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2026.04.27

「給料」と「給与」の違いは? 知っておきたいお金に関する言葉【社労士監修】

社会人になると給料や給与という言葉をよく使いますが、実はこの2つの言葉は意味が異なります。お金のことですから、それぞれの正しい意味や違いについて知っておきたいですね。他の言葉やよくある疑問と回答も含め、この記事で解説します。

この記事のサマリー

・「給料」と「給与」は似ていますが、一般的には給料は基本給、給与は手当や賞与を含む広い概念です。日常会話では区別されないこともある点に留意が必要です。
・「所得」「手取り」「年収」は似た印象がありますが、それぞれ意味が異なります。一般的に、所得は収入から必要経費などを差し引いた金額、手取りは税金や社会保険料などを差し引いた後に受け取る金額、年収は1年間に支払われた給与の総額を指します。
・賞与やインセンティブは企業ごとに仕組みが異なり、支給条件や金額もさまざまです。違いを理解しておくと収入の見方が整理しやすくなります。

社会に出て、働くようになると気になるのがお金のことですよね。お金に関する言葉にはさまざまなものがありますが、意味や違いをよく知らないという人も多いでしょう。

中でも、給料と給与は読み方や漢字表記が非常に似ているため、同じことを表すと思われがち。しかし、この2つの言葉は異なる意味を持ちます。どちらもよく使う言葉ですから、正しい意味や使い方を把握しておきたいですね。

給料と給与、意味は同じ?

まずはそれぞれの言葉の意味を見ていきましょう。

給料の意味

「給料」は辞書で次のように定義されています。

きゅう‐りょう〔キフレウ〕【給料】
労働者・使用人などに対して、雇い主が支払う報酬。俸給。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

ここでいう「報酬」とは、働いた対価として支払われる金銭や物品などを指します。また「俸給」は、国家公務員に支給される諸手当を除いた基本的な給与のこと。これらを踏まえると、「給料」は「基本給」を指す意味で使われることが多く、一般的には諸手当や賞与を含まない言葉として用いられます。

給与の意味

給与の意味は次の通りです。

きゅう‐よ〔キフ‐〕【給与】
[名](スル)
1 給料。官公庁・会社などで支給される給料・諸手当の総称。
2 金品などをあてがい与えること。また、そのもの。「制服を―する」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

一般的に、「給料」は基本給の部分を指して使われることが多い一方、「給与」は基本給に加えて諸手当や賞与なども含む、より広い意味で用いられる言葉です。

ただし、日常会話では「給料」と「給与」が厳密に区別されずに使われることも少なくありません。実際のやり取りでは、諸手当を含めた総額を「給料」と呼んでいるケースもあるため、文脈によって意味がずれることがあります。

とはいえ、ビジネス文書や制度説明の場面では、辞書的な意味や制度上の整理を踏まえて使い分けると安心ですね。

給料日
(c)Adobe Stock

会社員なら知っておきたいお金に関連する言葉

会社員の収入に関連する言葉は、他にもあります。ここからは主なものを見ていきましょう。

所得

一定期間に、個人や法人が勤労・事業・資産などによって得た収入から、必要経費などを差し引いた金額のこと。なお、給与以外の収入がない会社員の場合は、年間の給与収入から「給与所得控除」を差し引いた金額を指すのが一般的です。

給与所得控除は、実際にいくら使ったかにかかわらず、「仕事にはこれくらいの出費がある」と考えて、あらかじめ一定額が差し引かれる仕組みです。

所得額は、金融商品の契約や公的な手続きで用いられることがあり、年収や手取りとは異なる点もおさえておきたいポイントですね。

手取り

給与明細では、給与の支給額からさまざまな項目が差し引かれます。主なものとして、厚生年金や健康保険などの社会保険料、雇用保険料、所得税や住民税などがあります。これらを差し引いた後に手元に入る金額を、一般に「手取り」といいますよ。

