みなさん、SNSで大流行している「猫ミーム」をご存知でしょうか? 一度は見かけたことがあるという方もいるかもしれません。本記事では猫ミームについて、またその人気の秘密について見ていきましょう。
猫ミームってなに?
若者の間では知らない人はいないほど、注目されている猫ミーム。まずは猫ミームとは何か、解説していきますね。
猫ミームとは、猫を素材として使用したネタ動画のこと。猫ミームの「ミーム」は英語の「meme」に由来するカタカナ語で、インターネット上で人から人に伝えられ増殖していく画像や動画などのネタを意味します。猫ミームに出てくる主なキャラクターは猫ですが、最近はヤギや犬など他の動物も登場しているのを見かけることも多くなりました。
私たちが経験した出来事や日常生活でのあるあるなどを、猫の素材を使って再現したおもしろ動画のことを「猫ミーム」と呼んでいます。
最近はInstagramやYouTube、X、TikTokなどあらゆるSNSツールで猫ミームを見かけますね。その特徴は、どれもショート動画であること、印象的なBGMや効果音がついていること、猫やヤギなどの動物のみが登場することなどが挙げられるでしょう。人ではなく、動物が私たちの日常生活を再現しているというのがこれまでのミームとは違う新たなスタイルですね。
猫ミームがヒットしている理由とは?
TikTokやInstagramのショート動画は元々人気でしたが、なぜ特に猫ミームが注目されるようになったのでしょうか? ここでは、猫ミームの魅力について見ていきましょう。
1: 元々猫の画像が人気だった
実は猫ミームが流行る以前から、すでに猫の切り抜き画像がSNS上で話題となっていました。宇宙の背景に目を丸くした猫が写っている「宇宙猫」や、ヘルメットをかぶった猫が「ヨシ!」と言っている「仕事猫」を見たことはありませんか? XやInstagramでは、猫のショート動画が流行る前から、このように猫の素材を使った画像が人気だったのです。そのため、猫ミームも人々の間で浸透しやすかったのではないでしょうか。
2:猫が人間の日常を再現するユニークさ
実際に動画を見たことのある人は分かると思いますが、題材にされるエピソードは非常に共感性の高い内容です。私たちが普段経験する他愛もないストーリーを、猫やヤギが表現する。そのギャップこそが猫ミームの面白いポイントでしょう。
3:猫が登場することで癒しになる
登場する猫は言葉を喋らず、動きや表情で気持ちを表現するため、それが可愛らしいと人気を呼んでいます。例えば「彼女に振られた時」「教師に説教された時」などのネガティブなシーンを再現するにしても、猫の素材を使うことでシリアスな雰囲気が薄れますよね。
4:顔出しをしなくていい
猫ミームが流行している理由のひとつには、顔出しをしなくてもバズる動画を作ることができる、という点が挙げられます。また、アンチコメントがつきにくいというメリットもあるでしょう。先ほども述べたように、猫を登場キャラクターとすることで癒し効果があるため、批判的なコメントがつきにくく、動画を作成している側も嫌な気分にならずに済むのです。
5:中毒性のある編集
猫ミームには、一度聞いたら癖になるような、印象的なBGMが使われています。他にも、面白い猫の動きや特徴的な文字のフォント、笑ってしまうような猫やヤギの鳴き声など、さまざまな工夫がされており、見ていて飽きずに楽しめるでしょう。
猫ミームに使われる素材
若者の間でブームとなっている猫ミームですが、最近は動画を見るだけでなく、作る人も増えているのだとか。ここでは動画作成に使われる素材について解説していきます。
猫ミームの素材はTikTokやXで手に入れることができます。猫ミームの動画を見てみると、内容によって、背景が家だったり学校だったりと変化しているのが分かるでしょう。よって、猫の素材は背景と合成できるように、グリーンバックあるいはブルーバックの素材が使用されています。だいたい猫の動きや表情は限られているものの、使う音楽や背景によって、多種多様なストーリが展開されているのでワクワクしますね。
背景の画像は、インターネットで検索して出てくるフリー素材を使う人が多いでしょう。
誰でも簡単に作れる、猫ミームの作り方
最後に、猫ミーム作成の手順を見ていきましょう。誰でも簡単に作ることができるので、皆さんもぜひ試してみてくださいね。
1:動画編集アプリを入れる
まずは、動画編集アプリを用意しましょう。合成機能や音楽追加機能など、猫ミームを作るにあたって必要な機能がすでに搭載されている「Inshot」や「CapCut」がおすすめです。「Inshot」は逆再生やボイス変更など、様々な機能が搭載されており、多様な使い方ができるアプリと言えるでしょう。また、「CapCut」は用意されているテンプレートが多く、初心者の方でも簡単にクオリティの高い動画を作ることができますよ。
2:猫の素材と背景画像を集める
SNS上で猫の素材や背景画像を検索し、ダウンロードします。あとは先ほど紹介した動画編集アプリで合成し、素材を繋げると、一通りの動画が完成!
3:テキストやアニメーションを追加する
クスッと笑える猫ミームの特徴は、テキストが面白いこと。素材の猫は言葉を喋らず、動きや表情だけが変わるので、テキストで猫の感情をより分かりやすくします。他にも「数日後…」や「一方その頃…」など、場面を切り換える役割としても、テキストは欠かせません。アニメーションで動きをつけると、よりインパクトがあって面白いでしょう。
4:BGMや効果音を追加する
猫ミームのBGMとしてよく耳にするのは『Dubidubidu』『My Happy Song』でしょう。このBGMと一緒に踊る猫を、それぞれ「チピチピチャパチャパ猫」「ハッピーハッピー猫」と名付けて呼んだりもします。『Dubidubidu』は、チリの女性歌手・Christell(クリステル)さんが5歳のときに歌った曲だそう。リズミカルで中毒性のあるポップな曲調が特徴的です。『My Happy Song』は童謡のような、明るく楽観的なメロディーが印象的ですね。
最近では、すでにBGM付きの猫の素材をダウンロードできるようです。あとは、猫があたかも喋っているかのような効果音や鳴き声などを、お好みで追加すると良いでしょう。
最後に
猫で人間の日常を再現するという、ユニークな発想がヒットした猫ミーム。疲れている時に見ると、クスッと笑えて癒されます。まだ猫ミームを見たことがないという方は、ぜひ一度検索してみてくださいね。
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