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2024.08.13

「キンモクセイ」の花言葉とは? 由来や見頃、三大香木などを詳しく紹介

秋になるとオレンジ色の花を咲かせる「キンモクセイ(金木犀)」。可憐な花と甘い香りが人気の植物です。「キンモクセイ」の香水も最近はよく見かけますね。今回は、そんな「キンモクセイ」の基本情報や名前の由来、花言葉などを詳しく解説します。

「キンモクセイ」ってどんな花?

秋の道を歩いていると、ふわりと香る「キンモクセイ(金木犀)」の花。香りが良いだけでなく、オレンジ色の小さな花を咲かせることもあり、庭木や街路樹としても人気があります。今回は、多くの人に愛される花の基本情報や、名前の由来、花言葉について、詳しくみていきましょう!

「キンモクセイ」の特徴や見頃

オレンジ色のキンモクセイ
(c)Shutterstock.com

さっそく、「キンモクセイ」の基本情報について紹介します。馴染みのある花木だからこそ、特徴や見頃を知っておくと、日常会話のネタとして盛り上がるのではないでしょうか?

特徴

「キンモクセイ」は、モクセイ科モクセイ属。秋の初めごろ、少し涼しくなりはじめると花を咲かせます。枝はよく分岐し、成長すると高さ4メートルほどに。原産地は中国の南部といわれ、別名「丹桂」「桂花」とも呼ばれます。

見頃

「キンモクセイ」の花が咲くのは、9月から10月ごろが多いようです。花が咲く時期に特に強い芳香を漂わせます。ただし、「キンモクセイ」の開花時期は一週間ほどと短いため、特有の甘い香りを楽しめるのもそう長くはありません。

「キンモクセイ」の名前の由来

根元に落ちているキンモクセイ
(c)Shutterstock.com

和名の「キンモクセイ」は、漢字で書くと「金木犀」です。漢字も言葉の響きも、花のかたちと香りにぴったりで美しいですよね。英名と学名では「Othmanthus(オスマンサス)」といいますが、それぞれどのような由来なのでしょうか。

学名と英名

まずは、「キンモクセイ」の学名から。「キンモクセイ」の学名は、「Osmanthus fragrance Lour var. aurantiacus」といい、なかなか馴染みがありませんね。「キンモクセイ」の香りがメインの香水では、「Osmanthus」と表記されることもあるため、覚えておいて損はないのではないでしょうか。

ちなみに、「Osmanthus」とは、ギリシア語の「osme(香り)」と「anthos(花)」が由来といわれています。

和名

「キンモクセイ」は、「ギンモクセイ」の花が白色であることに対して、オレンジ色の花を咲かせることから、このような名前が付けられたのだとか。白とオレンジ色を銀色と金色に対比させるなんて、とてもロマンチックに感じませんか? 他にも、「キンモクセイ」の樹皮が動物の犀(サイ)の皮膚に似ているところからこのような名前になったという説もあるようです。

「キンモクセイ」の花言葉

緑の葉とオレンジのキンモクセイ
(c)Shutterstock.com

続いては、「キンモクセイ」の花言葉について紹介します。「キンモクセイ」は、魅惑的な甘い香りから「誘惑」や「陶酔」などの花言葉もあるといわれており、そこから「キンモクセイには、怖い花言葉がある」といわれることも。

しかし、これらの怖い花言葉は、「キンモクセイ」の魅惑的な香りによって人々の間で生み出された花言葉のようなので、あまり真に受けすぎずに「キンモクセイ」と親しんでみてくださいね。

「謙遜」「真実」「気高い」

「キンモクセイ」の花言葉は、「謙遜」「真実」「気高い」です。強い芳香のかげでささやかに咲く控えめな花の様子から、これらの花言葉が名付けられたといわれています。

「キンモクセイ」の活用方法

白っぽいキンモクセイ
(c)Shutterstock.com

香りのよい「キンモクセイ」は、日常生活で私たちを楽しませてくれます。それだけでなく、「キンモクセイ」は、古くから薬用として私たちの生活に根差していたようです。どのような楽しみ方や効果があるのか紹介します。

香水や入浴剤

「キンモクセイ」は、香水や入浴剤のフレーバーとして非常に人気が高いです。「キンモクセイ」には、「β-イオノン」と呼ばれるリラックス効果のある成分が含まれているといわれています。そのため、香水や入浴剤、ボディークリームなどのケア用品に用いられることが多いです。

桂花茶

「キンモクセイ」の花を乾燥させたお茶を「桂花茶(ケイカチャ)」といいます。「桂花茶」は中国が発祥で、そのまま煎じて飲むだけでなく烏龍茶などに混ぜて飲んでもおいしいのだそう。

生薬

「キンモクセイ」には、生薬としての効果も期待できます。胃炎や低血圧症、不眠症に効果があるようです。「キンモクセイ」の花を日陰干しで乾燥させてつくります。

使用する際には、乾燥させた「キンモクセイ」の花30~50グラムに対して、焼酎を1.8リットルほどを注ぎ、約3ヶ月寝かせたものをお湯に溶かして飲むのだそうです。

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「三大香木」とは?

白とピンクのキンモクセイ
(c)Shutterstock.com

「キンモクセイ」といえば、なんといってもくどくない甘い香りが特徴。そんなキンモクセイが含まれる「三大香木(さんだいこうぼく)」という言葉を知っていますか?

「三大香木」とは、とても良い香りがすることで有名な3種類の樹木のことを指します。

春、夏、秋に花を咲かせるので、それぞれの季節で香りを楽しめるのが嬉しいポイント。春は「沈丁花(ジンチョウゲ)」、夏は「梔子(クチナシ)」、そして秋が「金木犀(キンモクセイ)」です。

最後に、「キンモクセイ」以外の2種類の香木について紹介しましょう。

1:「ジンチョウゲ」

「ジンチョウゲ」は、外側がピンク色、内側が白色の小さな花びらがたくさん集まった可憐な花を春に咲かせます。「沈丁花」という名前の由来は、その香りと花のかたちにあるのだそう。

「ジンチョウゲ」の香りは、香木の一種である「沈香(ジンコウ)」に似ているとか。そのため、「沈丁花」の「沈」は、「沈香」に由来しているようです。そして、花の形が「丁子(チョウジ・クローブ)」に似ていることから、このような名前で呼ばれるようになったといわれています。

2:「クチナシ」

「クチナシ」は、大きな花びらが特徴的で、秋になるとオレンジ色の実をつけます。熟しても開かないこの実の様子から、「口が開かない」つまり「クチナシ」と呼ばれるようになったようです。

ちなみに、「クチナシ」の花言葉は「優雅」。ゆったりとした大きな花びらにふさわしい花言葉ですよね。また、「とても幸せです」という花言葉も持っており、海外では男性が女性に「クチナシ」の花をプレゼントしてパーティーに誘うのだとか。

最後に

今回は、「キンモクセイ」の特徴や花言葉、そして活用方法などを詳しく紹介しました。ただ甘いだけではない独特の「キンモクセイ」の香りが一番好きという人も少なくないはず。誰もが知っている「キンモクセイ」だからこそ、「キンモクセイ」に関するうんちくを知っていると、いざという時に役立つかもしれません。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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