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2025.03.11

由来は試験!?「圧巻」とは? 意味・由来・正しい使い方をわかりやすく解説

「圧巻(あっかん)」とは、「何かの中で最も優れた部分」や「特に印象的で人を感動させる場面」を指します。この記事では、「圧巻」の意味や正しい使い方、由来、言い換え表現、例文、類語、英語表現を紹介します。

「圧巻」という言葉は、感動的な場面や素晴らしい演技、壮大な景色など、さまざまな状況で使われる表現です。しかし、本来の意味や正しい使い方を知っている人は少ないかもしれません。そこで、この記事では、「圧巻」の意味や由来、適切な使い方について詳しく解説していきます。

「圧巻」とは? 意味と由来を確認

まずは「圧巻」の意味と由来から確認していきましょう。

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(c) Adobe Stock

「圧巻」の意味

「圧巻」は「あっかん」と読みます。辞書での定義を見ていきましょう。

あっ‐かん〔‐クワン〕【圧巻】
《「巻」は、昔の中国の官吏登用試験の答案。最優等者のものをいちばん上にのせたところから》書物の中で最もすぐれた詩文。作中最もすぐれた部分。転じて、全体の中で、最もすぐれた部分。出色(しゅっしょく)。「恋人との別離の場面は―だ」

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「圧巻」は、何かの中で最も優れた部分や、特に印象的で人を感動させる場面を指します。文学や芸術作品の中で最も輝く部分に使われるほか、スポーツや演技、風景など、人々の心を強く動かすものにも使われますよ。

「圧巻」の故事成語としての由来

「圧巻」という言葉の由来は、中国の官吏登用試験である科挙にあります。科挙では、受験者の答案を評価し、特に優れたものを最後に巻物の上に置いたことから、「最も優れたもの」という意味で「圧巻」という言葉が生まれました。

「圧巻される」は誤用? 正しい使い方と適切な言い換え表現

「圧巻される」という表現を耳にすることがありますが、これは正しい日本語ではありません。「圧巻」は名詞であり、動詞として使うのは不自然です。では、どのように表現すれば適切なのでしょうか? 以下で考えていきましょう。

「圧巻される」は間違い?

「圧巻」は「全体の中で最も優れたもの」を指す名詞です。そのため、「圧巻される」というようには使いません。適切な使い方としては、「圧巻だった」「圧巻の○○」といった表現でしょう。

例えば、「彼の演技に圧巻された」ではなく、「彼の演技は圧巻だった」とするのが自然な表現です。

「圧巻される」の適切な言い換え表現

「圧巻される」と言いたい場面では、「感動する」「圧倒される」「息をのむ」といった表現を使うと、自然な日本語になります。

例えば、
「彼の演技に圧巻された」 → 「彼の演技に圧倒された」
「試合の展開に圧巻された」 → 「試合の展開に息をのんだ」

このように、文脈に合った適切な言葉に置き換えることで、違和感のない表現になります。

「圧巻」を使った表現と例文

「圧巻」は、「圧巻の○○」という形で使われることが多く、特に演技やパフォーマンス、景色など、強い印象を残すものに対して用いられます。感動や驚きを伴う場面で使用されることが一般的です。具体的な例文を見ていきましょう。

「彼のステージは、観客全員を引き込む圧巻のパフォーマンスだった」

「圧巻のパフォーマンス」は、スポーツ、音楽、舞台などで、観客を魅了するほど素晴らしい演技や演奏を指します。強いインパクトを与える場面でよく使われる表現です。

「彼女の繊細な表現力は見事で、映画のクライマックスはまさに圧巻の演技だった」

俳優の演技が特に優れており、視聴者の心を動かす場面に使われる表現です。映画やドラマの感動的なシーンを表す際に適しています。

「展望台から見た夜景は、まさに圧巻の景色だった」

「圧巻の景色」は、自然や建築物など、目を見張るほど美しい風景を指します。夜景や雄大な山々、壮大な建造物など、迫力のある光景に対して使われますよ。

夜景
(c) Adobe Stock

「圧巻」の類語・言い換え表現

「圧巻」と同じような意味を持つ言葉を知っておくと、場面に応じた適切な表現が選べるようになります。それぞれの言葉の意味を理解し、使い分けられるようにしたいですね。

傑出(けっしゅつ)

「傑出」は、多くのものの中で特に優れていることを意味します。「圧巻」と同様に、ある分野で飛び抜けた才能や実績を持つものに対して使われますが、「傑出」は特に個人の能力や才能を強調する場合に適しているでしょう。

例文:彼の研究成果は、同分野の中でも傑出していた。

出色(しゅっしょく)

「出色」は、目立って優れていることを意味します。際立って目立つときに使われますよ。

例文:彼女のプレゼンは、会議の中でも出色の出来栄えだった。

壮観(そうかん)

「壮観」は、スケールが大きく、迫力のある光景に対して使われます。「圧巻」が人の行動やパフォーマンスに使われるのに対し、「壮観」は主に自然や建築物など視覚的に迫力があるものに使われる傾向がありますよ。

例文:広大な草原に広がる朝焼けの光景は壮観だった。

草原 朝焼け
(c) Adobe Stock

「圧巻」の英語表現

「圧巻」を英語で表現する際には、文脈に応じて適切な単語を選ぶことが重要です。日本語の「圧巻」は「最も優れた部分」や「最も印象的な場面」を指しますが、そのニュアンスに合う英語表現はいくつかあります。

the best part

「the best part」 は、「最高の部分」を指す表現です。「圧巻」と同じように、映画や舞台、プレゼンテーションなどで、特に印象に残る部分を説明する際に使われます。

例文:The best part of the movie was the emotional reunion scene.
(映画の圧巻は、感動的な再会のシーンだった。)

the highlight

「the highlight」 は、「最も注目すべき部分」や「特に印象的な場面」を指します。イベントや試合、パフォーマンスなどで、最も盛り上がる場面を表現するのに適しているでしょう。

例文:
The encore performance was the highlight of the concert.
(アンコールの演奏は、圧巻だった。)

参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)

最後に

「圧巻」という言葉は、中国の科挙試験に由来し、もともとは最も優れた答案を示す言葉でした。そこから転じて、現代ではスポーツや演技、芸術、景色など、特に印象的で人々の記憶に残るものを表現する際に広く使われています。

この言葉の背景を理解し、適切な場面で使うことで、表現に深みを持たせることができます。「圧巻」という言葉が持つ力を活かし、より魅力的な文章や会話に役立ててみてはいかがでしょうか。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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