「亭主元気で留守がいい」とは?
「亭主元気で留守がいい」とは、テレビのCMで使われていた言葉です。ここでは、「亭主元気で留守がいい」の意味や由来を解説します。
夫婦の関係性を表す言葉
「亭主元気で留守がいい」とは、夫は元気で働きに出かけ、普段は家にいない方が妻にとって都合がいいという夫婦の間柄を表す言葉です。夫には元気で働いてほしいことと、普段は不在の方が家事などの勝手がいいという本音を表しているとされます。
夫が留守の方が家事がはかどり、用事を言いつけられることもないという意味合いが込められていると考えられるでしょう。
テレビのCMで使われた
「亭主元気で留守がいい」は、1980年代のテレビCMで流れたキャッチコピーです。すべての妻が同じように思っているわけではありませんが、流行語のひとつにも選ばれており、多くの女性にも共感されていたと考えられます。
流行したのはバブル時代のはじめであり、仕事に励んで家庭を顧みる余裕がない夫が増えてきた時期。それに対して不満を述べるのではなく、自分も家庭で楽しく過ごすという妻たちの本音を代弁するものだったともいえるかもしれません。
「亭主元気で留守がいい」というのは本当?
現代は働き方改革の推進でテレワークを導入する企業も多く、普段も夫が在宅するケースが増えている傾向にあります。
「亭主元気で留守がいい」について、妻たちの本音はどのようなものがあるのでしょうか。
言葉のとおり不在がいいという意見
「亭主元気で留守がいい」については、さまざまな意見があります。しかし実際、言葉のとおり夫は不在がいいという意見は珍しくないようです。
「亭主元気で留守がいい」という言葉自体にはインパクトがありますが、夫婦に適度な距離感は必要ということであり、円満な夫婦関係を築く秘訣ともいえるでしょう。
元気で在宅していた方がいいという意見
もちろん、夫は元気で在宅していた方がよいという意見もあります。その理由には「在宅している方がコミュニケーションがとれて楽しい」「家事を手伝ってもらえる」というものが多く、中には「顔を見ていると安心できる」という意見も。
「家族が一緒にいる方が楽しい、安心する」というのは、十分納得できる理由ですね。家事などの負担が軽減されれば、在宅の方が望ましいという見方ができます。
夫婦が元気で仲よくする秘訣
「亭主元気で留守がいい」があてはまる夫婦もいれば、そんなことはないと思う夫婦も。夫婦関係のとらえ方によって、留守かいいかどうかは異なってくるでしょう。
いずれにせよ、夫婦仲が安定しているに越したことはありませんよね。ずっと元気で仲よく過ごすためのポイントをみていきましょう。
お互いに感謝し合うこと
夫婦が元気で仲よくする秘訣の一つは、お互いに感謝し合うことです。長い暮らしの中で、相手の好意や行動が当たり前になり、感謝の言葉を忘れていることがあるかもしれません。小さなことでも「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることで、夫婦の絆が強まるはずです。
感謝の言葉だけでなく、「お疲れ様」「頼りにしている」など、ポジティブな言葉も積極的に口にすることをおすすめします。自分から声をかけるようにすれば、相手からも同じようなポジティブな言葉が増えるかもしれません。
謝罪するべき場面があれば、言葉にして伝えることも大切です。喧嘩が長引くと関係の修復が難しくなるため、できるだけその日のうちに謝って仲直りしたいところ。
言葉だけでなく、スキンシップもとるようにしましょう。「手をつなぐ」「ハグをする」などのスキンシップは、相手への好意がダイレクトに伝わります。意識して触れ合えば、離れている時間が長くてもお互いの愛情を確認できるかもしれません。
1人になれる時間も作る
夫は在宅していた方がよいと思う場合でも、常に一緒にいるのはストレスに感じることがあるかもしれません。仲のよい関係を続けるためには、1人になれる時間を作ることも大切です。
自分だけの趣味を楽しんだり、友人と会ったりして夫と離れた時間を楽しめば、ストレスも軽減されるでしょう。在宅勤務の場合は、別々に過ごす部屋をつくるのもおすすめです。離れている時間を作って適度な距離をつくれば、一緒に過ごす時間が新鮮になるでしょう。
亭主元気で留守がいいかどうかは人それぞれ
「亭主元気で留守がいい」は1980年代に流行した言葉。夫が留守であれば家事の邪魔にならず、自分の時間を持てるといったことから、現代でも賛同している人が少なくないでしょう。
ただし、夫の留守が多いと、コミュニケーションが不足して夫婦関係が疎遠になる可能性も。
「ありがとう」「お疲れ様」といったポジティブな言葉を積極的にかけ合うなど、仲よく過ごす工夫も必要といえるかもしれません。
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