糖質依存になっていませんか?
「脳を働かせるためには甘い物は不可欠!」という考えから、ついおやつに手が伸びてしまう…… なんて人もいるかもしれません。
でも実は、間食で糖質を補給しないと集中力が途切れたりイライラしたりするのは、他の食事の摂り方に問題があるから。
脳は糖質に頼らなくても最高の状態を作り出し、癒やされた状態になれるもの。むしろ日常的な糖質過多こそが、イライラを作りだし、パフォーマンスを下げているのです!
――そう語るのは、内科医・産業医の山下 あきこ先生。
では、甘い物を一生食べちゃいけないの? というと、そうではありません。
山下先生によると、一旦依存がなくなれば、食後にデザートを楽しみ、家族の誕生日にケーキを買ってきておいしく食べることも可能。罪悪感を感じる必要は一切なく、食べ過ぎることもないのだそう。
それよりも、糖質を食べたい気持ちに振り回される生活に別れを告げて、甘いものがあってもなくても幸せを感じられる毎日を送れるようになることが大切!
そこで、山下先生の著書『死ぬまで若々しく元気に生きるための 賢い食べ方: 医者が教える「糖質依存」がなくなる本』より、糖質の摂りすぎが心や身体に与えるデメリットや、甘いものへの依存から離れる方法などをご紹介。
・お菓子を食べ過ぎている
・体重が増え、体調が良くない
・お菓子がないと落ち着かない
という人は、要チェックですよ!
※書籍より一部引用・再編集してお届けします
【よくある誤解】肌がベタつくのは、脂質の食べ過ぎ?
イメージの問題で、脂っこいものを食べたら肌の脂が増えそうですよね。でも、間違いです。ベタつきの原因は糖質の食べ過ぎなのです。
糖質を摂取すると、インスリンが分泌されます。このインスリンは、皮脂腺の分泌を増やしてしまうのです。
インスリンが過剰に分泌されるのは、空腹時に糖質を多量に食べたとき。朝食抜きの血糖が低い状態で、昼食にいきなりパスタやラーメンなどで大量の糖質を食べると、インスリンは大量に分泌されます。
米国の調査では、ニキビができやすい人の食事を調べたところ、油の量よりも糖質の量と相関していました。
糖質の過剰摂取は皮脂を増やすだけではありません。
糖質を摂りすぎると、中性脂肪が増えます。ニキビのもとになるアクネ菌は、中性脂肪が増えると増加します。肌がベタベタするだけでなく、毛穴の菌が増えて吹き出物も増えてしまうのです。
また、脂質が少ないと肌の細胞膜が壊れて水分が細胞の外に出ていき、保湿力が下がります。カサついた肌はバリア機能が低下するので、皮膚の表面を守るために皮脂の分泌が増えます。
もしあなたがニキビや肌のベタつきに悩んでいたら、皮脂を徹底的に洗い流したり薬を塗ったりするよりも、まずは甘いものを控えてみるのも手。そのほうがお肌の問題を根本的に改善してくれるかもしれませんよ!
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『死ぬまで若々しく元気に生きるための賢い食べ方 医者が教える「糖質依存」がなくなる本』(あさ出版/山下 あきこ 著)
「おやつ」は、多くの人にとって幸せの象徴のようなもの。ケーキ、クッキー、チョコレート……。おやつの中でも「スイーツ」と称される一団は、ほぼ糖質で構成されている。
また、「主食」と呼ばれる白米、パン、麺類も、ほぼ糖質。糖質は、依存性のあるドラッグのようなもので、糖質制限が健康・ダイエットに有効なのはよくわかっていても、その快楽を断ち切ることは至難の業!
また、加工品のほとんどに糖が含まれているため、自分が思っているよりも糖の摂取量は多くなりがち。
本書では、糖質に依存する脳の仕組みを明らかにし、依存から自由になるための方法を、1週間・1stepとして、3stepで完成させる。
ついつい糖質に手が伸びる習慣がなくなり、食べたい気持ちと戦う日々から解放されるための、一生使える健康ダイエット本。