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FORTUNE

2024.02.13

コスモスの花言葉は色別に違う? 怖い意味もある? その由来や種類を丸っと解説

秋の花「コスモス」の花言葉を知っていますか。秋風にそよぎながら、赤やピンク、白、黄色など色とりどりに咲く「コスモス」。「秋桜」という漢字は、秋に群生して咲くようすや、花の形が桜に似ていることからつけられたといわれています。ここでは、そうした「コスモス」の花言葉について紹介していきます。

色によって違う? コスモスの花言葉

「コスモス」の花言葉は「調和」、「謙虚」、「乙女の真心」です。後で詳しく説明しますが、「調和」という花言葉は、「コスモス」の名前の由来である「kosmos」からきています。コスモスは花びらの色別に花言葉があるので、ひとつひとつ紹介していきますね。

ピンクのコスモスの花言葉

ピンクの「コスモス」の花言葉は「乙女の純潔」です。かわいらしいイメージのピンク色にぴったりの花言葉ですね。

白のコスモスの花言葉

白の「コスモス」は「優美」や「美麗」、「純潔」が花言葉です。エレガントで美しい印象から「優美」や「美麗」という花言葉が、まっさらな印象から「純潔」という花言葉がつけられたのかもしれません。

赤のコスモスの花言葉

赤の「コスモス」の花言葉は、その情熱的な色を象徴するような「愛情」と、「コスモス」全般の花言葉である「調和」です。

黄色のコスモスの花言葉

黄色い「コスモス」の花言葉には、「野生的な美しさ」、「自然美」、「幼い恋心」があります。元気ではつらつとした印象を与える色なので、「野生的」や「幼い」などのキーワードが含まれているのかもしれませんね。

(c)Shutterstock.com

黒のコスモスの花言葉

黒のような、濃い紫色のような花を咲かせる品種に「チョコレートコスモス」というものがあります。この黒の「コスモス」の花言葉は「恋の終わり」、「恋の思い出」、「移り変わらぬ気持ち」です。恋は終わってしまったものの、別れた相手を今なお想う悲しい気持ちが伝わってくるような花言葉ですね。

コスモスの名前の由来

「コスモス」は日本語で「秋桜」と書くので、日本原産と思いがちですが、実はメキシコが原産の外来種です。「コスモス」という名前自体の由来と、なぜ日本語では「秋桜」と書くのか、その2点について解説します。

秩序や調和を意味するコスモス

「コスモス」という名前がつけられたのは、18世紀にスペイン人がメキシコから「コスモス」を持ち帰ったときです。花びらが規則正しく整然と並ぶようすから、ギリシャ語で「調和」、「秩序」、「美しい」を意味する「kosmos」からつけられたといわれています。

ちなみに、「kosmos(cosmos)」という英語には宇宙という意味もあります。これは哲学者・ピタゴラスが、秩序があり、調和のとれた宇宙を「コスモス」と名づけたことが由来です。花の「コスモス」も、宇宙の「コスモス」も、秩序があって調和がとれている点を共通項として、同じ名前がつけられていたとは意外ですね。

(c)Shutterstock.com

なぜ、秋桜と書く?

外国産の「コスモス」ですが、漢字で書くと「秋桜」です。これは、秋に群生して咲くようすや、花の形が桜に似ていることからつけられたそう。もともとは「秋桜」と書いて、「あきざくら」と読まれていましたが、現在では「コスモス」と読まれています。これは、昭和のスター歌手・山口百恵さんの「秋桜」という歌がきっかけとか。作詞作曲をしたさだまさしさんが、「秋桜」に「コスモス」という当て字をしたことで、「コスモス」という読み方が一般化したそうです。

9月14日はコスモスの日

「コスモスの日」があることを知っていますか? ホワイトデーの3月14日から半年後の9月14日がその「コスモスの日」です。この日は、恋人たちがお互いの愛を確かめ合うための日とされています。上記で紹介した「コスモス」の花言葉を参考にして、「愛情」を意味する赤い「コスモス」を贈ってみてはいかがでしょうか?

コスモスの花言葉には怖い意味はある?

「コスモス」には怖い花言葉があるといわれていますが、すでに説明したように、特に怖い花言葉はありません。赤や白など明るい色の「コスモス」にはポジティブな意味の花言葉が多いのですが、黒の「コスモス」には恋の終わりを連想させるようなネガティブな意味の花言葉が多いです。このことが、「コスモス」には怖い花言葉があるといわれてしまった理由なのかもしれません。

コスモスってどんな花?

「コスモス」は、メキシコが原産のキク科の植物です。和名では「秋桜」、もしくは「大春車菊(オオハルシャギク)」と呼ばれます。可憐な印象の「コスモス」ですが、その見た目とは裏腹に、強い風にあたっても倒れない強さを持ちます。とても丈夫で、日当たりと風通しの良い場所であれば、土質を選ばず育ちます。

秋に花を咲かせるものが多いのですが、6月頃から咲く品種もあります。高さは1.5〜2mほどで、細かい羽状に裂けた葉の先に、直径5cmほどの花をつけます。本来は一重咲きですが、現在では八重咲きのものやストロー咲きのものも見られるようになりました。次に、それぞれに個性のある「コスモス」の品種をいくつか紹介します。

キバナコスモス

その名の通り、黄色もしくはオレンジ色の花を咲かせる品種です。一般的な「コスモス」よりも花は小ぶりで、草丈が低く、葉の幅が広いのが特徴です。また、暑さに強く、開花期間も6〜11月頃までと一般的な「コスモス」よりも長めです。

チョコレートコスモス

黒、もしくは濃い紫色、茶色などと表現される「チョコレートコスモス」。可憐な印象の赤やピンクとは違い、大人びた印象を与える品種です。その色味だけではなく、甘いチョコレートのような香りを放つのも特徴です。

(c)Shutterstock.com

ダブルクリック

一般的な一重咲きではなく、八重咲き、もしくは半八重咲きの「ダブルクリック」。ボリュームのある花なので、華やかで豪華な印象の品種です。

センセーション

1930年代にアメリカで品種改良されて生まれた「コスモス」で、花の直径が約10cmと大きな花を咲かせることが特徴。早咲きなので、春に種をまいて6月頃から開花します。

ベルサイユ

「ベルサイユ」は「センセーション」を改良して生まれた品種です。「センセーション」同様に早咲きですが、花は直径10〜12cmと、「センセーション」より大きな花を咲かせます。花の色は、濃いピンクやピンク、白などがあります。

イエローガーデン

世界初の黄色い「コスモス」として登録されたのが「イエローガーデン」です。「イエローガーデン」ができる前までは、「コスモス」の花の色は赤やピンク、白がほとんどでした。しかし、玉川大学農学部の教授が紅系の「コスモス」のなかに、突然変異でできた黄色に咲く「コスモス」を発見しました。そこから約30年をかけ、1987年にようやく「イエローガーデン」として品種登録されました。花の直径は6cmほどで、花びらの縁に切れ込みがあります。

最後に

秋風にそよぎながら、赤やピンク、白、黄色など色とりどりに咲く「コスモス」。「秋桜と書くため、日本が原産と思っていた方も多かったのではないでしょうか。

現在では、さまざまな品種ができ、秋だけではなく初夏から咲くもの、チョコレートの香りがするものなど、多様な「コスモス」があります。公園や道ばたで見つけたときは、どのような品種か考えてみるのも楽しいかもしれません。

TOP 画像/(c)Shutterstock.com

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