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2024.05.17

「泣く子と地頭には勝てぬ」とは|言葉の意味と読み方、使い方などを紹介

「泣く子と地頭には勝てぬ」が意味するのは、道理の通じない相手には黙って従うしかないということ。社会に出ると、この言葉を実感することが増えるかもしれません。本記事では、言葉の使い方などをまとめました。

「泣く子と地頭には勝てぬ」とは

「泣く子と地頭には勝てぬ」ということわざを初めて見たという人もいるでしょう。あまりなじみのない言葉かもしれませんが、たとえとして用いることができますので、把握しておくといいですね。

まずは「泣く子と地頭には勝てぬ」が何を意味するのか、見ていきましょう。

意味と読み方

「泣く子と地頭には勝てぬ」を辞書で調べたところ、次の意味があることがわかりました。

泣(な)く子(こ)と地頭(じとう)には勝(か)てぬ
読み方:なくことじとうにはかてぬ

聞き分けのない子や横暴な地頭とは、道理で争っても勝ち目はない。道理の通じない相手には、黙って従うしかない。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「地頭」とは、平安・鎌倉の時代の荘園(しょうえん)で、租税徴収・軍役・守護に当たった管理者を指しますが、これが転じて「横暴な権力者」を意味します。

「泣く子と地頭には勝てぬ」は、理屈や道理が通じない相手や、横暴な権力者には、どうあがいても勝てないことを表す言葉です。

(c) Adobe Stock

「泣く子と地頭には勝てぬ」の類語は

「泣く子と地頭には勝てぬ」の類語を知ると、より意味が把握できるかもしれません。「長いものには巻かれよ」について紹介します。

「長い物には巻かれよ」

勢力・権力のある者には、逆らわないほうが得であるという意味の「長いものには巻かれよ」。「ながいものにはまかれよ」と読みます。「長い物には巻かれろ」でもOK。どちらを使っても問題ありません。

強い権力を持つ人や、強大な勢力を持つ人には、敵対することなく傘下に入り、従っておくほうがよいという処世術を表す言葉として知られています。

《例文》長いものには巻かれよというから、今回は反論しないことにした

「泣く子と地頭には勝てぬ」の使い方

「泣く子と地頭には勝てぬ」の使い方を紹介します。具体的な使い方を例文で見ていきましょう。

《例文1》取引先の部長があまりにも高圧的なので頭に来るが、「泣く子と地頭には勝てぬ」というし、我慢しようと思う

上司や取引先が高圧的(権力に物を言わせて人を押さえつけようとする)で困っているけれど、このようなタイプに何かを言ったところで意味がないと考え、我慢している人もいるでしょう。例文はまさしくその状況を表しています。

黙る女性
(c) Adobe Stock

《例文2》「泣く子と地頭には勝てぬ」というが、息子がいつまでも泣き続けるとイライラすることもある

赤ちゃんや子供が泣くのは当たり前とわかりつつも、泣き止まないとイライラしたり、困り果てたりしますよね。例文は、子育て中の親の心情を表している一文といえるでしょう。

「泣く子と地頭には勝てぬ」は、人が言いたいことを堪えるときや、子供と接するときに使うことが多いでしょう。いずれも自分の意見や気持ちを抑えるさまを表現する場合に用いられています。

「泣く子と地頭には勝てぬ」会話例も

「泣く子と地頭には勝てぬ」を会話で使うパターンを紹介します。オフィスで先輩と後輩が上司について話をしているとイメージしてください。

後輩「先輩、新しく来た課長は本当に話が通じません。自分はどれだけ忙しくても知らん顔なのに、電話をとるのが遅いと怒鳴られたんです」
先輩「あの人は横暴で有名だからね。前の課でも相当もめたらしいよ」
後輩「あんな人が上司なんて、私は耐えられません!」
先輩「そりゃそう思うよね。…実はこの間、部長に課長の印象を聞かれたの。部長は冷静で公平な人だから、何かあるかも。しばらくは泣く子と地頭には勝てぬと思って、我慢しよう」

横暴な上司の下で働くのは、苦痛以外にないでしょう。しかし、その様子を上層部がしっかり把握し、上司にお咎めがあることも。立場や地位が上がると、人間性が問われます。地位を得ても、周りに対する感謝の気持ちを持ち続けたいですね。

「泣く子と地頭には勝てぬ」の注意点

時折、「泣く子と地蔵には勝てぬ」と表現するのを見かけますが、これは誤りです。「地頭」と「地蔵」を間違えて覚えているのかもしれませんね。「泣く子と地蔵には勝てぬ」という言葉は存在しないとされていますので、注意してください。

「子供」に関連する慣用句4選

ここからは「子供」に関連する慣用句を見ていきましょう。

「泣く子も黙る」

「泣く子も黙る」とは、聞き分けなく泣いている子供も急に黙ってしまうほど、威力や勢力のあることのたとえです。「なくこもだまる」と読み、子供が泣き止んでしまうほど恐ろしかったり、力があったりすることを意味します。

《例文》体操教室のコーチは「泣く子も黙るほど怖い」と聞いていたが、実際は子供が大好きなやさしい人だった

「親は無くとも子は育つ」

実の親がいなくとも、子はどうにか成長していくものだということを表す「親は無くとも子は育つ」。世の中のことや人生は、過度に心配するほどのこともなく、自然と上手くいくことがあることのたとえとして使われています。

《例文》子供が心配なのはよくわかるけれど、あなたは過度に心配しすぎよ。「親は無くとも子は育つ」というし、子供に任せてみるのも大切だと思うよ

「可愛い子には旅をさせよ」

子供がかわいいなら、甘やかさないで、世の中のつらさを経験させたほうがよいという意味の「可愛い子には旅をさせよ」。「可愛い」を「かわいい」とひらがな表記することもあります。実際に旅に行かせるのが大事という意味ではなく、子供が自立するには、つらいことも含めた経験が必要であることを説く言葉です。

《例文》娘が留学をしたいと言い出したときは不安だったけれど、「可愛い子には旅をさせよ」というし、思い切って背中を押すことにしたの

歩く女性
(c) Adobe Stock

「親の心子知らず」

「親の心子知らず」とは、親が子を思う気持ちが通じないで、子は勝手気ままなものであるということを意味する言葉。「おやのここしらず」と読みます。親になってみないと親の気持ちがわからないことを表しています。

《例文》自分が子供を授かってはじめて、親がどれほど愛情をそそいでくれたか実感したよ。「親の心子知らず」とはこのことだね

最後に

「泣く子と地頭には勝てぬ」について、言葉の意味や使い方などをまとめました。社会に出ると、「泣く子と地頭には勝てぬ」を実感する機会が増えるかもしれません。ストレスを感じますが、上手くリフレッシュしながら、過ごしていきたいですね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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