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2022.05.21

「ストック」の花言葉とは? 花の特徴や種類、育て方のポイントを紹介

太い茎の先にカラフルな花を咲かせる「ストック」。「永遠の美」や「愛情の絆」「求愛」など、愛にちなむ花言葉が付けられています。そこで今回は、「ストック」の特徴や色別の花言葉、主な種類や育て方を紹介します。

「ストック」とはどんな花?

「ストック」は、冬から春にかけて咲く植物です。ピンクや白、赤、黄色とカラーバリエーションも豊富で、ガーデニングやアレンジメントとしても用いられます。今回は、「ストック」の特徴や、色別の花言葉、主な種類などを紹介しましょう。

(c)Shutterstock.com

意味

「ストック」は、アブラナ科アラセイトウ属の多年草。2月〜5月にかけて、ピンクや白、赤、黄色などの色とりどりの花を咲かせます。花持ちがいいことから、切り花やアレンジメントとしても人気ですよ。本来は多年草ですが、暑さに弱いので一年草として扱われています。比較的育てるのに手間がかからないので、ガーデニング初心者でも育てやすい品種です。

「ストック」には、「切り花用のストック」と「花壇用のストック」があります。「切り花用のストック」は、草丈が60〜80cmの高性種で、生花が少なくなる冬場に出荷されます。一方、「花壇用のストック」は、草丈が30cmほどの矮性種(わいせいしゅ)で、鉢植えや花壇用として蕾や花がついたものが販売されています。葉の色が濃く、茎が太いものを選ぶのがコツです。

元々は一重咲きの花でしたが、品種改良により八重咲きの品種がよくみられるようになりました。花が咲くと甘い香りがするので、贈り物にすると喜ばれるでしょう。

由来

「ストック」は英語で「茎」という意味で、太い茎が特徴的であることから名づけられました。日本には江戸時代頃に持ちこまれ、切り花に適した品種として栽培されたそう。和名では「紫羅欄花(アラセイトウ)」と呼ばれ、葉に産毛が生えている様子がポルトガルの布「ラセイタ」に似ていることが由来で、「葉ラセイタ」→「アラセイトウ」と呼ばれるようになったようです。

「ストック」の花言葉

「ストック」全般の花言葉は、「永遠の美」「愛情の絆」「求愛」。女性や愛をイメージした花言葉が多く付けられているので、大切な人へのプレゼントにもぴったりです。「永遠の美」は、花持ちがよく、香りの持続時間も長いことから付けられたと言われています。

また、「愛情の絆」にはこのような言い伝えが残されています。昔、ある国の姫君が敵国の王子と恋に落ちました。しかし、二人の関係が姫君の父親に知られてしまい、姫はお城から出られなくなってしまったのです。そこで、王子は夜中になると城の屋上にロープを投げ入れ、姫がロープを使って降りてくることで密かに会うことにしたのです。

しかし、ある時ロープが切れて姫君は亡くなってしまいました。それをみた神さまは哀れみ、姫君を「ストック」の花に変えたのでした。

(c)Shutterstock.com

1:赤い「ストック」の花言葉

赤い「ストック」の花言葉は、「私を信じて」。詳しい由来は定かではありませんが、情熱的で華やかな赤い花からは強い意志を感じられますね。

2:ピンクの「ストック」の花言葉

ピンクの「ストック」の花言葉は、「ふくよかな愛情」。まるであたたかな母性をイメージさせますね。母の日の贈り物にぴったりです。

3:白い「ストック」の花言葉

白い「ストック」には、「思いやり」と「ひそやかな愛」という2つの花言葉が込められています。白い花には純粋さや一途さが感じられますね。密かに想いを寄せている人への贈り物にしてみてはいかがでしょうか。

4:黄色の「ストック」の花言葉

黄色い「ストック」の花言葉は「さびしい恋」。一般的に黄色い花には「陽気」や「喜び」といった前向きな意味が込められていることが多いので、意外ですね。西洋では黄色をネガティブな色とする考えがあることが理由の一つかもしれません。

5:紫色の「ストック」の花言葉

紫色の「ストック」の花言葉は「おおらかな愛情」。紫色には品の良さや高貴なイメージがあるので、年上の人や母親へのプレゼントに選んでみるといいでしょう。

「ストック」の種類

南ヨーロッパ原産の「ストック」は、北アメリカや西アジアなど世界中に約50種類分布しています。「ストック」は、一重咲きから八重咲きまで揃います。さらに枝分かれせずに咲くタイプと、枝分かれして咲くスプレー咲きタイプのものもありバリエーションが豊富です。ここでは代表的な品種を紹介しましょう。

(c)Shutterstock.com

1:スプレーストック

「スプレーストック」は、茎の先に3〜5本の枝がスプレー状に広がっているのが特徴です。豪華な八重咲きのものからシンプルな一重咲きのものまで多種多様です。主に切り花として用いられ、フラワーアレンジメントにも適しています。

2:スタンダードタイプ

「ストック」の中でも定番の品種の一つで、硬い茎に小さな花がたくさんついているのがポイントです。白色が人気があり、「朝波」「雪波」という品種の他にも、「アイアンシリーズ」といった品種も注目されています。

3:キスミーシリーズ

草丈が低い園芸品種の「キスミーシリーズ」。イエロー、チェリー、バイオレット、ローズなどカラーバリエーションも豊富です。縦のラインが美しくゴージャスなので、様々な色合いを組み合わせて花束にすると素敵です。

「ストック」の育て方

(c)Shutterstock.com

「ストック」は、花の少ない冬から春にかけて花が咲くので、冬場のガーデニングにおすすめ。「ストック」を苗から育てる場合は、9月〜11月頃に植え付けます。根が真っ直ぐに伸びる性質を持っており、根に触れるのを嫌うので、できるだけ植え替えせずに同じ場所で育てましょう。

また、「ストック」は地植えでも鉢植えでも栽培できます。なるべく日当たりがよく風通しの良い場所に植えるのが大切です。風通しが悪いと湿気が多くなり、病気にかかりやすくなってしまいます。

次に土づくりですが、「ストック」は水はけのいい土壌を好みます。鉢植えで育てる場合は、草花用の培養土を使用するか、赤玉土6:腐葉土4の割合の土を使いましょう。水をあげすぎると根腐れを起こす可能性もあるため、土の表面が乾いてきたら水を与えみてくださいね。

最後に

冬から春にかけて甘い香りを漂わせて咲く「ストック」。「愛情の絆」や「求愛」「おおらかな愛情」など愛にちなんだ花言葉が多いので、大切な人への贈り物にもぴったりです。西洋では、男性から女性へのプロポーズや結婚式で選ばれているそうですよ。ロマンチックなメッセージとともに「ストック」の花束を贈っていみてはいかがでしょうか?

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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