「可成り」という表記は、あまり見かけないかもしれませんね。ひらがなの「かなり」と同じ意味を持ちます。この記事では、ビジネスやフォーマルな場面での適切な言い換え表現を紹介していきましょう。
「可成り」の読み方と意味は?
「可成り」は「かなり」と読みます。辞書で定義を確認しましょう。
か‐なり【可成り/可×也】
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
《許し認める意の「可なり」から》
一[形動][文][ナリ]相当の程度まで行っているさま。また、相当の程度以上に達しているさま。「―な収入がある」「―な数にのぼる」
二[副]極端ではないが、並の程度を超えているさま。思ったより以上に。相当。「今日は―人が出ている」「―酔っているようだ」
「可成り」は、「可也」とも書きますが、ひらがなで書くのが一般的ですね。平均を超えた程度を表す際に使われます。

「可成り」の言い換え表現
ビジネスシーンやフォーマルな場面で、「可成り」の言い換え表現を知っていると役に立ちます。状況に応じて言葉を使い分けることができれば、表現の幅も広がるでしょう。
ビジネスシーンでの言い換え表現
ビジネスの場では、「可成り」という言葉がカジュアルに受け止められてしまうことがあります。特に正式な文書やメールでは「相当」と言い換えるといいでしょう。
例えば、計画の進捗状況を説明する際に「可成りの努力が必要です」を「相当な努力が必要です」と言い換えることで、伝わるニュアンスがより明確になるのではないでしょうか。
論文やレポートでの言い換え表現
論文やレポートの文章では、曖昧な表現を避け、論理的かつ正確に述べることが求められます。「可成り」という表現は、物事の程度を「非常に」「とても」「大変」ほどは強くないですが、平均以上であることを示す場合に使われます。
論文やレポートでこの表現を用いる際には、「相当」や「平均以上の」といった言い換えを用いると、より正確で明確な表現になるでしょう。例えば「可成りの影響を与えた」という文章は、「相当の影響を与えた」や「平均以上の影響を与えた」とすることで、読み手に対して内容を明確に伝えることができます。

「かなり」の英語表現
英語で「かなり」を表現する場合も、使う場面によって言葉を選ぶ必要があります。特にビジネスや学術的な場面では適切な表現を使うことが求められます。
“rather”
“rather”は「可成り」とか「随分」という意味を持ち、「予想以上に」という含みがあります。例えば“The task was rather difficult.”(その作業はかなり難しかった。)と表現することで、予想を超える難しさを強調できます。

“fairly”
“fairly”は形容詞や副詞句を伴って「可成り」という意味を持ちます。“fairly”は特に望ましいことに用いられますよ。例えば“The project is fairly successful.”(このプロジェクトは可成り成功しています。)といった表現ができます。
“pretty”
“pretty”はカジュアルな言い回しとして使われることが多く、「可成りの」「相当な」という意味を持ちますが、ビジネス文書ではあまり適しません。口語での表現や友人との会話で使われることが一般的です。
例えば“The presentation was pretty good.”(プレゼンテーションはかなりよかった。)といった使い方がされます。
参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)
最後に
「可成り」を場面に合わせて適切に言い換えることで、より洗練された表現が可能になります。特にビジネスや学術的な場面での言葉選びは重要です。英語表現も理解しておくことで、国際的なコミュニケーションにおいても役立つでしょう。
TOP画像/(c) Adobe Stock