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2024.08.14

ラテラルシンキングとは? 仕事と日常で活かす賢い思考法

「ラテラルシンキング」とは、従来の常識にとらわれず、新しい視点や方法で問題に取り組む思考法のこと。本記事では、ラテラルシンキングのメリットや学ぶ方法などを解説します。

日々の仕事や生活で「もっと柔軟な考え方ができたらいいのに」と思ったことはありませんか? そんな時に役立つのが「ラテラルシンキング」です。この考え方を身につけることで、今までの固定観念を打破し、新たな視点で問題解決ができるようになりますよ。

本記事では、ラテラルシンキングの基本から実践方法までを分かりやすく紹介します。

ラテラルシンキングって何? その魅力を探る

「ラテラルシンキング」という言葉を聞いたことがありますか? これは、垂直的な論理思考とは異なり、水平的に広がる柔軟な思考法を指します。特にビジネスシーンでの問題解決や、新しいアイデアを生み出すために非常に有効です。

考える男性
(c) Adobe Stock

どんな思考法? 垂直思考と水平思考

垂直的な論理思考とは、既存の知識や論理に基づいて、順序立てて進める問題解決の方法です。たとえば、数学の問題を解くときに、公式や定理を使ってステップバイステップで答えにたどり着くような、一貫性と論理性を重視する考え方です。

一方、水平思考とは、既存の知識や固定観念にとらわれず、新しい視点やアイデアを広げる柔軟な考え方です。問題解決の際に、通常とは異なる視点や方法を取り入れることで、革新的な解決策を見つけることを目指します。

たとえば、商品の売上が伸び悩んでいるとします。一般的には広告キャンペーンを強化することが考えられますが、ラテラルシンキングを活用して、異なるアプローチすることもできますよ。例えば、顧客に対して商品を使ったユニークな使用法を提案するキャンペーンを実施することが挙げられます。

シンプルに解説!ラテラルシンキングの意味とメリット

ラテラルシンキング(水平思考)とは、従来の常識や枠組みにとらわれず、新しい視点や方法で問題に取り組む思考法です。例えば、みんなが「この方法しかない」と思い込んでいる問題に対して、「他の方法も試してみよう」と考えることで、意外な解決策が見つかることがあります。

身近なシチュエーションを、例にあげて説明することにします。ある朝、あなたは苺ジャムの瓶のふたが開かず困っているとします。普通なら、蓋をお湯で温めて膨張させる方法を試します。しかし、それでも開かない場合、どうするでしょうか?

そこで活用するのが、ラテラルシンキング。 ゴム手袋を使って滑りにくくする方法を思いつきます。この新しいアプローチによって、トーストに苺ジャムを乗せて食べることができるわけです。

ラテラルシンキングを用いることで、私たちにどのようなメリットがあるのでしょうか? 分かりやすくまとめてみました。

1.革新的な解決策を見つける
ラテラルシンキングは、固定観念にとらわれず、創造的な方法で問題を解決する力を養います。たとえば、誰もが予想し得なかった斬新なアプローチで、従来のやり方では解決できなかった問題にアプローチできるようになります。

2.アイデアの幅が広がる
この思考法を用いると、様々な視点から問題を考える習慣がつきます。その結果、多様な選択肢を検討できるようになり、従来の枠にとらわれない新しい発想が生まれやすくなります。

3.チームワークの向上
異なるアイデアを尊重し合うことで、チーム内のコミュニケーションが活性化します。ラテラルシンキングを取り入れることで、メンバー全員が自由に意見を出し合い、協力して解決策を見つけることができます。

ラテラルシンキングは、日常生活やビジネスの場面での効果が期待できます。何か問題に直面したときは、この柔軟な思考法を試してみてください。意外な発見や成功に繋がるかもしれません。

メモ
(c) Adobe Stock

気楽に学べる! ラテラルシンキング

ラテラルシンキングを学ぶことは難しくありません。日常生活の中で少しずつ取り入れることで、自然と身につけることができるでしょう。ここでは、ラテラルシンキングの学び方を紹介します。

ラテラルシンキングは、どうやって学ぶ?