なお、給与明細上では「控除後支給額」や「振込支給額」といった表記が用いられることが多く、「手取り」は日常的な会話で使われることが多い言葉です。

年収

年収とは、会社から1年間(1月1日〜12月31日)に支払われた給与の総額を指し、基本給に加えて各種手当や賞与などが含まれます。

金融商品の申込みや公的な手続き、転職活動などで用いられることがあり、「希望年収」を確認される場面もあるでしょう。

転職活動で「希望年収」を聞かれたとき、「手取り×12か月」で考えてしまうというのは、意外とよくある誤解です。そのまま当てはめると、「思っていた条件と違う…」という事態にもなりかねません。

手取りは社会保険料や税金などを差し引いた後の金額ですので、「希望年収」は差し引かれる前の金額で整理しておくのが安心ですね。

スマホで支払う女性
(c)Adobe Stock

お金に関連する言葉は他にもある

お金に関連する他の言葉についても見ていきましょう。

賞与(ボーナス)

毎月の給料とは別に支給される金銭で、夏や冬など一定の時期に支払われることが多く、ボーナスとも呼ばれます。

支給額は、業績や個人評価などを踏まえて決定され、基本給の○か月分を目安に支給される例も見られます。なお、賞与は必ず支給されるものではなく、業績などに応じて変動する場合があるというのもおさえておきたいポイントですね。

決算賞与

決算後の業績を踏まえて支給される賞与で、通常賞与とは別に支払われることがありますよ。「臨時賞与」「年度末賞与」などと呼ばれる場合もあります。

支給の有無や時期、金額は企業ごとに異なり、業績状況に応じて決定されるケースが一般的です。なお、決算賞与は会社の業績をふまえて支払われるため、毎年必ず支給されるとは限らないという点も留意しておくといいでしょう。

インセンティブ制度

成果に応じて報酬が追加される制度で、給与に上乗せして支給されることがあります。特に、営業職などで導入される例が見られますね。

制度の設計は企業ごとに異なり、個人の成果に加えて、会社や部門の業績などが反映される場合もありますよ。インセンティブの計算方法は会社によってかなり多岐に渡りますので、内容を確認しておくことが重要です。

また、成果連動の仕組みはモチベーション向上につながる一方で、運用や設計によっては不正行為を助長してしまう可能性があるなど、問題点も指摘されています。趣旨やバランスを踏まえて設計をすることが特に重要な制度といえるでしょう。

ブロックを積む
(c)Adobe Stock

「給料と給与」に関するよくある疑問と回答

ここでは、「給料と給与」に関するよくある質問と回答を整理して紹介します。

Q1.「給料」と「給与」はどう違うのですか?

A. 一般的には、給料は基本給を指す意味で使われることが多く、給与は基本給に加えて手当や賞与などを含む広い概念として用いられます。ただし、日常会話では明確に区別されないこともあります。

Q2. 年収と手取りは同じものですか?

A. 異なります。年収は1年間に支払われた給与の総額で、税金や社会保険料が差し引かれる前の金額です。一方、手取りはそれらを差し引いた後に実際に受け取る金額を指します。

Q3. インセンティブは必ずもらえるものですか?

A. 必ず支給されるものではありません。インセンティブは企業ごとに制度設計が異なり、個人の成果だけでなく、会社や部門の業績などが反映される場合もあります。支給条件や評価方法を確認しておくことが重要です。

最後に

この記事では、給料と給与など、会社員のお金に関係する言葉について紹介しました。給与と給料は、意外と混同してしまうケースも少なくありません。また、所得や年収の金額は、何かしらの申請や転職活動で尋ねられることが多いので、額を把握しておくことをおすすめします。

場面に応じて適切に使い分けできるよう、ぜひチェックしてみてくださいね。

TOP・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

塚原美彩(つかはらみさ)さん 開業社会保険労務士

2016年社会保険労務士資格を取得。趣味は日本酒酒蔵巡り。現在は独立開業し、企業の人事労務コンサル、ポジティブ心理学をベースとした研修講師として活動中。

ライター所属:京都メディアライン

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