この記事のサマリー
・「御意」は、目上の人の考えや意向、また同意・肯定を示す返事として使われる言葉です。
・「御意」には、主君や貴人の仰せ・指示・命令という意味もあります。
・返事としての「御意」は「御意のとおり」の意から生まれ、「おっしゃる通りです」に近い表現です。
「御意」という言葉は、ドラマや映画などで聞き覚えのある人も多いのでは? かしこまった響きがありますが現代ではあまり馴染みがないため、ビジネスシーンで使ってもいいの? と疑問に思うかもしれませんね。
そこで本記事では、「御意」の意味や使い方、ビジネスシーンで使える言い換え表現などを解説します。
「御意」とは?
まずは、言葉の意味を辞書でチェックしてみましょう。
意味
「御意(ぎょい)」は、相手を敬って、その考えや意向を表す言葉です。「御」は相手への敬意を示し、「意」は気持ちや考えを表します。
また、『日本国語大辞典』(小学館)では、「御意」には主君や貴人などの仰せ、指示、命令、ことばという意味も示されています。そのため、「御意に従う」という表現では、「お考えに従う」だけでなく、「お言葉やご指示に従う」という意味になる場合があります。
辞書では次のように説明されていますよ。
ぎょ‐い【御意】
1 貴人や目上の人などを敬って、その考え・意向をいう語。お心。おぼしめし。
2 《「御意のとおり」の意から》目上の人に対して、同意・肯定を示す返事の言葉。ごもっとも。おっしゃるとおり。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
さらに、「御意のとおり」という意味から、目上の人の意見や質問などに対し、「おっしゃる通りです」と同意・肯定を示す返事としても使われます。
目上の人への返事としても使う
「御意」は、目上の人の考えや意向を表すだけでなく、返事としても使われます。返事としての「御意」は「御意のとおり」、つまり「あなたのお考えのとおりです」という意味から生まれた表現です。
そのため、単に「わかりました」と理解を示すだけではなく、「おっしゃる通りです」と同意・肯定するニュアンスがあります。
現代の日常会話で一般的に使われる返事ではありませんが、時代劇や歴史作品のセリフのほか、親しい間柄で時代がかった言い方を楽しむ場合などに使われることがあります。

シーン別「御意」の使い方
会話の中で、「御意」を使う時のポイントや注意点をチェックしてみましょう。
ビジネスシーンでは避けた方が無難
「御意」は、古風で歴史的な響きが強いため、現代の一般的なビジネス会話では、通常の返事としてはあまり使われません。
例えば、「部長の御意に従います」と表現することはできますが、現在の職場では「部長のご指示に従います」「部長のお考えに沿って進めます」などとした方が、意味が伝わりやすいでしょう。
また、返事として使いたい場合も、指示を受けたなら「承知しました」、相手の意見への同意を示すなら「おっしゃる通りです」というように、伝えたい内容に合った表現を選ぶのがおすすめです。
親しい人との会話で
家族や友人など、親しい人との会話ではあえて「御意」を使って楽しむのもいいでしょう。プライベートな会話であれば、時代がかった言い回しで相手を笑わせたり、その場の雰囲気を和ませることもできますね。
ただし、「御意」の意味をわかっている相手でないと冗談と受け取ってもらえない可能性も…。また、あまり親しくない相手に使うと「ノリが合わない」と思われることもあるので注意しましょう。

「御意」の言い換え表現は?
「御意」は、使われている意味によって適切な言い換えが異なります。相手の考え・意向を表しているのか、指示や依頼を受ける返事なのか、それとも相手の意見に同意しているのかを確認して、場面に合った表現を選びましょう。
お考え・ご意見
「御意」が、目上の人の考えや意向を表している場合には、「お考え」「ご意見」などに言い換えられます。
例えば、「部長の御意を伺う」という内容なら、「部長のお考えを伺う」とすると、現代のビジネスでも意味が伝わりやすいでしょう。
「お考え」「ご意見」は、返事としての「御意」ではなく、「相手の考え・意向」という意味に対応する言い換えです。
かしこまりました
相手から何かを頼まれた時に、「かしこまりました」と返事をすると、丁寧な印象を与えられます。この言葉には、「謹んで言いつけをお受けする」という意味があるため、「御意」と同じような意味合いが含まれます。「わかりました」「了解です」の敬語表現として、使うことができますよ。

おっしゃる通りです
相手の意見に同意しているということを伝えたい時には、「おっしゃる通りです」を使います。「おっしゃる」は、「言う」の尊敬語。目上の人に敬意を示す言葉です。相手の意見に肯定的な気持ちを持っていることを伝えたい時に効果的な言葉ですね。
参考:『デジタル大辞泉』(小学館)
英語表現は?
「御意」のように、相手の意見を肯定し「かしこまりました」という意味で使う場合、どのような英語表現があるのでしょうか? 例えば、「Certainly.」や「Of course.」は、フォーマルなシーンで「承知いたしました。」という意味で使うことができます。
また、相手の意見に賛成しているニュアンスを出したい時には、「I agree with you.(あなたの意見に賛成です。)などを使うといいでしょう。
(例文)
Can you please finish this document by 3:00 p.m.?
(この書類を15時までに仕上げてくれませんか?)
Of course. I will submit it by that time.
(かしこまりました。その時間までに提出いたします。)
「御意」に関するFAQ
ここでは、「御意」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1.「御意」の読み方と意味は?
A.「ぎょい」と読みます。目上の人などを敬って、その考えや意向を表す言葉です。
Q2.「御意」は「承知しました」と同じ意味ですか?
A.完全に同じではありません。「御意」には、相手の考えや意向を表す意味のほか、「おっしゃる通りです」と同意する意味があります。「承知しました」は、相手の依頼や指示を理解し、受け入れたことを伝える場面で使います。
Q3.「御意」はビジネスで使ってもいいですか?
A.古風で歴史的な響きが強いため、現代の一般的なビジネス会話では通常の返事としては使われにくい表現です。「承知しました」「おっしゃる通りです」などの表現を選んだ方が伝わりやすいでしょう。
最後に
「御意」は、目上の人の意見や、その意見に同意することを表す言葉。しかし、現代ではあまり使われない表現なので、ビジネスシーンでの使用も控えた方がいいでしょう。
「承知しました」や「かしこまりました」など、目上の人への返事として使えるフレーズはたくさんあります。ぜひ、この機会に覚えて語彙力をアップさせてみてくださいね。
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