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2025.02.08

「雪洞」なんと読む?「ゆきどう」ではありません。登山の必需品からひな祭りの飾りまで徹底解説!

「雪洞」には、2通りの意味があります。「せつどう」と読む場合は「雪を掘って作られるシェルター」、「ぼんぼり」と読む場合は「ひな祭りの飾りの小型照明」を指します。この記事では、「雪洞」のそれぞれの意味や雪山での活用法、貯蔵技術、ひな祭りでの役割を紹介します。

「雪洞(※読み方は後述します)」という言葉には、異なる二つの意味があります。登山や雪山で使われるシェルターとしての「雪洞」と、ひな祭りの飾りとして知られる「雪洞」です。どちらも生活や文化に深く関わるものですが、それぞれの背景や用途を理解することで、より有意義に活用できるかもしれません。

この記事では、それぞれの読み方と特徴、そして活用方法について紹介します。

「雪洞」とは? 読み方と意味をわかりやすく解説

「雪洞」は、主に2つの意味で使われます。まずは読み方と意味を説明していきましょう。それぞれの用途を正しく理解することで、場面に応じた使い方ができますよ。

PC作業中 女性
(c) Adobe Stock

登山や雪山で使われる「雪洞」の読み方と意味とは?

登山や雪山で使われる「雪洞」は、「せつどう」と読みます。辞書で意味を確認しましょう。

せつ‐どう【雪洞】
積雪期登山の際、露営のため雪の斜面に掘ってつくる穴。

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

雪洞(せつどう)とは、雪を掘って作られるシェルターのことを指します。冬山登山や雪山での遭難時に活用されますよ。

ひな祭りに使われる「雪洞」の読み方と意味とは?

登山や雪山で使われる「雪洞」は、「ぼんぼり」と読みます。辞書で意味を確認しましょう。

ぼんぼり【雪=洞】
1 灯をともす部分の周囲に紙または絹張りのおおいをつけた手燭(てしょく)・燭台。また、柄と台座をつけた小さい行灯(あんどん)。せっとう。
2 茶炉などに用いる、紙張りのおおい。せっとう。
3 近世の宮廷使用の扇で、中啓より上部の外側の開きがやや狭いもの。中浮(ちゅううけ)。
4 耳の垢(あか)をとる道具。柄をつけて頭部を羽で飾ったもの。

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

雪洞(ぼんぼり)とは、ひな祭りの装飾品として使われる小型の照明を指します。「せっとう」とも読みますよ。

雪洞(せつどう)を使った雪山での活用法

雪山では、気象条件が急変することが多く、安全な避難場所を確保することが重要です。雪洞(せつどう)は、雪を掘って作られるシェルターで、外気よりも温度が安定し、風や寒さをしのぐことができます。そのため、登山者にとっては緊急時の避難場所として、また計画的な宿泊施設としても活用されています。

雪洞泊とは? 安全な作り方とポイント

雪洞泊に適した場所の選び方と作り方について紹介します。

【雪洞泊に適した場所の選び方】
・積雪が十分にあり、雪崩の危険が少ない斜面を選ぶ。
・風向きを考慮し、吹き溜まりや低地を避ける。
・落石や雪崩のリスクがある場所は避けることが大切。

【基本的な作り方】
1.積雪が十分な場所に横穴を掘る。
2.数人が入れる広さを確保しながら、天井の高さを調整する。
3.換気口を確保し、内部の二酸化炭素がこもらないようにする。
4.入口は低くし、内部の暖気が逃げにくい設計にする。

雪洞 かまくら
(c) Adobe Stock

雪洞を作るときに注意すべきこと

雪洞を作る際、特に注意すべきことをまとめました。

・換気を確保する重要性
雪洞内は外気よりも温度が高くなるため、炊事や呼吸による酸素の消費されます。入口付近や天井に小さな換気穴を開け、こまめに換気をチェックすることが重要です。

・雪崩の危険を避けるためのポイント
雪崩が発生しやすい急斜面には作らないようにしましょう。特に天候が荒れているときは、積雪の変化に注意を払いながら設営します。

参考:『日本大百科全書』(小学館)、『世界大百科事典』(平凡社)

雪洞を活用した貯蔵技術とは?

雪を利用した貯蔵庫は、世界各地で活用されており、食品や酒の保存に役立っています。電力を使わずに低温環境を維持できるため、環境負荷を抑えた冷却方法としても注目されています。

雪洞貯蔵とは? 環境に優しい冷却システム

雪洞の内部は外気温よりも安定した温度を維持でき、食品や飲料の品質を保つのに適しています。例えば日本酒の貯蔵にも雪洞が活用されていますよ。熟成により、まろやかな味わいが生まれることもあるようです。

「雪洞(ぼんぼり)」の歴史とひな祭りでの役割

ひな祭りで飾られる「雪洞(ぼんぼり)」は、日本の伝統美を象徴する灯火具の一つです。優しい光が透けるその姿には、古くからの風情が感じられます。時代とともに形や用途が変化しながらも、現在もなお大切に受け継がれています。

ぼんぼり
(c) Adobe Stock

雪洞(ぼんぼり)の歴史と由来

「雪洞」は、もともと座敷に備えられたり、室内や手元をほのかに照らす照明器具として使用されていました。蝋燭の発達普及を考えると、江戸時代中期頃から使われていたのではないでしょうか。

その後、ひな人形を飾る際の装飾灯としても取り入れられ、現在のひな祭りの飾りの一部として定着したと考えられます。

参考:『日本大百科全書』(小学館)、『国史大辞典』(吉川弘文館)

「雪洞」という名前の由来

「雪洞(ぼんぼり)」の名称は、「ほんのり」という言葉が転じたものといわれています。紙や薄布で覆われた火袋から透ける柔らかな光が、まさに「ほんのり」とした印象を与えたことに由来しています。

最後に

「雪洞」は、自然環境の中での避難場所としても、伝統文化の一部としても活用される言葉です。また、エコな貯蔵庫としての可能性も秘めていますね。それぞれの意味を知ることで、より多くの場面で生かせるのではないでしょうか。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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