「強面(こわもて)」という言葉を聞いたことはありますか? 一見すると怖そうな印象から使われる表現のように思えますが、実際にはどのような意味を持ち、どのように使われるのでしょうか。芸能人やファッションに関連して使われることも多いため、その特徴を掘り下げていきましょう。
強面とはどんな顔を指すのか?
まずは「強面」とはどのような顔を指すのか、確認していきましょう。

強面の読み方と意味
「強面」は「こわもて」と読みます。辞書での定義を確認しましょう。
こわもて〔こはもて〕【▽強▽面/怖▽面】
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
[名・形動]《「こわおもて」の音変化》こわい顔つきで他人をおびやかすこと。相手に対して強い態度に出ること。「―に意見をする」
「彼の―なるをいと稚(おさな)しと軽しめたるように」〈紅葉・金色夜叉〉
「強面」は、見た目や態度が厳しく、威圧感を与える様子を表現する言葉です。
強面俳優とは? 人気俳優の例と特徴
「強面俳優」と称される人は、映画やドラマで迫力ある存在感を放つ俳優を指すことが多いでしょう。彼らはその独特の風貌や演技力で視聴者に強い印象を与えます。
50代・60代・70代の強面俳優
50代、60代、70代の俳優の中には、渋みや貫禄を持つ「強面」として知られる方々が多くいます。例えば、國村隼(くにむら・じゅん)さんはその鋭い眼差しと重厚な演技で知られています。柄本明(えもと・あきら)さんは独特の存在感と幅広い役柄をこなす実力派です。
遠藤憲一(えんどう・けんいち)さんは強面ながらもユーモラスな役柄も演じ分ける柔軟性が魅力。小日向文世(こひなた・ふみよ)さんは穏やかな表情の中に秘めた迫力ある演技が光ります。
「強面俳優」は、その外見だけでなく、内面から滲み出る迫力や存在感で作品に深みを与える存在です。彼らの演技は視聴者に強い印象を残し、物語をより魅力的に彩ります。
若手の強面俳優
若手俳優の中でも「強面」として注目を集める人物は少なくありません。例えば、本郷奏多(ほんごう・かなた)さんは独特の存在感と鋭い目つきで、ミステリアスな役柄を見事に演じることが多いです。彼のクールな外見とは裏腹に、バラエティ番組などで見せる柔らかい一面も魅力の一つといえるでしょう。
新田真剣佑(あらた・まっけんゆう)さんは、端正な顔立ちと鋭い視線で多くのファンを引きつけています。眞栄田郷敦(まえだ・ごうどん)さんは、シャープな顔立ちと作品に深みを与える演技で評価されることが多いでしょう。
彼らは、強面としての印象を持ちながらも、それだけにとどまらない幅広い演技力を持っています。クールでシリアスな役柄から、意外なキャラクターまで演じ分けることで、ファンを惹きつけ続けています。

強面に見えるメガネとは?
ファッションとしての「強面スタイル」は、メガネ選びにも影響を与えます。強面に見えるメガネの特徴を紹介していきましょう。
強面に見えるメガネの特徴
強面に見えるメガネの特徴として、以下の点が挙げられます。
・フレームのデザイン
太めで直線的なフレームは、顔の印象を引き締め、強さを演出します。
・カラー
黒やダークカラーのフレームは、特に顔全体を引き締める効果があり、強面に見えやすいとされています。
・形状
スクエア型やウェリントン型など、シャープなデザインが好まれる傾向があります。
上記のような特徴を持つメガネを選ぶことで、強面の印象を作り出すことができますよ。

強面の類語・言い換え表現
「強面」と似た意味を持つ言葉もいくつか存在します。それぞれの違いを理解して使い分けることで、表現に幅が出るでしょう。
威圧的
「威圧的」という言葉は、他人に対して威圧的な雰囲気を持つ人物のことを指します。意図的に威圧感を与える場合にも使われることが多いでしょう。
恐ろしい顔
「強面」をよりシンプルに表現した言い方です。危険を感じるような怖さを感じるときに使われるでしょう。
a tough look
強面を英語で表現したいときは“a tough look”を使うといいでしょう。
まとめ
強面に見られることを逆手に取って魅力的に演出することで、ファッションの幅を広げることもできるかもしれませんね。
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