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2024.08.01

知っておきたい「オープンイノベーション」|概要やメリットなどを紹介

ビジネスで注目される「オープンイノベーション」は、国内外の異業種間交流や提携によって、イノベーションを生み出すことを指します。今回の記事では、オープンイノベーションについて、概要やメリットを調べてみました。

オープンイノベーションとは

「オープンイノベーション」を事業に活用する企業が増えているといわれます。この言葉を、職場で見聞きしたことがある人もいるかもしれません。しかし、オープンイノベーションの意味や、なぜ注目されているのかを知らない人も多いでしょう。

今回はオープンイノベーションについて、注目される背景や導入のメリット、デメリットを紹介します。私たちの生活や働き方、仕事などを大きく変えるかもしれないオープンイノベーションについて見ていきましょう。まずは意味を紹介します。

(c) Adobe Stock

辞書で意味を確認

「オープンイノベーション」について辞書で調べてみました。

オープン‐イノベーション【open innovation】
新技術・新製品の開発に際して、組織の枠組みを超え、広く知識・技術の結集を図ること。一例として、産学官連携プロジェクトや異業種交流プロジェクト、大企業とベンチャー企業による共同研究などが挙げられる。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

オープンイノベーションは、自社以外の企業や機関などが持つ知識や技術、アイデアを活用し、新しい発想を生み出すことにつなげることを意味します。

オープンイノベーションは、2003年、ハーバード・ビジネス・スクールの助教授だったチェスブロー氏(Henry William Chesbrough)によって提唱された概念です。

オープンイノベーションは、社会全体に利益をもたらすことができる革新的なイノベーションを生み出す可能性を秘めているといえるでしょう。

オープンイノベーションの目的とは

オープンイノベーションにはどのような目的があるのでしょうか? 2つ紹介します。

外部連携で大きな成果を出す

近年、技術や製品などの研究開発では、急速なグローバル化が進んでいます。市場が変化するスピードは速まる一方で、企業間競争は激化しています。これにより、企業はこれまで以上にスピード感を持ち、新たな価値を提供することが求められるようになりました。

しかし、予算も人員も削減の傾向が強く、研究や改革に制限が出るケースが増えているといわれます。この影響もあり、自社ですべてを調達、創出するのは無理が生じるようになりました。

現状から脱却するには、外部の組織や企業のリソースを取り込みながら、イノベーションを創出することが重要です。技術革新が一定のレベルで止まるのを避けるためには、オープンイノベーションが欠かせないといえるでしょう。

組織の枠組みを超えて、新しい価値を生み出す

近い未来さえ予測が難しい時代に突入したといわれる今、自社内でのみのイノベーションでは、多様化するニーズを満たすことが難しくなっています。

たとえば、スマートフォン。スマートフォンに搭載される技術は多種多様です。電話(通話)、データ通信、カメラ、それらをコントールする機能、音楽の再生、撮影機能、計算機など、スマートフォンが1台あれば、あらゆることができます。これらに加え、さらに新しいことを求められるわけですが、そのニーズを1社のみで満たすのは、きわめて困難です。

それを解決する可能性を持つのが、オープンイノベーションです。組織や企業の枠組みを超え、自社内外のイノベーション要素を掛け合わせることで、新しい価値の創出につなげることができます。

(c) Adobe Stock

クローズドイノベーションについて

オープンイノベーションと対極にあるのが「クローズドイノベーション」です。この言葉についても意味を紹介します。

意味

クローズドイノベーションは、自社内でのみイノベーションを推進することを意味します。社内で優秀な人材を確保し、イノベーションを社内完結させるのです。

クローズドイノベーションは、従来の日本企業の特徴です。すべての取り組みを自社で完結させるため、技術やノウハウの外部流出を避けることができるのがメリットとされます。また、イノベーションを実現できれば、生じる利益はすべて自社が獲得できます。

一方で、開発そのものが閉鎖的になることや、イノベーションが一定のレベルで止まってしまうことなどが懸念点と考えられています。

オープンイノベーションのメリット

ここからはオープンイノベーションのメリットを紹介します。

(c) Adobe Stock

時間とコストを削減できる

オープンイノベーションの大きなメリットになるのが、事業推進の促進です。自社のみのリソースで事業を推進しようとすると、新しいアイデアが生まれにくくなります。無理が生じると、場合によっては事業断念につながるかもしれません。

しかし、オープンイノベーションによって外部のリソースを入れることで、効率的に事業を進めることができます。結果、時間やコストの削減にもなり、短期間でのイノベーション実現を可能にするケースもあるでしょう。

ニーズ発見につながる

オープンイノベーションで外部の組織や企業のリソースを入れることにより、取り入れることができる情報量が増えます。それにより、さまざまなニーズを発見することが容易になる可能性があります。

自社だけではできなかったイノベーションを実現

新規事業立ち上げや、実績のないジャンルへ参入する場合、事業基盤が整っていることはあまりありません。特に、ベンチャー企業やスタートアップ企業は、リソースが不足していることがほとんどです。

オープンイノベーションによって、国内外から人材や技術、ノウハウを確保できれば、自社だけではできなかったイノベーションを実現できます。これまでに思いつかなかったアイデアや技術を取り入れることができると、事業促進に大きな成果をもたらすでしょう。

オープンイノベーションの課題

ここからはオープンイノベーションの課題を紹介します。課題とされるのは次のことです。

・情報漏洩のリスク
外部と協力するため、技術やアイデアにかんする情報漏洩のリスクがあります。

・内部からの反対
内部の他部署などからオープンイノベーションを反対される可能性があります。

・利益率が低下しやすい
外部組織や企業と協働するため、利益が生じても独占することができず、状況によっては利益率が低下しやすいというリスクがあります。

最後に

オープンイノベーションは、民間企業だけでなく行政でも進められています。地域が持つ課題に対して、民間企業とともに解決することを目指し、推進しています。オープンイノベーションは、私たちの生活を変える可能性があります。それを踏まえ、オープンイノベーションについて把握しておきたいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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