【目次】
・「ラナンキュラス」全般の花言葉
・「ラナンキュラス」の花言葉に怖い意味はある?
・「ラナンキュラス」の色別の花言葉
・「ラナンキュラス」の種類や特徴
・最後に
「ラナンキュラス」全般の花言葉
幾重にも重なる花びらが華やかな「ラナンキュラス」。花言葉には、その美しい咲き姿や、春の花であることにちなんだものがつけられています。一つひとつ花言葉と由来を見ていきましょう。
合格
「ラナンキュラス」全般に当てはまるのは「合格」という花言葉。花びらが幾重にも重なり、縁起の良さを感じさせるため、この花言葉がつけられたようです。また、ちょうど受験シーズンである早春に出回ることも由来なのだとか。受験生に向け、合格祈願の気持ちを込めて贈る花としてぴったりといえるでしょう。
とても魅力的・華やかな魅力・純潔
この花言葉は、ギリシャ神話がもとになっています。そのエピソードを簡単に紹介しましょう。昔あるところに、「ラナンキュラス」という心優しい少年がいました。ある日、「ラナンキュラス」が親友と山中を歩いていたところ、道に迷ってしまったため、近くの村で一晩過ごすことにします。そこで「ラナンキュラス」は、美しい少女に出会い、恋に落ちるのです。
しかし、少女は、親友のほうを好きになってしまいました。やがて、親友と少女は結ばれ、傷心した「ラナンキュラス」は二人のもとを去ります。親友は「ラナンキュラス」を探しますが、居場所を突き止めた時には、彼はすでに亡くなっていました。彼の墓のそばには、美しい花が咲いており、この花に「ラナンキュラス」という名前がつけられたのだとか。このエピソードが由来となって、これらの花言葉が託されました。
魅力ある金持ち
この花言葉は、幾重にも重なる花びらが、富や裕福さを感じさせることからつけられたそうです。たしかに、「ラナンキュラス」のふっくらと丸いシルエットは、豊かで満ち足りているような印象を与えますよね。
大家族
一般的に球根植物は、1つの球根から1つの花しか咲かせません。しかし「ラナンキュラス」は、1つの球根から、最大で5つの花を咲かせます。このことから、「大家族」という花言葉がつけられました。
名声、名誉
もともと「ラナンキュラス」はトルコ近辺が原産とされています。それを、フランスのルイ9世がエルサレム遠征の帰り、「花好きの母のために」と持ち帰ったのが、ヨーロッパ伝来のきっかけだとか。このエピソードにちなみ、「名声」「名誉」という花言葉がつけられたのだそうです。
「ラナンキュラス」の花言葉に怖い意味はある?
これまで見てきたとおり、「ラナンキュラス」の花言葉に怖い意味はありませんでした。しかし、あまりメジャーではありませんが、「ラナンキュラス」には「忘恩」という花言葉も託されています。
「忘恩」とは、恩知らずのこと。「ラナンキュラス」は、たいていはポジティブな印象を与える花ですが、プレゼントする際には、ポジティブな気持ちを綴ったメッセージカードなどを添えておくといいでしょう。
「ラナンキュラス」の色別の花言葉
次に、色別の花言葉を紹介します。「ラナンキュラス」には、赤やオレンジなど、さまざまな色のものがあり、それぞれに花言葉が託されています。
赤の「ラナンキュラス」の花言葉
バラのようにゴージャスな存在感を放つ、赤の「ラナンキュラス」。その花言葉は、「あなたは魅力に満ちている」です。赤は情熱的な印象を与える色なので、好きな異性にプレゼントすると、その気持ちがより伝わるでしょう。
オレンジの「ラナンキュラス」の花言葉
オレンジの「ラナンキュラス」の花言葉は、「秘密主義」です。明るく活発な印象を与えるオレンジ色に、「秘密主義」という花言葉がつけられているのは意外ですね。オレンジ色が好きな方にプレゼントするのは良いですが、そうでない場合は、避けたほうが無難かもしれません。
ピンクの「ラナンキュラス」の花言葉
ピンクの「ラナンキュラス」の花言葉は、「飾らない美しさ」です。自然体で気取らない雰囲気を持つ女性への贈り物にぴったりといえるでしょう。
白の「ラナンキュラス」の花言葉
清純な印象を与える白の「ラナンキュラス」の花言葉は、「純潔」。一般的に、白い花は結婚式で使われることが多いですが、もちろん白い「ラナンキュラス」も結婚式で人気の花です。花びらが幾重にも重なる姿は、豪華かつ気品のある雰囲気を持つため、花嫁を祝福する花としてぴったりですね。
緑の「ラナンキュラス」の花言葉
緑の「ラナンキュラス」の花言葉は、「お祝い」。結婚式や、出産祝い、合格祝いなどさまざまなお祝いのシーンにおすすめです。
紫の「ラナンキュラス」の花言葉
上品な雰囲気をまとう紫の「ラナンキュラス」。その花言葉は、「幸福」です。白い「ラナンキュラス」同様に、幸せいっぱいの新郎新婦に贈る花としてぴったりです。
黄の「ラナンキュラス」の花言葉
黄色の「ラナンキュラス」の花言葉は、「優しい心遣い」です。花言葉がポジティブなイメージであることはもちろん、黄色と茎・葉の緑色のコントラストが美しいので、誰に贈っても喜ばれるでしょう。
「ラナンキュラス」の種類や特徴
「ラナンキュラス」は中近東〜ヨーロッパ南東あたりを原産とするキンポウゲ科の植物です。「ラナンキュラス」という名前の由来は、ラテン語でカエルを意味する「rana(カエル)」がもとになっています。これは、「ラナンキュラス」が湿地帯に生息することと、葉がカエルの足に似ていることからつけられたのだそう。
開花時期は、3〜4月で、ふんわりと丸いシルエットの花を咲かせるのが特徴です。「ラナンキュラス」といって思い浮かべるのは、花びらが幾重にも重なっている姿ですが、もともとは、「一重咲き」で花びらの数も5枚だったよう。
その後、現在ではスタンダードとされる「カメリア咲き」、「一重咲き」、花びらの数が少ない「半八重咲き」、フリルのような花びらの「ピオニー咲き」、花びらが内側にカールしている「カール咲き」など、さまざまな品種が生まれました。
最後に
豪華さを持ちつつも、コロンと丸いシルエットで可愛らしさも併せ持つ「ラナンキュラス」。花言葉にも縁起の良いものが多く託されているため、贈り物にぴったりの花といえるでしょう。合格祝いや、結婚のお祝いなど、さまざまなシーンで「ラナンキュラス」をプレゼントしてみてくださいね。
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