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2024.07.27

「決裁」とは? 「承認」「決済」との違いやビジネスシーンで役立つ決裁プロセスまでわかりやすく解説

「決裁」とは、権限を持っている上位者が、部下の提出した案の可否を決めることを指します。この記事では、「決裁」の意味から、「承認」や「決済」との違いを紹介します。

ビジネスシーンでよく耳にする、「決裁」。会議やメールなどで頻繁に使われますが、明確な意味を、しっかり理解しているでしょうか? 「決裁と承認の違いは?」と聞かれたら、少々難しいですよね…。

この記事では、そんな「決裁」についてわかりやすく解説します。これを読めば、あなたも自信を持って「決裁」を使いこなせるようになると思いますよ。

決裁とは? ビジネスに必須の知識

まずは「決裁」の意味について、辞書で確認していきましょう。さらに似ている言葉「承認」とはどう違うのかを解説します。

(c) Adobe Stock

決裁の基本とその意味

「決裁」を辞書で調べると、以下のように出てきました。

けっ‐さい【決裁】
[名](スル)権限を持っている上位者が、部下の提出した案の可否を決めること。「―を仰ぐ」「書類を―する」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「決裁」とは、上司や管理職が部下から提出された企画や提案の可否を決めることを指すことだとわかりました。

例を挙げるのであれば、新しいプロジェクトの立ち上げや予算の承認など、重要な決定を行うときに使われますね。簡単にいうと、「会社の大事な意思決定を行うプロセス」のことです。

決裁と承認、何が違うの?

では、「決裁」と「承認」はどう違うの? と聞かれたら、少々難しいですね…。しかし、似ているようで、「決裁」と「承認」は少し違います。

「承認」の意味も辞書で確認しておきましょう。

しょう‐にん【承認】
[名](スル)

1 そのことが正当または事実であると認めること。「相手の所有権を―する」
2 よしとして、認め許すこと。聞き入れること。「知事の―を得て認可される」
3 国家・政府・交戦団体などの国際法上の地位を認めること。「国連に―された国」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

ビジネスで使われるときは、1と2の意味が多いでしょう。「決裁」と似ているのは、2の意味です。どう違うのか、解説します。

「決裁」は最終的な判断をくだす行為です。一方、「承認」はその判断の一部として位置付けられます。つまり、「承認」は「決裁」の中に含まれる行為だといえます。

最終的に決裁が下りることで、正式にプロジェクトや提案が進められるということです。

決裁と決済の違いも理解しよう

「決裁」と「決済」は同音異義語ですが、意味が異なります。「決裁」は意思決定のプロセスですが、「決済」は金銭の支払いを指します。

プロジェクトの実行許可を得るのが決裁で、そのプロジェクトの費用を支払うのが決済だと覚えると、わかりやすいですね。

知っておきたい言葉、「決裁権」

「決裁権」についても確認していきましょう。

(c) Adobe Stock

決裁権って何? その重要性とは

決裁権とは、文字通り、「提案された事項について、決裁を行う権限」のことです。この権限は通常、上司や管理職、役員などに与えられます。裏を返せば、決裁権を持つ人は、会社の重要な意思決定に責任を持たなければならないということですね。

そのため、決裁権者は会社の方向性や戦略に大きな影響を与える存在だといえます。

会社での決裁権の役割とは?

会社における決裁権者は、重要な提案や企画の判断をし、決定するということがわかりました。

具体的な例を挙げて考えてみましょう。たとえば、新しいマーケティングキャンペーンを実施するとします。そのとき、決裁権を持っているのはマーケティング部長が多いでしょう。

つまり、マーケティング部長が新しいマーケティングキャンペーンの決裁を行うことで、プロジェクトが正式に進行するということです。

決裁プロセスをマスターしよう

「決裁」についての理解を深めるために、決裁プロセスを確認していきましょう。

決裁の流れを簡単に解説

決裁のプロセスは以下のような流れでおこなわれます。

提案の作成:担当者が提案書や企画書を作成。
上司への提出:担当者が作った提案書や企画書を、上司や決裁権者に提出。
精査と判断:上司が内容を精査し、可否を決める。
決裁の承認:承認が下りた場合、プロジェクトが正式に進行します。

効果的な決裁文書の作成と提出方法

効果的な決裁文書を作成するためには、以下のポイントに注意しましょう:

明確な目的と背景:提案の目的や背景を明確に記述します。
具体的な内容と詳細:具体的な計画や詳細を記載し、実現可能性を示します。
コストと利益の見積もり:コストと期待される利益を明示します。
リスクと対策:潜在的なリスクとその対策を記述します。
提出の際は、上司が判断しやすいように簡潔でわかりやすい文書を心がけましょう。

会社での決裁権者の具体例

例えば、営業部の部長が新しい営業戦略の決裁を行う場合、彼らの判断によって戦略の実行が決まります。また、経理部長が予算の決裁を行うことで、会社の資金の使い方が決定されます。このように、決裁権者は各部署の重要な意思決定を担っています。

「決裁」という言葉の使い方を例文で紹介

「決裁」という言葉は、ビジネスシーンでも頻繁に登場します。会話の中でどう表現するのかを例文とともに確認しておきましょう。

例文:新製品の開発計画について、部長に決裁を仰(あお)いでいます。

例文が表すのは、新企画の提案を提出し、部長に当否を判断してもらっているということです。「仰ぐ」には、「請う」という意味があります。つまり「求めている」ということですね。

「決裁を仰ぐ」という表現はよく使われます。「決裁を請う」ともいいますね。

例文:新しいマーケティング戦略の決裁が下(お)りました。

例文が表すのは、新しいマーケティング戦略の可否が決裁権者によって決められたということですね。この場合の「下りる」には、「目上の人などから指示が与えられる」という意味があります。

(c) Adobe Stock

最後に

「決裁」について基本的な知識をしっかりと理解することで、ビジネスシーンでのコミュニケーションがスムーズになるということがわかりましたね。決裁のプロセスを把握しておくことで、上司や同僚との連携もスムーズになると思います。ぜひ、日々の業務に役立ててくださいね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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