春から初夏にかけて、小さく可憐な花を咲かせ、青を中心に白やピンク系の花色も見られます。
Q2. 勿忘草の名前にはどんな意味がありますか?
A. 英名の “forget-me-not” と結びついた名前として知られています。「私を忘れないで」という印象が重なり、印象深い花として親しまれてきました。
Q3. 勿忘草の季節はいつですか?
A. 花を楽しめるのは春から初夏にかけてです。季節のうえでは晩春の花として扱われるため、春の終わりをやさしく彩る花としても親しまれています。
最後に
小さな花ながら、名前にも姿にも、そっと心を引き寄せる魅力がある勿忘草。意味や由来、種類を知ると、ただ可愛いだけではない奥行きが見えてきます。
春の花壇で見かけたときも、贈りものとして手にしたときも、以前より少しやさしい気持ちで眺められる。そんな一輪であってくれたら素敵です。
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