ラテラルシンキングを学ぶ具体的な方法を、ステップバイステップで詳しく説明します。

1.日常の問題に「なぜ?」と問いかける
身近な問題に対して、まずは「なぜ?」を繰り返し問いかけてみましょう。たとえば、業務でのトラブルや課題に対して「なぜこの方法を使っているのか?」「なぜこの方法ではうまくいかないのか?」と自問することで、見落としていた原因や新しい視点に気づくことができます。

2.逆転の発想を試す
常識や習慣を、あえて逆にして考えてみる練習をしましょう。たとえば、「どうすれば売上が下がるか?」と考えた後、その逆を行うことで、従来の方法では見えなかった改善点を見つけることができます。

3.連想ゲームで発想を広げる
何か一つのキーワードを元に、それに関連する言葉やアイデアを次々と連想してみましょう。たとえば、「りんご」と聞いたら、「果物」「赤」「健康」「ニュートンの万有引力の法則」などを連想し、そこから新しいアイデアを広げていきます。

4.アイデアをブレインストーミングする
一人でもグループでもいいので、制限を設けずに思いついたアイデアを全て出してみましょう。質よりも量を重視し、出てきたアイデアを批判せずにまずはリストアップします。その中から新しい視点や解決策を見つけることができます。

5.関連書籍やセミナーに参加する
ラテラルシンキングに関する書籍やセミナーに参加することで、理論と実践の両方を学ぶことができます。おすすめの書籍としては、エドワード・デ・ボノの『水平思考のすすめ』や、トニー・ブザンの『マインドマップ』などがあります。

6.マインドマップを活用する
マインドマップを使って、中心のテーマから関連するアイデアを広げていく練習をしましょう。視覚的にアイデアを整理することで、新しいつながりや発見がしやすくなります。

ラテラルシンキングは、簡単に身につくものではないようです。日々の生活や仕事で意識的に取り入れ、練習を重ねることで、徐々に柔軟な思考力を養うことができます。ぜひ、紹介した方法を試してみてください。

(c) Adobe Stock

知っておきたい! ラテラルシンキングとクリティカルシンキングの違い

ラテラルシンキングとクリティカルシンキングは、どちらも重要な思考法ですが、適切に使い分けることが大切です。それぞれの違いと、どのような場面で使うべきかを理解することにしましょう。

比べてみよう! クリティカルシンキングとの違い

クリティカルシンキングとラテラルシンキングは、どちらも問題解決に役立つ思考法ですが、そのアプローチは異なります。クリティカルシンキング(批判的思考)とは、問題を論理的かつ体系的に分析する能力です。この思考法では、次のようなステップを踏みます。

1.問題を明確にする:何が問題なのかを具体的に定義します。

2.情報を収集する:問題に関連するデータや情報を集めます。

3.分析と評価:集めた情報を論理的に分析し、信頼性を評価します。

4.結論を出す:最も合理的な解決策を導き出します。

例: ビジネスの売上が下がっている場合、クリティカルシンキングでは、売上データを細かく分析し、どの製品やサービスが売れていないか、原因を特定し、具体的な改善策を講じます。

両者の違いを簡単にまとめておきます。両者の違いをしっかりと理解しておきましょう。

・クリティカルシンキング
 - 論理的で体系的な分析
 - 問題を細分化して解決
 - データと証拠に基づく判断

・ラテラルシンキング
 - 創造的で柔軟な発想
 - 問題を広い視点で捉える
 - 新しいアイデアや視点を取り入れる

両者をバランスよく使って効果的な問題解決!

効果的な問題解決には、クリティカルシンキングとラテラルシンキングの両方をバランスよく使うことが重要です。まずは、クリティカルシンキングで問題を明確にし、論理的に分析します。そして、ラテラルシンキングで新しい視点やアイデアを取り入れ、創造的な解決策を見つけます。これにより、問題に対するアプローチが多角的になり、問題への対処と解決の可能が高まることになるでしょう。

最後に

ラテラルシンキングは、日常生活やビジネスの中で柔軟な発想を促し、新しいアイデアを生み出すための強力なツールです。固定観念にとらわれず、広い視野で物事を考えることで、チャンスは広がることでしょう。まずは、日常の小さな問題からラテラルシンキングを試してみてください。たとえば、出勤ルートを変えてみるなど、小さな変化を取り入れることから始めてみてはいかがでしょう?

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