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2024.02.27

「多士済々」とはどんな意味? 由来や使い方、類語を解説

「多士済々(たしせいせい)」とは、「優れた人材が多く集まっていること」。ビジネスシーンなどで、優秀な人々が集まってチームを結成する時などに使われる言葉です。本記事では、「多士済々」の意味や使い方、類語などを解説します。

会社の説明会やプレゼン会議などで、優秀な人ばかりが集まっているのを目の当たりにして、「すごいメンバーだな…」と圧倒されたことはありませんか? そんな場面に相応しいのが、「多士済々」という四字熟語です。そこで本記事では、「多士済々」の意味や使い方、類語などを解説します。

この機会に「多士済々」の意味をマスターして、ビジネスシーンで活用してみてはいかがでしょうか?

「多士済々」とは?

「多士済々」の正しい読み方は「たしせいせい」です。辞書で意味を見ていきましょう。

[名・形動]《「詩経」大雅・文王の「済済たる多士、文王以て寧(やす)んず」から》すぐれた人材が多く集まっていること。また、そのさま。たしさいさい。「―な(の)顔ぶれ」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「多士済々」とは、「能力が高い、優れた人物がたくさん集まっていること」。「多士」は、「多くの優れた人物」。「済々」は、「数が多く、勢いが盛んであるさま」を表します。「多士」と「済々」はそれぞれ熟語ではありますが、個別に使われることはあまりなく、「多士済々」と四字熟語として用いられるのが一般的です。

(c) Adobe Stock

由来

「多士済々」は、中国最古の詩集『詩経(しきょう)』に由来のある故事成語です。『詩経』の中にある大雅・文王の章に「済済たる多士、文王以て寧(やす)んず」という一文が記されています。これは、「優秀な人材が多く集まったおかげで、文王は安心された」という意味です。

文王とは、周の国を創建した王のこと。優秀な人材を集めたことで国力を安定させ、国を統治するに相応しい人物として慕われていたと言われています。

正しい読み方は「たしせいせい」

「多士済々」という言葉を目にして、「たしさいさい」と読んでしまった方も多いのでは? 「多士済々」の本来の読み方は「たしせいせい」で、多くの辞書にはそのように記載されています。

ですが、近年間違って「たしさいさい」と誤読する人が多いことから、辞書によっては、「たしさいさい」と書いてあるものも。ちなみに、「済」という字の読みは2通りあり、「さい(呉音)」「せい(漢音)」があります。

使い方を例文でチェック!

「多士済々」は、優秀な人材が集まることなので、ビジネスシーンで使われることもあります。メンバー表を見た時や、実際に会議などで優秀な先輩などが集まっているシーンなどで使ってみると良いでしょう。

1:プロジェクトのメンバーは、まさに多士済々の顔ぶれで頼もしい。

優秀な人物が集まっている様子を、「多士済々」と表現することもあります。会社が特に力を入れているプロジェクトなどでは、組織の中で選りすぐりの人材を集めてチームを結成することもあるでしょう。きっと彼らなら素晴らしい成果を出してくれるはず! と期待してしまいますね。

2:今年のサッカーチームの選手は多士済々なので、きっと大会で優勝するでしょう。

メンバーの構成は、チーム力や試合成績に直結する大切な要素です。「この選手は守りが強い」「この選手は瞬発力がある」など選手の強みや個性を活かして、強いチームを作り上げていきます。さまざまな能力に秀でた人物が集まっていることも、「多士済々」と言えますね。

(c) Adobe Stock

3:起業するからには、多士済々な組織を作りたい。

自分が起業したり、経営する側になった場合、「多士済々な組織を作りたい」と考えることもあるでしょう。優秀な人材を多く集めることで、実力をつけて業界のトップに立ちたいという目標を立てることもあり得ますね。

優秀な人物を表す言葉

「多士済々」のように、優れた人物のことを表す言葉を紹介します。褒め言葉として使ってみてもいいですね。

1:逸材

「逸材(いつざい)」とはどんな人物を指すのでしょうか?

人並み以上にすぐれた才能。また、その人物。逸才(いっさい)。「門下の―」『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

人並み以上に優れた才能を持った人のことを、「逸材」と呼びます。「100人に1人の逸材」などと表現されることもありますね。何かの組織に属していて、その中でも一際能力が秀でている人に対して使われる傾向があるようです。

(例文)
・佐藤さんは、落語家の山田氏門下の逸材と謳われる。
・「こんな逸材をよく探してきたね」と驚かれた。

2:切れ者

頭の回転が速く、物事をテキパキと処理する才能がある人のことを「切れ者」と言います。「〇〇さんは社内きっての切れ者です」などと言うことで相手の能力を評価していることが伝えることができるでしょう。頭の回転が速く、賢いということに重きを置いた表現です。

(例文)
・彼女は切れ者だから会話のテンポがはやい。
・弁護士の佐藤さんは切れ者で有名だ。

(c) Adobe Stock

3:実力派

テレビなどでよく聞く「実力派(じつりょくは)」は、どのような人物でしょう?

見せかけだけでなく、実際にすぐれた能力をもっている人。「―俳優」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

外見の端正さだけでなく、能力も優れている人のことを「実力派」と言います。俳優やアイドルなど、容姿の美しさが目立って評価されがちだけれども、演技や表現力なども定評がある人に対して使われる傾向がありますね。

(例文)
・林くんはお芝居が上手い実力派俳優として有名だ。
・彼は実力派として腕を上げている。

最後に

「多士済々」は、優れた人材が多く集まっていること。まさにビジネスシーンで上手く活用できそうな四字熟語ですね。プロジェクトのメンバーを見た時やチームメンバーが発表された時などに、「皆さん多士済々で期待できますね」「多士済々な人が揃っていて驚きました」などと表現することができますよ。職場で使える表現の1つとして覚えてみてはいかがでしょうか?

TOP画像/(c) Adobe Stock

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