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【100人に聞いた】人は顔よりも声から忘れるのは本当?
※アンケートは20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
20~30代の女性100人に「人は顔よりも声から忘れると思う?」と質問したところ、思う…66.4% 思わない…33.6%との結果となりました。
今回のアンケートでは、全体の6割以上が思うと回答し、「人は顔よりも声から忘れると思う」に同意する女性が多いようでした。
そもそも人の記憶は薄れゆくもの
楽しかった思い出や、ためになった経験、大切な人との出会いなど、生きていく上で覚えておきたい記憶はたくさんあります。そういった物事や出来事を覚えておくために必要なのが「記憶力」です。まずは、「記憶力」の言葉の意味からおさらいしてみましょう。
「記憶力」の意味
「記憶力」とは、言葉の通り「物事や過去の経験を覚えておく能力」のことです。一般的には、過去の経験や物事を保持、再生することを「記憶」と呼びます。
人の「記憶」は、「時間や空間など個人の生活史的な記憶」「一般常識や概念的な知識の記憶」「社会的な出来事の記憶」の三分野に分けることができると言われており、意識や知能などの心的な機能によって「記憶」が行われているのだとか。
「記憶」は、心理学や神経科学、臨床医学など多数の分野において研究されている事象でもあります。脳内の海馬と側頭葉、乳頭体と視床の内側が「記憶」と深くかかわっていると言われています。
脳が「忘れる」メカニズムは?
人の記憶や忘却に大きな役割を担っているのが、脳の中にある「海馬」。「海馬」とは、簡単に言うと、「記憶の整理をする」場所のことです。
人は、毎日膨大な量の情報を意識せずに処理しています。それをすべて記憶していては、いつかパンクしてしまいます。そこで「海馬」が、必要な情報と不必要な情報を整理して記憶するように働きかけるのです。
つまり、海馬によって記憶が整理され、そこで不必要と判断された情報は忘れるように指示が出され、人の記憶から取り除かれるのです。このような脳の仕組みだけでいうと、嫌なことを「海馬」に不必要と判断させられれば忘れられるというメカニズムになります。
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声を覚えているほど元彼を忘れられない理由
記憶は薄れゆくものでありながらも、声を忘れることができないほど人を好きになるのは、大恋愛だったかもしれません。ここでは、「声も覚えているほど元彼を忘れられない理由」を紹介します。
声が好き
男性らしい低い声が好き、という女性もいるでしょうか。近年では、好みの声の声優さんを推しにして、声を聞いてときめいてる女性もいるのだとか。
「好きな声だったから」(20代・山口県)
「声が好きだった」(30代・東京都)
「彼がバンドをやっている時わたしがファンだったから、その声も忘れられない」(20代・神奈川県)
「声が素敵だなと思いました」(30代・千葉県)
「声が好き。歌が上手かった」(30代・広島県)
特徴的な声だった
見た目が特に好みではない男性だったのに、声を聞いたら予想以上に良い声でどきっとしたなんて女性も。良い意味で見た目と声にギャップがある男性もモテるでしょう。低い声とは真逆な、男性の子どもっぽい声も意外と高ポイント。声から感じられる楽しそうな雰囲気に、母性本能をくすぐられるのかもしれませんね。
「声が特徴的だった」(20代・大阪府)
「特徴的な声だった」(30代・埼玉県)
「話し方の特徴が独特過ぎて衝撃を受けたから」(30代・東京都)
記憶に残っている
好きな気持ちが残っているから思い出すわけではなく、友だちとして近況が気になったり、ふと思い出がよみがえることがあるという意見もありました。未練がないはずなのに、少し不思議な感覚です。
「顔を思い出す、と話し方や声を思い出す」(30代・奈良県)
「理由はわからないけど忘れられない」(20代・東京都)
「特別未練があるわけでなくても、自分の名前を呼ぶ声はなぜか覚えています」(30代・東京都)
「忘れられないのではなく、記憶として残っているだけ」(30代・北海道)
「付き合った人数が少ないから覚えているだけ」(30代・神奈川県)
良い恋愛の相手
彼氏が素晴らしい人だったから、なかなか忘れられないという意見が多く寄せられました。今の自分があるのも彼のおかげだと実感しているので、他の人と恋愛をしようとしても、比べてしまうことがあったという回答もチラホラ。
「今までで1番好きになったから」(30代・埼玉県)
「思い出がたくさんあるから」(20代・宮城県)
「本気で好きだったから」(30代・宮城県)
「声も含めて好きだったから。若い時の良い思い出が色濃く残っているから」(30代・神奈川県)
「大好きだった」(30代・埼玉県)
「人生に影響を与えた人だから」(20代・千葉県)
一緒にいた期間が長い
一緒に居た時間が長ければ長いほど、楽しかったことやいい思い出があるはず。別れたあとにふと思い出すと、その思い出がより輝かしく感じられることもあるのではないでしょうか。
