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2024.08.15

先手必勝の意味とは? 言葉の由来や使い方、よく似た言葉をわかりやすく解説

先手必勝とは、勝負の場面で相手よりも先に攻撃すれば必ず勝てる状況という意味です。勝負や戦いに限らず、何かを始めるときには、いち早く取り組むことが成功する秘訣であることを表しています。本記事では、先手必勝の意味や言葉の由来、例文を紹介します。

先手必勝とは?

先手必勝は「せんてひっしょう」と読み、将棋や囲碁などのボードゲームが言葉の由来となっています。

ここでは、先手必勝の意味や言葉の由来をみていきましょう。

将棋や囲碁などが言葉の由来

先手必勝とは、戦いの局面で相手よりも先に攻撃を仕掛ければ、必ず勝てる状況という意味です。先手必勝の「先手」は相手よりも先に戦いを始め、出鼻をくじいて局面を有利にすることを指します。

せんて‐ひっしょう
勝負事で、先手を取れば必ず勝てる状況であること。

出典:小学館 デジタル大辞泉

言葉の由来は、将棋や囲碁などのボードゲームです。これらのボードゲームでは、対戦する2人について先に攻撃する「先手」と後に攻撃する「後手」という呼び方があり、先手の方が勝つ確率が高いことから、先手必勝という言葉が生まれたとされています。

先手必勝は単に勝負事に「勝つ」だけでなく、より広く「成功する」という意味で使われる傾向がみられます。

囲碁
(c)AdobeStock

先んずれば人を制すと同義

先手必勝は、ことわざの「先んずれば人を制す(さきんずればひとをせいす)」とほぼ同じ意味です。何事も先手を取ることで有利な立場に立てることを表しています。

「先んずれば人を制す」は、古代中国の歴史書である「史記・項羽本紀」が由来とされることわざです。秦の始皇帝が亡くなったあとに各地で反乱を起こった際、会稽郡の長官であった殷通(いんとう)が項梁(こうりょう)に対して、挙兵して都へ攻め入ることを促すために伝えた「先んずれば即ち人を制し、遅れれば人に制せられる」という言葉が由来とされています。

先手必勝の使い方・例文

先手必勝の正しい使い方は、例文をみて確認しましょう。

・プロジェクトを成功させるためには、先手必勝を心がけて計画を進めなければならない

・先手必勝を座右の銘にしている彼は、何事も思い立ったらすぐに行動するようにしている

・新しく出たゲームの必勝法は先制攻撃を仕掛けることにあるため、先手必勝の精神で挑まなければならない

・ビジネスでは先手必勝がうまくいくとは限らず、後手に回った方が成功するケースもある

先手必勝の類義語・言い換え表現

先手必勝には、「先んずれば人を制す」のほかにも似たような言葉があります。代表的な類義語・言い換え表現に、次のような言葉があげられます。

・機先を制す(きせんをせいす)
・早いもの勝ち(はやいものがち)

それぞれの意味や例文をみていきましょう。

山頂で旗を掴んでいる人のイラスト
(c)AdobeStock

機先を制す

「機先を制す」とは、相手より先に行動し、その計画や気勢をくじくことです。機先とは物事が起きる直前という意味で、相手が事を起こそうとする直前にそれを察知し、いちはやく行動を起こすことを指します。

いちはやく先手を打つことで、相手より有利な位置に立てるという意味で、「相手より先に行動すれば有利に立てる」という先手必勝と似た意味合いの言葉です。

〈例文〉
・甲子園の決勝は、初回に機先を制して大量点をとったチームが最後まで逃げ切り、勝利をつかんだ
・機先を制して他社よりも価格を下げる決断をした結果、多くの顧客を獲得できた

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早い者勝ち

「早い者勝ち」とは、人より先に行動した者がより多くの利益を得るという意味です。時間やスピードが重視され、競争の激しいシーンで使われます。先着順で手に入るものやセールなどの「売り言葉」としてもよく使われる言葉です。

〈例文〉
・コンサートのチケットは抽選ではなく先着順とされたため、早い者勝ちという結果になった
・早い者勝ちとはいえ、徹夜までして並ぶのは周囲の迷惑になるのでやめた方がいい

先手必勝の対義語

先手必勝の対義語は、「急がない方がいい」という内容の言葉が該当するでしょう。おもに、次のような対義語があげられます。

・後手に回る(ごてにまわる)
・急いては事を仕損じる(せいてはことをしそんじる)

ここでは、先手必勝の対義語について、意味や例文を解説します。

吹き出しマークが書かれたカラフルなブロックの写真
(c) Adobe Stock

後手に回る

「後手に回る」とは、他者に先を越されたり先に攻められたりして主導権を握られ、受け身の立場になることです。問題やトラブルが起こってから対処するやり方を指すこともあり、災害や事故などへの対応が遅れるときにも使われます。

先手必勝と同じくボーダーゲームに由来し、先手・後手の「後手」の立場をたとえた言葉です。ほかに、「後手後手になる」「後手になる」と表現する場合も。

「後手に回る」はスポーツや勝負事のほか、仕事や人間関係など、さまざまな場面で使われます。慎重に行動したり気遣いをしたりして行動したことが裏目に出て、結果的には遅れをとってしまったときに使われることが多いでしょう。

〈例文〉
・問題が起きたあとの対応が遅く、すべてが後手に回ってしまったことが批判されている
・彼はやることなすことが後手に回ってしまっている

急いては事を仕損じる

「急いては事を仕損じる」とは、あせるとかえって失敗しやすく、急いで行ったことが無駄になるという意味です。急ぐときほど落ち着いて冷静に行動するべきであるという教訓が含まれています。

まず先に攻撃を仕掛ける方がよいという意味の先手必勝とは、対極にある言葉といえるでしょう。

〈例文〉
・急いては事を仕損じるにならないよう、何事もよく確認してから行動するようにしてください
・ 急いては事を仕損じるという教訓を忘れず、計画を立てて慎重に案件を進めていった結果、プロジェクトは無事に成功した

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先手必勝は勝負事が由来の言葉

先手必勝は将棋や囲碁で先に指す方の「先手」が由来の言葉で、相手よりも先に攻撃すれば必ず勝てる状況という意味の言葉です。戦いの場面だけでなく、何事も早く取り組むことで有利になるという意味が込められています。同じような意味で、「先んずれば人を制す」ということわざもあります。

類義語には「機先を制す」「早い者勝ち」などがあり、対義語には「後手に回る」「急いては事を仕損じる」があげられます。一緒に覚えておけば、シーンに合わせて上手に使い分けができるでしょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock

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