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2024.05.11

「虎に翼」とは|言葉の意味や会話での使い方をくわしく紹介! 類語も

「虎に翼」とは、強い力を持つ者にさらに強い力が加わることを意味します。ドラマのタイトルになったこの言葉について、意味や使い方、類語などを調べました。言葉の意味を理解すると、さらに作品を楽しめるかもしれません。

虎に翼が生えるとは?「虎に翼」の意味

ドラマのタイトルにもなっている、「虎に翼」。実際の虎に翼はないので、何をたとえた言葉だろうと不思議に思いませんか? 強い虎に翼が生えるとどうなるのか、イメージするといいかもしれません。

本記事では「虎に翼」にスポットをあて、意味や言葉の使い方などを紹介します。会話でも使える言葉ですので、ぜひ活用してください。最初は辞書で調べた意味を見ていきましょう。

意味

虎(とら)に翼(つばさ)
読み方:とらにつばさ

《「韓非子」難勢から》ただでさえ強い力をもつ者にさらに強い力が加わることのたとえ。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

大型の猛獣である虎。約2メートルある大きな体と強い力、鋭い爪などで獲物を追い込み、狩りをします。生態系の頂点に立つとも言われる虎は、強いことを表す言葉として用いられることも。

「虎に翼」は、もともと強い者がさらに強い力を得るさまを表します。この意味が転じて、勢いに乗る者がさらに勢いを増すという意味でも使われるようになりました。

(c) Adobe Stock

由来を紹介

「虎に翼」の由来とされるのが、中国の思想書『韓非子(かんぴし)』です。この中の一筋にある「毋為虎傅翼」がきっかけで知られるようになりました。この言葉を現代語に訳すと「虎のために翼を傅くるなかれ」となり、「もともと強い虎に、翼を与えるようなことはするな」ということを意味します。

注意点

「虎に翼」は、あまり好ましくない勢力に対して使うことがあります。そのため、あまりよい意味で使わないとすることも。ネガティブな意味で受け取られるかもしれませんので、その点は意識しておきたいところ。前後に言葉をそえるなどして、誤解が生じることのないようにしたいですね。

「虎に翼」の使い方

ここからは「虎に翼」の使い方を見ていきましょう。まずは使い方の特徴を紹介します。

使い方の特徴

「虎に翼」は、もともと強い人や優れた人、力を持つ人に対して使います。また、勢いのある人や集団に対して用いることも。さらに強くなる、勢いがさらに増すという意味で使います。

また、「虎に翼になる」「虎に翼だ」という言い回しをすることがほとんどです。

「虎に翼」はこう使う! 例文と会話例

「虎に翼」の具体的な使い方を見ていきましょう。例文と会話例を紹介しますので、参考にしてくださいね。

(c) Adobe Stock

《例文1》幼い頃から喧嘩が強くて有名だった彼が武術を習うなんて、虎に翼とはこのことだ

子供のときから体が大きかったり、力が強かったりする人が武術や格闘技を習うと、さらに強くなるのは明白です。まさに「虎に翼」を表すといえるでしょう。

《例文2》成績優秀で将来有望だった若手社員が、ヘッドハンティングで競合他社に引き抜かれてしまった。虎に翼としか言いようがない

優秀な社員やスタッフがライバル企業に引き抜かれた、あるいは転職したというケースは実際にあるでしょう。引き留めができなかったことを悔いて、「虎に翼」を使った例文です。

会話例

「虎に翼」を会話で使う場合のパターンを見ていきましょう。部活仲間のAさんとBさんが、ライバルチームについて話しています。

A「あのチームに来週から入る新人、他府県で有名らしいよ。何度も最優秀選手に選ばれているんだって」
B「それは相当レベルが高いね」
A「ただでさえ毎年優勝しているチームなのに、そんな選手が入ったらさらに強くなって、勝ち目がないよ」
B「まさしく虎に翼だね。夏季大会が思いやられるわ」

強いチームに秀でた選手が加入し、さらに強くなるというのはよくあることでしょう。ただしチームプレーの場合、強い選手ばかりを集めても優勝できないということも。強い選手を集結させることと、チーム力が上がることは別であることがわかりますね。この辺りが 、スポーツのおもしろいところかもしれません。

「虎に翼」の類語とは

ここからは「虎に翼」の類語を見ていきましょう。それぞれ会話で使えますので、意味をチェックしてくださいね。

(c) Adobe Stock

「鬼に金棒」

「鬼に金棒」は、ただでさえ強い鬼に、金棒という武器を持たせるとさらに強くなることを表します。それが転じて、ただでさえ強い者に、一層の強さが加わることを表す際に用いられる言葉です。読み方は「おににかなぼう」。

「虎に翼」とほぼ同義と考えていいでしょう。「鬼に金棒だ」「鬼に金棒状態」のように使います。

《例文》彼女はとても優秀なので、いてくれるだけで安心できる。まさに鬼に金棒だよ

「弁慶に薙刀」

「弁慶に薙刀」も、強い者が得意とするものを手に入れ、さらに強くなることを意味する言葉。「べんけいになぎなた」と読みます。

「弁慶」とは、武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)のこと。英雄豪傑として知られる平安時代末期に活躍した源義経の家臣の1人です。「長刀」とは、長い柄の先にそり返った長い刀をつけた武器のこと。弁慶の得意とする武器とされ、長刀を手にした弁慶に勝てる者はいなかったとする説も。

「弁慶に薙刀」は、「虎に翼」と同様の意味。使い方もほとんど変わりません。

《例文》Aチームに強力な助っ人が入団するらしい。まさに弁慶に薙刀だ

「竜に翼を得たる如し」

竜という強大な存在が、翼を持つことでさらに強力になるさまを表す「竜に翼を得たる如し」。「りゅうにつばさをえたるごとし」と読みます。もともと力の強いものが、更なる力を手に入れるさまを表す言葉。

「虎に翼」と同じ意味を表します。「竜」を「龍」で表記することもあります。

《例文》もともと素質のある人間だが、常に努力を欠かさない。竜に翼を得たる如しの精神で邁進するその姿に感心するよ

最後に

「虎に翼」について、意味や使い方、類語をまとめました。ドラマのタイトルに採用されたことがきっかけで、この言葉を知った人もいるでしょう。今後、会話の中に登場することが増えるかもしれませんので、正しい意味や使い方を把握しておきたいですね。

「虎に翼」が意味することを理解すると、より作品を楽しむことができるでしょう。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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