「長く付き合っていたから」(30代・長崎県)
「3年間付き合っていたから」(30代・東京都)
「友人から恋人へ関係が変わったので、長い付き合いだったため」(30代・千葉県)
「単純に共に過ごした時間が他の人に比べて長かったから」(30代・兵庫県)
「友達の期間が長かったので、勝手に耳に染み込んでいます」(30代・秋田県)
未練がある
お別れのときまで最も身近にいた人でもありますし、好きな気持ちがあるとなかなかすぐには忘れられるものではありません。嫌いで別れたわけではないなら、すぐに気持ちを断ち切るのはなかなか難しいものかもしれません。
「悔しいから」(30代・岡山県)
「一緒にいた時間が一番長い。嫌いになって別れたわけではない。未練がある」(30代・千葉県)
「好きだから」(30代・北海道)
「初めて付き合った人だから」(30代・神奈川県)
元彼のことを忘れてしまいたい場合の対処法
ふと元彼のことを思い出すくらいなら誰でもあることですが、思い出してつらい気持ちを抱くほどなら解消したいもの。アンケートで伺った元彼を忘れる方法について紹介します。
新しい恋をする
失恋の傷を癒やすのに一番いいのは、新しい恋をすることという意見が多く寄せられました。恋は楽しい気持ちになるので、失恋のつらさを上書きしてくれるかもしれません。
「次に夢中になれる人を見つける。その人が見つかるまでは運動や自分の好きなことをして、夢中になれることを探す」(30代・千葉県)
「新しい出会い。他に好きな人ができたら、なんでこだわってたんだって思う」(30代・静岡県)
「新しい出会いを求めて行動する。別れたその日から連絡を一切断ち、写真もすべて消して思い出しそうな関連のものを処分する」(30代・佐賀県)
「一番は次の人を見つけること。他はとにかく暇な時間を作らない、趣味でもいいし、遊ぶでもいいので。とにかく、引きこもっていたら何も変わらない」(30代・和歌山県)
「新しい恋をする。元カレよりいい男を見つける!」(30代・愛知県)
時間に任せる
今は忘れられなくてつらくても、時間が解決してくれることはたくさんあります。何かしたくてもできなかったり、次の恋に進む行動力が湧かなかったら、少し休んで時間に任せてみるのもおすすめ。
「時間が過ぎるのを待つのみ。それか新しい出会い!」(30代・北海道)
「時間が解決するし、次の恋愛に進む」(30代・茨城県)
「時間が必要。新しい出会い」(30代・愛媛県)
仕事や趣味に夢中になる
恋愛以外にも、仕事や勉強、趣味など力を注げることがあるはず。彼氏がいない今だからこそ、エネルギーを注いでみてもいいのではないでしょうか。自分のスキルアップや自信に繋がることもあります。
「がむしゃらに仕事をする」(30代・大分県)
「新しいことを始めてみる。友達や家族を大事にする」(30代・神奈川県)
「他の楽しいことに没頭する時間をつくる。映画、運動など」(30代・三重県)
「自分のやりたいこと、やるべきことに集中する」」(20代・新潟県)
現在に目を向ける
つらくなるほど元彼のことを思い出すということは、過去に意識が向いているということ。新しい恋をしているならその人との現在とこれからを大切にしたり、現在の自分の時間を楽しむように意識してみましょう。
「今の充実」(30代・大阪府)
「今の彼氏を大切に思う」(30代・宮城県)
「今を楽しむこと」(30代・福岡県)
断捨離する
断捨離をすることで気持ちも身の回りもすっきりするだけでなく、思い出の品が目に入らなくなるので元彼のことを思い出しにくくなるかもしれません。
「元彼の連絡先や写真、もらったプレゼントなどを全て消し去る」(30代・埼玉県)
「思い出の物を全て捨てる」(30代・北海道)
「写真を消す」(30代・神奈川県)
「連絡先は消去して思い出のものも処分する」(30代・島根県)
友だちとの時間を楽しむ
人間関係で大事にしたいのは、恋愛だけではありません。友だちとの時間を思いっきり楽しむのもおすすめです。気分転換に普段行かないような場所に旅行するなど、現実逃避してみるのもGOOD!
「女友達と話したり気分転換にどこか旅行に行ったり」(20代・北海道)
「友達と旅行に行ったりする」(30代・埼玉県)
「次の相手を探す。友達と遊ぶ」(20代・東京都)
環境を変える
可能であるならば、物理的に距離をとるのもおすすめの方法。新しい環境に身を置くことで気分転換になりますし、生活を整えることなどやるべきことが増えて元彼のことを考える時間が減ります。
「まったく別の環境に自分を置く。わたしは進学でお互い地元から離れたため忘れられました」(20代・富山県)
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最後に
声を忘れてしまうということは、脳が自分にとって必要ない情報と判断していることを表しているのかも。少しずつ自分の中で、元彼との思い出を忘れようとする決断ができているタイミングでもあるので、焦らずそのペースを貫き通しましょう。そして、次の恋愛にステップアップできるように意識していくうちに、いつの間にか心が軽くなって吹っ切れるようになっていけるかもしれません。
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