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「神輿(みこし)を上げる」ってどんなときに使う言葉?意味は?
「神輿を上げる」は、「腰を上げる」「座っていた人が立ち上がる」という意味の言葉です。「立ち上がる」でも意味としてはわかりますが、「ようやく動き出す」「いよいよとりかかる」など、重たい腰をあげた場合に使用されることが多い言葉。ただストレートにいうだけでなく、こうして言葉を色々と選んで使うところが日本語らしいですよね。
「神輿を上げる」の由来と例文
「神輿を上げる」という言葉は、どこからやってきたのでしょうか。また、どのように使われることが多いのか、例文とともにご紹介します。
由来
「神輿を上げる」の由来は、お祭りの御輿を担ぎ上げる意味から出た言葉です。神輿の「輿」と「腰」をかけた言葉といわれ、「腰をあげる」ことを見越しに例えている言葉。シャレが効いていて、遊び心のある言葉ですね。
例文
・早く神輿を上げないと上司に怒られますよ
・特に興味はないが皆が楽しみにしているなら、神輿を上げて一緒に行くことにした
「神輿を上げる」と混同しやすい言葉
似たような言葉に「神輿を担ぐ」という言葉があります。「神輿を担ぐ」は、他人をおだて上げる、もちあげるという意味になり、腰をあげるという意味の「神輿を上げる」とは意味が大きく異なります。
同じ「神輿」を使った言葉で間違えやすいので、それぞれの意味や違いをきちんと理解しておきたいですね。
なかなかエンジンがかからない… 重い腰を上げる5つの方法
「やるべき」と分かっているのに腰が重くなかなか始められない……。なかなか「神輿が上がらない」というときに有効な5つの方法を続けて紹介します。
モチベーションを上げる
「簡単にモチベーションが上がれば苦労はしない」と思った方。確かにその通りなのですが、仕事でもプライベートでもモチベーションを上げないといけない場面は必ず出てきます。
モチベーションが上がる要素として、他人からの評価や報酬による“外発的動機付け”と、自分自身の興味や関心のあるものでモチベーションをあげる“内発的動機付け”の2種類があるそう。普段の自分の行動や気持ちを振り返り、どんなときにモチベーションが上がったのか思い出し、いざというときにその行動をとれば無理なくモチベーションを上げることができて、神輿を上げることができるかもしれません。
スケジュールを書き出してみる
重い腰を上げて動き出さないといけないのにそれが難しいときは、今置かれている状況を確認するためにスケジュールを書き出してみましょう。あれもこれもやらなければいけないと腰も重くなりますが、本当にやらなければいけないこととすぐに動く必要がないものを整理すれば、今やるべきことが明確になってやる気が出るかも。
簡単なことから手をつける
いわゆる“やる気スイッチ”を入れるには、脳の深部にある側坐核(そくざかく)を刺激してドーパミンを分泌させる必要があるそう。「やり始めたら止まらなくなった……」という経験がある人も多いと思いますが、これは側坐核を活性化してドーパミンが分泌した結果。「やるぞ!」と思うだけでなく、実際に体を動かして行動することで側坐核の活性化につながるそうなので、小さなことからとりあえず動いてみるといいかも。
周囲にサポートを求める
どうしても重い腰が上がらない場合は、家族や知人、同僚など周囲にサポートを求めたり、有料サービスなどを利用してみるのもいいかも。
頑張り屋さんな人ほど他人に頼りづらいものですが、気が乗らなかったり作業が進まない、効率よく進められないというのはよくあること。お互い様と割り切って素直に人に甘えてみたり、普段から助け合える間柄の人を見つけておくのもいいかも。家事代行や秘書業務代行などの有料サービスなら対価を払うので気を使うことなく頼りやすいのでおすすめです。
期日を宣言する
やる気が起きない場合は、自らタイムリミットを決め、周りに周知しておくのはいかがでしょうか。口に出した手前、やらないわけにはいきませんし、やらなければ周りからの評価が下がってしまうので「やる気が出ない」なんて言っていられません。否が応でも動かざるを得ない状況を作るのも一つの方法です。
まとめ
「神輿を上げる」は、「神輿」の「こし」と「腰」をかけた、なんとも日本語らしい言葉でした。言葉の意味と一緒に豆知識も覚えておくと、知識や語彙の幅が広がりますね。
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コマツマヨ
WEBサイトライティングをメインに、インタビュー、コラムニスト、WEBディレクション、都内広報誌編集、文章セミナー講師など幅広く活動。