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「ネモフィラ」ってどんな花?

春になると、青く可憐な花を咲かせる「ネモフィラ」。日本各地の植物園で見られる一面の「ネモフィラ」畑は観光スポットとしても人気です。植物の中でも珍しい青色の花を咲かせる「ネモフィラ」は、元々北アメリカ原産。ムラサキ科の一年草で、横に広がって咲く習性があります。
一般的に淡い青色のイメージがありますが、中には純白や黒紫色の花が咲く種類も。花の色がまるで幼児の目のように美しいため、英語では「baby-blue-eyes」と呼ばれます。日本では「瑠璃唐草(るりからくさ)」といい、大正時代のはじめに渡来したといわれています。1月28日、2月21日、4月7日の誕生花です。
「ネモフィラ」の花言葉とは?

続いて、「ネモフィラ」の花言葉を紹介します。花言葉には怖い意味が含まれていることがありますが、「ネモフィラ」に関してはネガティブなイメージのものはありません。青いネモフィラには「どこでも成功する」「可憐」「あなたを許す」。白いネモフィラには「成功」。黒いネモフィラには、「荘厳」「愛国心」という花言葉があります。本項では、定番の青い「ネモフィラ」の花言葉について詳しく紹介していきます。
どこでも成功する
まず1つ目は、「どこでも成功する」。「ネモフィラ」は北アメリカ原産の植物ですが、のちにヨーロッパへ渡りました。そこでもかわいらしい花の姿が人気となり、徐々に根づいていったそう。このことから英語の花言葉で、「success everywhere(どこでも成功する)」がつけられたとされています。
可憐
2つ目の花言葉は「可憐」。これは、「ネモフィラ」の花姿を由来としています。地面の低いところで小さい花が群れて咲く様子からは、どこか控えめな愛らしさが感じられますよね。
あなたを許す
3つ目の「あなたを許す」という花言葉は、ギリシア神話が由来です。その昔、ある男性が「ネモフィラ」という名の女性に恋をしました。彼はどうしても彼女と結婚したいと思い、「彼女と結婚できるなら死んでも構わない」と神に誓ったのです。すると神はその願いを聞き入れ、2人は結ばれましたが…その途端に男性は死んでしまいました。
ひとり取り残された「ネモフィラ」は、男性を追って冥界の門へ向かいました。しかし、冥界は死者しか行けない場所のため、夫に会うことができません。泣き続ける「ネモフィラ」を哀れに思った神プルトンは、彼女の姿を一輪の青い花に変えたのでした。この悲恋物語から「あなたを許す」という花言葉が生まれたそうです。
「ネモフィラ」の育て方
「ネモフィラ」といえば〝植物園で見る花〟とのイメージがあるかもしれませんが、ガーデニングで楽しむこともできますよ。背が低いぶん横に広がる習性があるため、鉢や花壇の縁から溢れるように咲かせると見事です。
タネを9月から11月中旬までの秋頃にまくと、春に開花します。日当たりがよく冷涼な気候を好むため、風通しのいい場所に植えてあげましょう。また、移植には弱いので鉢や花壇に直まきするか、ポットで育苗してから適切な場所に植えると安心です。
「ネモフィラ」の種類

「ネモフィラ」といえば淡い青色が定番ですが、白や黒紫色といった種類もあります。うまく組み合わせて寄せ植えをしてみると、華やかな庭が演出できますよ。園芸用として手に入りやすい、おすすめの品種を紹介します。
インシグニスブルー
「ネモフィラ」の代表的な品種である「インシグニスブルー」。花びらの周りが青く、中心部がくっきりと白いのが特徴です。「ネモフィラ」の名所・茨城県ひたちなか海浜公園では、丘一面に咲く「インシグニスブルー」を鑑賞することができますよ。流通量が多いため、園芸店やホームセンターでも購入しやすい品種です。
ペニーブラック
黒紫色の花びらの周りが白く縁取られた「ペニーブラック」。可憐な「インシグニスブルー」とは違い、シックで個性的な雰囲気が感じられます。花壇や寄せ植えで、差し色として使うと効果的でしょう。
ネモフィラマクラータ
北アメリカ原産の、「ネモフィラマクラータ」。白い花びらの先に青紫色の斑点が5つ入っています。その花姿から別名「ファイブスポット」と呼ばれることも。単色の花と一緒に植えることで、いいアクセントになりますよ。
ネモフィラスノーストーム
白い「ネモフィラ」である「ネモフィラスノーストーム」。別名を「ネモフィラ・メンジェシー・アトマリア」といいます。純白の花びらに、細かい黒紫色の斑点が散りばめられているのが特徴です。上品で爽やかな印象のある品種ですね。
「ネモフィラ」の名所はどこ?

近年SNSなどでは、一面青色の「ネモフィラ」畑が絶景として紹介され話題となっています。春のお花見といえば桜が定番ですが、たまには「ネモフィラ」を見に出かけてみてはいかがでしょうか? ということで、関東と関西の人気スポットを2ヶ所紹介します。
国営ひたち海浜公園
「ネモフィラ」が見られる名所として有名なのが、茨城県にある「国営ひたち海浜公園」。毎年4月中旬から5月上旬頃になると、約450万本の「ネモフィラ」が丘一面に咲き誇ります。澄みわたる空と青い「ネモフィラ」畑が溶け合う姿はまさに絶景! 「ネモフィラ」ブルーを心ゆくまで堪能できるスポットです。
大阪まいしまシーサイドパーク
関西の「ネモフィラ」の名所といえば、「大阪まいしまシーサイドパーク」。毎年4月に「ネモフィラ」祭が開かれているのですが、2025年は大阪・関西万博のため開催中止とのこと。
ここでは「ネモフィラ」と同じ敷地に桜並木とチューリップが咲いているため、時期が合えばコラボレーションも楽しめます。期間中は「ネモフィラ」祭限定のスイーツやオリジナルグッズも販売されているそうです。2026年に改めて開催予定とのことなので、そのときを楽しみに待ちたいですね。
眺めて、育てて、ネモフィラを楽しもう
春になると、淡い青色の花を咲かせる「ネモフィラ」。実は、白色や班入りの品種があることを初めて知った方も多いのではないでしょうか? たくさんの種類がある花の中でも、青色の花をたくさん咲かせるのは「ネモフィラ」ならでは。青空とのコントラストからは、春らしい清々しさを感じることができそうです。花壇や庭植えにも適しているので、お気に入りを見つけて寄せ植えしてみると楽しみ方が広がりますよ。
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