【目次】
・スイートピーの花言葉
・色ごとのスイートピーの花言葉
・スイートピーの名前の由来は？
・スイートピーの基本情報
・種類
・最後に
スイートピーの花言葉
まずは「スイートピー」全般の花言葉を紹介しましょう。「門出」や「別離」が代表的な花言葉で、そのほかにも、「優しい思い出」、「ほのかな喜び」、「永遠の喜び」もあります。なお、「門出」と「別離」という花言葉は、「スイートピー」の花が、飛び立っていく蝶のような形をしていることからつけられたそうです。「スイートピー」は、こうした花言葉があることから、転職や異動、卒業などお別れのときに「門出」を祝う花として、よく贈られています。
「スイートピー」の英語の花言葉は、日本語の花言葉と同じものが多く、別れに関連する「departure（門出）」や「good-bye（さようなら）」、「tender memory（優しい思い出）」。そのほか、「delicate pleasure（ほのかな喜び）」と「blissful pleasure（至福の喜び）」もあります。
色ごとのスイートピーの花言葉
「スイートピー」の花言葉には、別れに関するものが多くありました。色ごとに花言葉は違うのでしょうか。ここからは、「スイートピー」の色別の花言葉を紹介していきますね。
ピンクのスイートピーの花言葉
ピンクの「スイートピー」の花言葉は、「優美」、「繊細」、「恋の楽しみ」です。女性らしいピンク色のイメージぴったりの「優美」や「繊細」のほか、ピンク色は恋愛のイメージもあるので、この花言葉がつけられたのでしょう。
赤のスイートピーの花言葉
歌手・松田聖子さんの曲「赤いスイートピー」が大ヒットしたため、「スイートピー」といえば、赤色を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、赤い「スイートピー」の花言葉には、色別の花言葉はないようです。そのため、「スイートピー」全般の花言葉と同じで、「門出」や「優しい思い出」、「永遠の喜び」が赤い「スイートピー」の花言葉にあたります。
白のスイートピーの花言葉
白の「スイートピー」の花言葉は、「ほのかな喜び」です。清純なイメージなので、控えめで謙虚な印象を与える「ほのかな」という言葉がついたのかもしれませんね。ちなみに、白の「スイートピー」は、結婚式のブーケにもよく使われています。
黄のスイートピーの花言葉
黄色の「スイートピー」の花言葉は、「判断力」、「分別」です。一般的に黄色は明るいため、人の目をひく色。そのため、信号機や立ち入り禁止など、人に注意を促すときの色として使われることが多いですよね。こうした特性から、「判断力」や「分別」といった花言葉がついたのかもしれません。
青のスイートピーの花言葉
青の「スイートピー」の花言葉は、特にありません。そのため、赤い「スイートピー」と同様、「スイートピー」全般の花言葉をチェックしてみてくださいね。
紫のスイートピーの花言葉
紫の「スイートピー」の花言葉は、「永遠の喜び」。白の「スイートピー」が「ほのかな喜び」であるのに対し、紫の花言葉は「永遠の喜び」です。上品で大人っぽい印象の紫の「スイートピー」は、歳上の女性への贈りものにぴったりですね。
スイートピーの名前の由来は？
次に「スイートピー」の名前の由来を見ていきましょう。「スイートピー」は、英語の名前をそのままカタカナにしたものです。甘いを意味する「sweet」と、豆を意味する「pea」から成り立っています。「スイートピー」は、甘い香りを放つため、この名前がつけられたようです。ちなみに、「スイートピー」は名前に「豆」がついているものの、豆には毒性が強いあるため、食べられませんので、注意してくださいね。
また、和名では「麝香連理草（ジャコウレンリソウ）」や「麝香豌豆（ジャコウエンドウ）」、「香豌豆（カオリエンドウ）」などと呼ばれます。難しい漢字の「麝香連理草（ジャコウレンリソウ）」ですが、「麝香（ジャコウ）」とは、香水などに使われるムスクのこと。いずれも、「スイートピー」の持つ香りの良さからつけられた名前です。
スイートピーの基本情報
「スイートピー」は、イタリアのシチリア島が原産のマメ科の植物です。開花するのは一般的には、4〜5月頃で、ひらめく蝶のような形の花びらを咲かせるのが特徴。春に咲く品種が主ですが、夏に咲く品種、冬に咲く品種、ガーデン用に向く背丈の低い矮性品種、切り花に向く背丈の高い高性品種など、さまざまなものがつくられています。
いまでは、世界中で親しまれている「スイートピー」ですが、最初に発見されたのは17世紀のシチリア島。その後イギリスに渡り、品種改良が始められました。なお、「スイートピー」が流行したのには、イギリス国王エドワード7世の妃・アレクサンドラ王妃が「スイートピー」をこよなく愛したことがきっかけといわれています。アレクサンドラ王妃は、晩餐会や式典などで「スイートピー」をよく飾ったため、「スイートピー」の品種改良がより進み、多様な種類の「スイートピー」が生まれたのです。
外国で生まれた「スイートピー」が日本に入ってきたのは、江戸時代の末期。さきほども説明しましたが、このときに花の香りの良さをとって、「麝香連理草（ジャコウレンリソウ）」や「香豌豆（カオリエンドウ）」といった和名がつけられました。
ちなみに、1月21日は「スイートピーの日」というのを知っていますか？ 「スイートピー」の花びらは3種類に分けられ、それぞれ1枚、2枚、1枚で成り立っていることから、「1・2・1」の1月21日に制定されました。また、この時期の「スイートピー」は香りが高く、一年のうちでも旬の時期であることから、この日が選ばれたのだそうです。
種類
現在はさまざまな種類が見られる「スイートピー」。その数は世界で100種以上あるとされています。ここでは、春咲き品種、夏咲き品種、冬咲き品種に分けて種類を紹介します。
＜春咲き品種＞コンテナスイートピーシリーズ
「スイートピー」で一般的な、4〜6月頃に開花する春先き品種です。背丈の低い矮性品種で、ガーデン用として親しまれています。一般的な「スイートピー」は支柱などにつるを絡ませて成長しますが、「コンテナスイートピー」は自由につるを伸ばすことができる品種。香りが強く、3cmほどの小ぶりな花をたくさん咲かせるようすが特徴的で、可愛らしい印象の花です。
＜夏咲き品種＞ロイヤルシリーズ
花の直径が4〜6cmほどの大輪を咲かせる品種です。大きな花は華やかで豪華な印象を与えるため、切り花としてもよく使われています。
＜冬咲き品種＞リップルシリーズ
スプレーを吹きかけたようなグラデーションが美しい吹きかけ模様と、縁取りされた花びらが特徴の品種です。ピンクや青、紫などさまざまな色がつくられており、観賞用の切り花として栽培されていることが多いようですね。
最後に
ピンクやオレンジ、紫などカラフルに色づき、ひらひらとしたフリルのような花びらが可愛らしい「スイートピー」。「門出」という花言葉もさることながら、飛び立つ蝶のような姿は、転職や卒業などで新たな人生を迎える人を応援してくれるような花です。また、甘い香りがするのも特徴なので、自宅で切り花として楽しんでみるのも良いですよ。
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