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WORK

2025.05.11

「尽力いたします」を正しく使うには? 失礼にならない類語もチェック!

「尽力いたします」は、全力を尽くして物事に取り組む意味の「尽力(じんりょく)」と“する”の謙譲語である「いたします」を組み合わせた敬語です。主に目上の人に対して自分が努力する意志を示すときに用いるフレーズとして、ビジネスシーンで使われています。しかし誤って使うと白々しさを感じさせることもあるため、正しい使い方を心得ておきましょう。

並木まき

「尽力いたします」の正しい使い方は?

(c)Adobe Stock

「尽力いたします」は、相手に対して「精一杯努力します!」と謙虚に伝える表現です。よく使われる場面別に正しい用法をチェックしましょう。

♦︎仕事やプロジェクトに関する決意表明

仕事やプロジェクトのメンバーに選ばれたときに、自身の決意を表す表現として用いられます。
「このプロジェクトの成功に向けて、尽力いたします」や「お客様にご満足いただけるよう、尽力いたします」などは、これから努力をしていく意思を伝える定型句でもあります。

♦︎依頼を引き受けたときの返答

仕事の依頼があって、それを引き受けたときの返答でもよく使われるフレーズです。
「ご期待に応えられるよう尽力いたします」や「お役に立てるよう尽力いたしますので、よろしくお願いいたします」といった使い方が一般的です。

♦︎会社や組織の発展に貢献する意志を示す

具体的な“何か”に対してではなく、今後の発展に貢献していく意思を表す際にも使われるフレーズです。
「会社の成長に向けて尽力いたします」などと、ビジネスシーンでは“頑張ります”の言い換えとして用いられるのも一般的です。

「尽力いたします」を使う場合の注意点

(c)Adobe Stock

「尽力いたします」は丁寧な敬語表現ですが、相手との関係性や場面によっては不適切なケースもあります。
典型的な注意点を解説します。

♦︎目上の人の行動には使わない

「尽力」は、自分や目下の者の行動について表現する言葉なので、目上の人の努力を表現するには不適切です。
たとえば「社長が尽力されました」や「先生が尽力してくださいました」といった使い方はNG。敬うべき相手の努力や頑張りには用いることのできない言葉だと覚えておきましょう。

♦︎自信過剰な言い方に聞こえそうなときは使わない

「尽力いたします」は丁寧な言葉ではありますが、場面によっては自己を過信しているように受け取られるリスクもあります。
たとえば「このプロジェクトは私が尽力いたしますので、お任せください!」などと用いてしまうと、自信過剰で謙虚さに欠ける発言だと受け取られやすく、失礼な印象を醸す場合も。
「微力ながら尽力いたします」や「精一杯尽力いたします」といった使い方なら問題がなくても、前後の言葉次第で自意識過剰にも聞こえる点には注意しましょう。

♦︎カジュアルな会話では使わない

「尽力いたします」はフォーマル寄りな表現ですので、相手との関係性によっては違和感を生じさせるフレーズでもあります。
敬語にもTPOがあるため、過剰な敬語を乱用すると教養に欠ける印象も醸しかねません。
たとえば、先輩から「明日までに書類の提出、よろしくね」などとフランクに話しかけられたシーンで「本件について尽力いたします!」などと返してしまうと、不自然な印象を与えます。

「尽力いたします」の言い換え・類語はある?

歓迎の様子
(c)AdobeStock

「尽力いたします」には、いくつかの類似表現があります。
言い換えに適している場面別に解説します。

♦︎「ご期待に添える(られる)よう努力いたします」

「努力します」というニュアンスをビジネスシーンで丁寧に伝えたいときには「尽力いたします」の代わりに「ご期待に添えるよう努力いたします」も使えます。
「尽力いたします」ではやや堅い印象を強めてしまいそうな場面や、フォーマルすぎる表現になってしまうときにはシンプルかつソフト表現が好まれやすいでしょう。

♦︎「努めてまいります」

柔らかさを重視したい会話では「尽力いたします」の代わりに「努めてまいります」と言い換えればスマートです。
ビジネスシーンであれば「お役に立てるよう努めてまいります」などと用いることができ、堅苦しくなりすぎずに丁寧な印象を与えられます。

♦︎「最善を尽くします」

「尽力いたします」には“本気で頑張る”といった意味合いも含むので、全力を尽くす決意を伝えたい場面なら「最善を尽くします」と言い換えられます。
ビジネスシーンであれば「最善を尽くしますので、よろしくお願いいたします」などと用いるのが一般的です。

「尽力いたします」は自分が関与するシーンで使う言葉

「尽力いたします」は自分が努力をするさまを表現するフレーズです。そのため、使えるのは自分が関与するシーンや話題、事柄に限られます。
ビジネスシーンやフォーマルな場面でよく使われる表現ではありますが、使い方を誤ると不自然な印象を与えるだけでなく失礼にあたる場合もあるために注意して使いましょう。

TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき

並木まき

ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

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